大正元年(1912年)に発明されたため「大正琴」という名前が付いた。一般的に「琴」と言われるとよくイメージするものとして筝(そう)があるが、それと異なる点として、「大きさ」「弦の本数」「弦の素材」「弦の押さえ方・弾き方」「調弦の方法」の5つが挙げられる。
まず大きさについてであるが、筝は人間の身長ほどの横幅があり、大きく持ち運びにくい。それに対し、大正琴は机の上に載せたり肩にかけられる程度の専用のかばんで運搬することができる。
また、筝の弦は13本であるが、大正琴の場合は2~12本である。これは開発者の森田吾郎が「二弦琴」という種類の琴を参考にしたためである。本数は不定であり、独特なオクターブ音が出る。
糸の素材は金属製であり、絹糸を使っている筝よりも、バンジョーなどに近いシャープな音が出る。大正琴はインドにも伝わっており、現地では「インディアン・バンジョー」と呼ばれることもある。
最も特徴的なのは弦の押さえ方・弾き方であり、ピアノと同色の鍵盤が左手側に配置されている。これはタイプライターを参考にしたもの。鍵盤の数も不定だが、「ド→1」「レ→2」の順に鍵盤に数字が書いてある。
譜面も横書きの算用数字で書かれていることが多く、筝と類似する(ただし筝は縦書き・漢数字であることが多い)。半音は「#」のみで表し、オクターブ高い(低い)音には数字の上(下)に「・」がく。伸ばす音は「―」や「・」、休符は「0」で表現する。8分音符(♪)は数字の下に線を引き、16分音符(♫)は二重線を引く。
| 3 ― ― ・1 2 3 | 2 1 0 0 |
 ̄  ̄  ̄
に こ に こ どうが(時報)
右手で弦を弾くのは筝と同じだが、爪(ピック)については筝は指にはめるタイプなのに対し、大正琴は指でつまむタイプである。また、大正琴の場合は手前から弦をすべて一気に弾く。このため、演奏のためにはどの弦を押さえるのかを覚える必要はなく、押さえる鍵盤を覚えることが中心になる。ただし、奥に向かって弾いた後に、奥から手前に弾き直す「返し弾き」やトレモロもあり、譜面では「V」、「~~~~~」で表す。
調弦は左端のギターのつまみのようなものを回すことで可能。一般的に高い音の出る奥の弦から調弦する。
掲示板
3 ななしのよっしん
2019/06/25(火) 11:29:27 ID: 7xdhhGRg6j
祖母と母が演奏していたから個人的には身近な楽器だけどなぜこの項目が話題になっているんだ・・・?
4 ななしのよっしん
2020/12/14(月) 10:53:27 ID: +iMZh4RNia
https://
エレキもあるよ。
5 ななしのよっしん
2022/06/05(日) 10:54:43 ID: waWLGnGIgV
なんかインドで人気らしいよ。形全然違うけどバンジョーと呼ばれている。
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最終更新:2024/12/11(水) 10:00
最終更新:2024/12/11(水) 09:00
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