だ い か い | |||
大開 Daikai |
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こうそくながた Kosoku-Nagata | Shinkaichi しんかいち |
大開駅とは、神戸市兵庫区水木通にある阪神電気鉄道神戸高速線の駅である。駅番号HS 37。
相対式ホーム2面2線の地下駅。駅名となっている「大開」は付近の地名である「大開通」に由来する。
開業してから長らくは東側のみに改札口が存在していたが、2009年9月に西改札口が開設されている。
黄色の直通特急・S 特急・阪神特急・山陽特急(下りのみ運転)・普通は停車するが、赤色の直通特急は通過する。
平日日中には1時間に6本が停車するのだが、至近にJR兵庫駅(快速停車駅)があり、そちらは1時間に12本停車するので、当駅のあまり利用客は多くない(2,899人/日:2010年)。
1968年(昭和43年)4月7日に神戸高速鉄道東西線(現在の阪神電気鉄道神戸高速線)が開通したことで開業した。ごく普通の中間駅であり、特徴と言った特徴がある訳でもなかった。
しかし、1995年(平成7年)1月17日。阪神・淡路大震災の日がやってくる。
5時45分。東二見駅発の特急 阪急三宮駅(現在の阪急神戸三宮駅)行きが隣の高速長田駅を発車。5時46分に大開駅を通過した[1]。しかし、先頭車両が当駅ホームから約100m過ぎたところで大きな横揺れが発生。すぐに非常ブレーキをかけ、この特急は1・2両目が脱線したものの、車内の乗務員・乗客に怪我は無かった。
しかしこの時、駅は悲惨なことになっていた。線路の間にある支柱が海側に折れ、ホーム階の天井部分が崩落。また、大開駅自体が浅い位置にあったこともあり、上を通っている国道28号が陥没。大開駅は崩壊したのである[2]。
先述の大開駅を通過した特急は間一髪のところで無事であったが、もし10秒遅れていたら、駅の崩壊に巻き込まれて電車が潰されていたと思われる。
当時、「地下は地震に強い」と言う安全神話があった。これは、地下の構造物は、地震が発生した場合、地盤と一緒に動くはずなので、崩壊することはないだろうと言うものであった。この安全神話はそれまでに地下駅が崩落した事案がなかったことから、長らく信じられていた。しかし、大開駅の場合は地盤にゆがみが生じており、大開駅の構造物が地盤から孤立している状態となっていた。その結果、地震発生時に地盤とは全く違う動き方をすることになり、崩壊に至ったのである。
さて、この駅崩壊により、神戸高速鉄道東西線は不通となったが、神戸高速鉄道東西線は阪神電気鉄道・阪急電鉄・山陽電気鉄道の3社が相互直通運転を行うとても重要な路線であり、早急な復旧が必要とされた(崩落した国道28号も重要な道路であるため、そちらも早期開通させる必要があった)。しかし、大開駅が崩落してしまったので、駅を作りなおす必要があったことから、当初の見込みでは復旧に少なくとも数年かかると言われる状態であった。
しかし、設計・施行を担当した佐藤工業が、早期復旧のために設計と施行を同時に進行させたほか(「走りながら考える」状態であったとされる)、地元住民が夜間での工事作業に協力してくれたことによる24時間体制での工事が可能となったことにより、工期が大幅に早まり、わずか数ヶ月後の8月13日に大開駅を通過する形で神戸高速鉄道東西線が運転再開。地震から1年後の1996年(平成8年)1月17日に大開駅が営業を再開した。
なお、この大開駅の復旧に関しては「神戸高速鉄道東西線 大開駅 災害復旧の記録」と言う書籍が詳しく、震災文庫の1つとしてインターネット上で無料で読むことができる(こちら)。
路線名 | 下り 明石・姫路方面 |
当駅 | 上り 三宮・尼崎・大阪(梅田)・ 難波・奈良・宝塚・京都方面 |
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■阪神電気鉄道 神戸高速線 |
高速長田駅 | 大開駅 | 新開地駅 |
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最終更新:2024/09/07(土) 20:00
最終更新:2024/09/07(土) 19:00
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