大葉健二とは、初代宇宙刑事ギャバンの中の人として知られる俳優である。
本名は高橋健二という。
高校時代に、雑誌に載っていたジャパンアクションクラブ(現:ジャパンアクションエンタープライズ)会員募集の記事を発見し、JAC創設者である千葉真一に憧れていた事などから応募、見事合格した。高校を中退しての上京に両親は反対したが、バスケットボールでの機敏な動きから才能を見抜いていた教師の応援で無事上京、春田純一と共にジャパンアクションクラブの第一期生となった。
入門後はJACでの厳しい練習と、新大久保にあったJAC事務所近くの蕎麦屋で住み込みで働く日々を送った為、高校に転入する余裕は出来ず、昼は蕎麦屋の店員、夜は研究生として練習場に通い続けるうちに東映の特撮TVドラマでアクションスタントの仕事が入るようになった。
活動初期は、本名で、金田治から引き継いで「人造人間キカイダー」や「キカイダー01」の主役、ジロー、イチローの吹き替えスタントやスーツアクターをこなし、「仮面ライダー」や「ロボット刑事」でもアクションを担当。「キカイダー」や「ロボット刑事」では、台詞のある顔出し出演もしている。
当時は大野剣友会がアクションの中心だった事もあり、仕事は月に数日で苦しい生活が続き、同期も次々と辞めていったが、高校を中退してまで上京した事や、同期の春田純一の存在もあってアクション俳優として活動を続け、、師匠の千葉真一や志穂美悦子らのアクション映画にも端役ながら多数出演した。
そんな中、「秘密戦隊ゴレンジャー」第67話より、アクション担当が大野剣友会からJACに変更されると、アカレンジャーのスーツアクターとなり、「ジャッカー電撃隊」を経て、「バトルフィーバーJ」にてバトルケニアのスーツアクターと、変身する曙四郎役に抜擢された。この抜擢に際して、師匠の千葉真一から「葉」の字をもらい、芸名を現在の「大葉健二」に変更した。
「バトルフィーバーJ」では、コミカルな仕種や生身でのアクションがうけて人気を博し、二代目バトルコサックを演じた伴大介(伴直弥)からもその演技を絶賛された。続く「電子戦隊デンジマン」でも、デンジブルーのスーツアクターと変身する青梅大五郎役に抜擢され、曙四郎と同様のコミカル担当を好演、アクション俳優のみならず喜劇俳優としての実力も証明した。
※同期の春田純一も、後に「大戦隊ゴーグルV」のゴーグルブラック=黒田官平と「科学戦隊ダイナマン」のダイナブラック=星川竜の2作連続戦隊メンバーを演じている。
1982年には、初の単独主演作となるメタルヒーローシリーズ第1作「宇宙刑事ギャバン」の主役、一条寺烈役に抜擢され、アクション面、コメディ面だけでなくシリアスな演技の実力も証明した。
その後、映画「伊賀のカバ丸」では、豪遊宴役を務めて車ごと海に落ちるスタントをこなし、薬師丸ひろ子主演の角川映画「里見八犬伝」では、師匠の千葉真一と共に、八犬士の一人、犬飼現八役で出演、悪玉から善玉へと変わっていく様を好演した。また映画「コータローまかりとおる!」では、スキンヘッドの天光寺輝彦を演じる事になったため、自身も頭を剃りあげてスキンヘッドとなる。この時のスキンヘッドが好評だったのか、「影の軍団IV/影の軍団・幕末編」にてメインキャストのがま八役で出演する事になった際にもスキンヘッドとなった。
「宇宙刑事シャイダー」第49話に一条寺烈として出演した際は、スキンヘッドにしている事を後輩のシャリバンとシャイダーに問い詰められた際、
「あっははは、ちょっとな」
とごまかし、弛んでいたのでコム長官に渇を入れられて丸坊主にされたと照れながら答えていたが、実際は先述の「影の軍団」出演の影響である。
その後、「超人機メタルダー」の第25話~第26話では、同様にメタルヒーローシリーズ出演暦がある春田純一や渡洋史と共に客演。
1988年に、闘病中の母親の看病の為にJACの名誉会員と言うかたちで地元の松山市に戻り、知人の紹介でイベント制作会社に入って仕事と母親の看病の二束の草鞋を履きつつ、「世界忍者戦ジライヤ」や「仮面ライダーBLACK RX」にもゲスト出演した。その後、四国初のアクションチーム「ラミーM5」を立ち上げ、直弟子の武智健二や藤榮史哉を育ててJACに入会させる等、後進の育成においても手腕を発揮し、「ラミーM5」は千葉真一からの推薦を得るまでになった。
1992年からは、本名の高橋健二名義で年に1回の芝居をプロデュースするようになり、1999年には独立して「株式会社ラックJET」を設立して代表に就任、香川県のローカルヒーロー「未来環境防衛隊ドラゴンマン」のプロデュース等を行っている。
「忍風戦隊ハリケンジャー」で、シュリケンジャーが変装した一人である僧侶、烈堂を演じた際は、名前に「烈」の字が入っている事もあり、シュリケンジャーへの変身ポーズには氏の代名詞ともいえるギャバンの「蒸着」アクションが採用された。
2003年には、千葉真一出演のアクション映画マニアでもあるクエンティン・タランティーノから、千葉と共に「キル・ビル」への出演を依頼され、千葉が演じた沖縄の名刀鍛冶が営むまずい寿司屋のお茶くみ店員として、影の軍団当時のスキンヘッド姿で出演している。
2011年公開の映画「ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」では、当初はバトルケニアこと曙四郎での出演予定だったが、紆余曲折あってデンジブルーこと青梅大五郎として出演。屋台をひいて子供達にデンジパンというあんパンを配るなど、当時とかわらない気さくでお茶目な大五郎を演じてみせた。
「ゴーカイジャー」では、その後テレビ本編でもクリスマス回に曙四郎役でサプライズ的に出演したほか、続く2012年公開の映画「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン」においてギャバン/一条寺烈としてゴーカイジャーとダブル主演を果たし、ギャバン本放送当時と比べても遜色無い生身のアクションでファンを沸き立たせた。作中では、なんと曙、大五郎の姿も一人三役で演じており、合成技術を駆使して同一画面に大葉ヒーロー3人が並び立つという夢の構図が実現している。
そして2012年10月、放送開始から30周年記念という冠を得て、「宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」にて一条寺烈を再演。十文字撃を二代目に導くだけでなく、師弟ダブル蒸着も披露している。
その他出演作品についてはwikipedia参照。
掲示板
20 ななしのよっしん
2016/01/24(日) 00:17:40 ID: ZVIKXAXgdt
宇宙刑事シリーズの配信もめでたく完結したので現在の写真をググって見たらカッコいいまま凄みが増してて何か笑ってしまった
この人の「目」は唯一無二だよね、歌舞伎の化粧のような目力がある
21 ななしのよっしん
2018/11/12(月) 11:03:51 ID: WYDWgHmmmw
[5ちゃんねる昭和特撮板より抜粋]
(大葉健二の芸能事務所・株式会社ラックジェットについて)
"給料を要求すると親の職場に凸られたり待遇に不満を言うと集団リンチで靭帯捻じ切られたりってヒーローショースレや爆サイの 労基法違反スレに書いてたけどマジなの?"
…2018年5月に大葉健二さんが病気で倒れたのは知ってたけど、芸能事務所がブラック企業だな…2女1男の父が何やってんだよ…
22 ななしのよっしん
2019/02/16(土) 09:14:33 ID: Ew64jDycSn
なんでそんな易々と信じんだよ…
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最終更新:2023/06/01(木) 12:00
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