大空のサムライとは、太平洋戦争時の日本海軍のエースパイロット坂井三郎が書いた本である。
1972年光人社刊。2001年講談社より文庫本が上下巻刊行される。
1916年生まれの坂井三郎はパイロットに憧れて1933年に海軍に入隊するが、
すぐに希望が叶った訳ではなく、
戦艦霧島や榛名への配属を経てようやく霞ヶ浦航空隊に入隊。
小柄で痩せていたことからギリギリでパイロットの試験に合格したそうで、
このあたりの経緯も著書「大空のサムライ」に詳しい。
中国から南太平洋へと転戦し、途中重症を負いながらも合計60機以上を撃墜したと言われる坂井は
激戦を生き延び、戦後に自伝的戦記として出版した「大空のサムライ」はベストセラーになった。
1976年には藤岡弘主演で映画化もされている。
坂井の愛機だった開戦当初の零戦は、火力や運動性能に優れていたことや、
パイロットの練度が高かったことから戦友と共に数多くの敵機を撃墜するが、
徐々に連合軍に圧倒されて行く…。
零戦の装備・操作や空中戦の描写、また『自分が撃墜した爆撃機の搭乗員が鮫に喰われるのを見た』
という記述など、この本には経験者でなければ書けないようなシーンが多数登場する。
ただ本人が書いたことから見方によっては自慢と取られかねないような描写も多数あり、
このあたりはベストセラーとはいえ読者の評価の分かれるところであろう。
内容のすべてが正確であるかどうかはともかく、興味深い本であることに間違いはない。
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最終更新:2024/04/20(土) 05:00
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