大貝獣物語2とは、1996年8月2日にハドソンより発売されたSFC用のRPGである。貝獣物語シリーズとしては3作目となる。
前作大貝獣物語の続編。幻の大陸「シェルドラド」を舞台とした比較的オーソドックなRPG。ハドソン製の例にもれず非常に高いエンカウント率を誇る。
大貝獣物語にてギャブ・ファーを打倒してから平和な日々が訪れていた。ある日、貝獣島の溶岩洞にて修行を行っていた貝獣トリオであるバブ、クピクピ、ポヨンたち。修業を終え貝獣仙人に報告を行っていた際に突然外の世界で伝説の飛竜ドラゴバードが傷ついた状態で墜落。ドラゴバードに乗っていたドラゴナイトのルカは外の世界にて500年前に封印されていた暗黒魔術師ダークが復活したことを告げる。ダークの目的はオーラストーンを手に入れ大いなる力を我が者とし、シェルドラドを暗黒の世界に変えることであった。
霧の外の世界が脅かされれば貝獣島も魔物の進行を受ける可能性がある。事態を重く見た貝獣仙人は地球から火の貝の勇者を再び召喚することを決意する。
貝獣仙人によってシェルドラドに召喚された地球人。前作の主人公とは別人。公園にて犬の散歩をしていたところで火の貝を見つけるも、手違いにて犬のほうが貝獣島に召喚され、本人は先にシェルドラドへ召喚されてしまう。
主人公さながら剣やダガーなどを装備でき、火属性の攻撃や回復魔法、物理特技を習得するオールラウンダー。吹き出しにて感情を表現するが発言はしない。突然異世界に飛ばされ勇者扱いされても拒否せず全て受け入れる聖人。
火の貝の勇者と共に召喚されたペット。物語中盤にて主人公と再会し以後同行する。ある場所での行動は主人公やプレイヤーの涙を誘った。
大地の貝の勇者で貝獣トリオのリーダー的存在。貝獣島をドラゴバードに乗ってシェルドラドへと飛び立つが、ダークの妨害に会いドラゴバードから落とされクピクピ、ポヨンとはぐれてしまう。
武器は前作同様ブーメランだが剣やダガーも装備できる。地属性や数あるRPGでも珍しい菌属性の魔法を習得する。能力値はバランス型であり特筆すべき能力がないため微妙に扱いづらい。高い魔力を生かして魔力の数値により攻撃力が上がる属性剣を装備するのが一番だろうか。
クピクピ
大気の貝の勇者。引っ込み思案で臆病。語尾に「~クピ」とつけて話す。ドラゴバードから落ちたあとポヨンとともにジョーダンサーカスに捕まってしまうが自力で脱出し主人公と出会う。
武器は杖やダガーを装備でき、魔法も大気魔法や回復術などを使用する魔法使いタイプ。特徴としてRPGではあるまじき初期状態から大半のステータス異常が無効というチート耐性を持つ。また貝獣物語シリーズの特徴として回復行動は必ず先制するということから彼をスタメンに加えていた方は多いであろう。
また魔法使い専用の魔力に依存して攻撃力が上がる「まどうしのナイフ」を装備させるとアタッカー涙目の数値を叩き出す。
ポヨン
水の貝の勇者。のんびりでマイペース。非常に食いしん坊でいつもお腹を好かせている。ジョーダンサーカスにてクピクピともはぐれてしまい、後に一緒にとらわれてしまった猫族の少女シャムルと共に主人公と合流する。
武器は斧と剣とダガー。力と体力が高く素早さと知力が低い戦士タイプ。体感魔法という敵の技を受けて覚えるいわゆるラーニングが可能。しかし中には一度しか戦えないボスなどによる技も含まれているため、コンプする際は注意が必要。また、唱えることで様々なことがおきるいわゆるパルプンテ的な特技も覚える。
ポット
前作にも登場したツボに封印された貝獣。貝獣仙人の弟で本名は「グランコール」前作で封印が解かれたがまた悪さをしてグレートノームに再び封印されてしまった。夢は前作のボスだったファットバジャーを召喚獣として使役すること。
武器は杖やダガー。戦闘面では召喚術を主とするが、今回は各地に設置されている次元のツボより契約して召喚獣を増やしていくというスタイル。中には会話だけで契約してくれる者もいれば戦闘に勝利することによって契約してくれる者もいる。やや難解な条件を満たすと夢であるファットバジャーとも契約することが可能。
バルテス
グランがラム王宮兵団団長を務める白い獣人。記憶を失っており自分を救ってくれたルミエラ姫を敬愛し、彼女を守ることを使命とする。元々は(ネタバレなので反転)人間でバルテスという名もルミエラにつけてもらった名前。(ちなみに昔ルミエラが飼っていた犬の名前)正体は本名を「クルス」といい物語後半に登場するクトミナ女王の息子。獣人化はドーンの手によるものだった。ある条件を満たせばEDにて元に戻ってルミエラと結婚する。
武器は剣やダガー。力と体力が高い戦士タイプでわずかだが魔法も覚える。しかし特技が状態異常を発生させるタイプが主にもかかわらず、本人が状態異常にかかりやすい。ずばぬけて攻撃力が高いわけでもないので他のアタッカーを差し置いて採用する場合愛が必要かも。
グランガラムの王女。最初に主人公を発見した人物。敵に襲われていた主人公を助けるために魔法を使用するも主人公も巻き込んでしまい介抱する形で城へ運ぶ。序盤で六魔将のメガロキングと相対し、昏睡してしまう。メガロキングを倒したあとに目覚め仲間となる。
武器は杖やダガー。クピクピと同じ魔法使い。しかしクピクピのようなチート耐性や全体全回復魔法は覚えず、今作は魔法の威力はさど強くない(終盤の敵のぞく)ためスタメンには起用されにくい。だが、魔力は仲間の中でトップのため、「まどうしのナイフ」と能力が低いほど数値が上昇する「てんしのメダル」を装備すれば攻撃力がカンストしバルテス涙目の武闘派王女となる。姫が私を守る
シャムル
ジョーダンにさらわれた弟を探している猫族の少女。自分も捕まってしまったがポヨンに助けられる。自称義賊のシーフ担当。ある漫画によると「はいてない」らしい。
武器はダガーで二刀流も可能。特技は敵からアイテムをぬすんだり、攻撃しかできなくなるがステータスが上昇する獣化、道具を投げて戦闘から離脱したり武器をなげて敵を攻撃するなど様々な行動が可能。このゲームのはぐれメタル的存在はがねむしに対して彼女のネコパンチでお世話になった人も多いのではないか。
物語中盤、スパーナ博士が開発するロボット。人語を理解し会話もでき、かつ動物とも会話できるなど純真で心優しい性格。その正体は(ネタバレなので反転)主人公とともに召喚された愛犬が身を挺して命を落としたあと、魂が乗り移ったもの。EDでは使命を果たした主人公に一緒に帰ろうと言われるが地球ではロボットとして生きていくことは難しいと答えシェルドラドに残る形になる。
武器はアーム。特徴はロボットらしく高い防御力を誇り、特技は特殊アイテムを使用しロボットならではの多彩な属性攻撃が可能。特技は主に属性付きかつ全体攻撃のため雑魚戦には活躍できるがボス戦は微妙といったところか。
ギャブロ
敵である六魔将の一人。登場時は幼い姿だったがあるきっかけにて進化し、その後主人公たちと同行することとなる。その姿は仮面ライダー前作のボス、ギャブ・ファーに似ている
武器はナックルで一応盾も装備できる。魔法も使えるが何と言ってもその特徴は様々な属性かつ高倍率の特技の数々だろう。特技によるデメリットもHP消費程度なのでガンガン使っていける。その強さからスタメンに起用した人は多いはず。
500年前に封印された暗黒魔道士。ドーンにより復活しギャブ・ファーが残した卵を自分の力で六魔将に変え、彼らを使役しオーラストーンを手に入れて世界征服を目論んでいる。主人公たちの行動を自身の宮殿にて時折覗き見しているが、最序盤でドラゴバードを妨害したように直接攻撃はしてこないのはお約束。自身ではほぼ行動せず最終局面以外で直接主人公たちの目の前に現れたのは一度のみ。
ドーン
ダークを復活させた張本人。全ての元凶。復活させたのはいいが、ダークは自分に従わず力もダークが上だったので、ドーンが従う形になっている。元々は学者だったが、何らかの理由で魔物の姿となった。有能ではあるが姑息であるため六魔将からは嫌われている。ストーリー中にもイベントの数々で登場人物だけでなくプレイヤーのヘイトも買う。その最後は非常に哀れ。
ジョーダンサーカスの団長。子供をさらっては豚に変え、芸をさせてサーカスとして金を稼いでいた。金のためなら手段を選ばない。序盤に登場する小物かと思いきやストーリー中では終盤にかけて何度か戦うことになる。何故か唯一ラスボス以外で専用の戦闘BGMを持つ。
六魔将
鬼のような外見とは裏腹に卑怯な手は好まない堂々とした性格。最初に倒される六魔将の一人だが、ドーンの手によって何度かの復活を果たし、そのたび主人公に戦いを挑んでくる。
その名の通りキノコのような外見をしている。メガロキングとは違い卑怯な性格でどんな手も使うタイプ。笑い方が「ゲハッゲハッ」と特徴的。笑うたびに胞子を撒き散らす。バルテスを洗脳し主人公を襲わせる。
ファントムクィーン
霊界バーンの山の支配者。彼女に合うためには一度魂の存在にならなくてはならない。主人公に倒されダークの元に引き返すがダークに役立たずめと始末されてしまう。カワイソス。
余談だがゲーム内表記でなぜか「F・クイーン」となっている。(幻、幽霊という意味のPhantomが正しいはず)
ギャブロ
六魔将の中で唯一未成熟な状態で生まれたため、外見が小さく性格も幼い。人造人間である「ソニア」を母と呼び、敬愛している。その影響か、まだ善悪がはっきりとしておらず前述の通りあるきっかけにて精神、肉体が進化し、仲間になる。
魚類を思わせる姿と横柄な態度と下品な笑い方が特徴。が、主人公に倒されたときは素直に負けを認める潔さを持つ。こいつ使ってくる攻撃カイザードライブはポヨンがラーニングできるが、覚えるチャンスはこいつと戦う一回だけなのでポヨンをスタメンで使っている人は注意が必要。
ビューティー
蝶の羽を持つ女の姿。冷静かつ真面目で六魔将を兄弟と呼び仲間意識が強い。最後までダークの傍を離れずラスダンにて戦うこととなる。
最大の特徴は天外魔境ZEROでも採用された時計システムだろう。これは各地の井戸の中にある「時の館」で指定した時間に様々な恩恵が得られるようにできたり、世界に点在する「時を刻む遺跡」で特定の時間に入り特定の行動を実施すると財宝の隠し場所に行くことができる。
難点はこのシステムの影響で内部電池の消費が早いこと。もし現在ROMを手に入れたとしてゲームプレイはできても電池切れにてセーブはできずPLGSも使用できないことがほとんどであろう。プレイしたい場合は業者に頼んで交換してもらうか、自己責任で交換するしかない。
概要にもある通り本作は非常にエンカウント率が高い。前作では戦闘後、一定の歩数まではエンカウントしないといった仕様があったが、本作ではそれがないため下手すると戦闘後1歩動いただけでまたエンカウントしてしまう場面も。これが影響で投げ出した人も多いのではないか。
中盤エンカウントを抑制するすけっとが仲間になるが、長い間効果があるわけではなく、再使用には宿屋に泊まることが条件などお世辞にも機能しているとは言い難い。戦闘画面への切り替えも地味に長い。幸い戦闘難易度は高くないが、せめて前作の仕様があればまだ多少評価は違ったかもしれない
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最終更新:2024/04/20(土) 10:00
最終更新:2024/04/20(土) 10:00
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