大隣憲司 単語

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大隣憲司(おおとなり けんじ1984年11月19日-)とは、京都府出身の元プロ野球選手投手)である。2019年から千葉ロッテマリーンズコーチを務める。

概要

近畿大学で「江夏2世」と呼ばれ、2006年大学生・社会人ドラフト最大の玉としてほぼ全球団が獲得に名乗りをあげる大争奪戦の結果、希望入団福岡ソフトバンクホークスに入団。背番号江夏と同じ28を与えられた。

ソフトバンク時代

即戦として期待されるが、1年痛などもあって8試合2勝4敗に終わる。太の体に「ピザ隣」「太隣」「ふとりん」「体だけ江夏2世」とか揶揄される。


2008年は初登板勝利を挙げると、ローテに定着しチーム最多の11勝を挙げるが、シーズン終盤に左肘の故障で戦線離脱、そのままシーズンを終える。この頃は右の斉藤和巳新垣渚がすっかり見えなくなったことで、杉内俊哉和田毅ともに「左の三本柱」と呼ばれた。この年、北九州での横浜ベイスターズとのセ・パ交流戦本塁打を放っている。前日にはリックガトームソンが本塁打を放っており、2試合連続でパの投手本塁打という記録を作った。


2009年は前年手術した左肘のもあってか、8勝10敗、防御率4.59と安定感を欠く。


2010年は開幕直後の好投した時期に援護がく、交流戦辺りから調子を落とし二軍落ち。終盤戦で復調の兆しは見せたが、4勝9敗、防御率4.31という成績に終わった。


2011年先発ローテーション争いに敗れ、先は一時期中継ぎとして起用されていた。7月14日東北楽天ゴールデンイーグルス戦でようやく初先発、勝ちこそ付かなかったが、8回を1安打失点に抑えローテーション入りを果たすはずだったが、次の登板機会を体調不良で逃し、その間に大場翔太ローテーションを奪われた。シーズンも差し迫った9月16日抹消された杉内俊哉の代役で先発し、8回失点でようやく初勝利。そこから内の復帰までの間ローテーションを任され、見事に先発3連勝を飾った。最終的に8試合の登板(うち先発4試合)に留まったが、3勝0敗、防御率1.99の数字マーク


2012年は開幕ローテーション入りこそ逃すが、新外国人ブラッド・ペニーが1試合に投げただけでトンズラしたため、4月12日北海道日本ハムファイターズ戦で先発し、3安打四球11奪三振完璧な内容で4年ぶりの完封勝利。その後はローテーション入りして安定した投球を続け、前半戦で7勝を挙げオールスター初出場。なおオールスター登板したのは隣ではなくふとりんであった模様。8月には自己最多となる12勝を挙げ防御率1位吉川光夫と争い、沢村賞もあるかという活躍ぶりを見せた。しかし9月に入ってからは全く勝てなくなり、最終的には防御率1点台も逃す。それでも25試合に登板して12勝8敗、防御率2.03というキャリアハイの成績を残した。


2013年WBC日本代表に選出され、2試合に先発シーズンでも開幕ローテーションに入ったが、4月上旬に足先のれを訴え、精密検の結果、越智大祐と同じ定の難病である黄色靱帯化症を発症していることが発覚。5月までに7試合で3勝3敗、防御率3.37の成績を残していたが、足の裏の感覚がくなり6月に登録抹消、手術に踏み切ることとなりシーズン中の復帰は絶望となった。しかし、その後の経過は医師学会で取り上げるほどの驚異の回復ぶりで、シーズン終盤には既にブルペンに入れるほど。ファンだけでなく同じ病気に悩む人たちにも希望が見えたと言える。


2014年、長期に渡るリハビリを経て、7月13日北海道日本ハムファイターズ戦に中継ぎ登板し1年ぶりの一軍復帰を果たす。7月27日オリックス・バファローズ戦で先発に復帰、7回1失点の好投で見事勝ち投手となりファン感動を誘った。以降、病み上がりを考慮した中10日前後の変則ローテーションで閉幕までローテ入り。9月16日の首位攻防となるオリックス・バファローズ戦で9回4安打完封勝利を達成、復活を印づけるが、大隣復活劇はここからだった。
前述の完封を買われ、勝てば優勝、負ければほぼV逸の最終戦となった10月2日オリックス戦の先発に抜されると、6回失点の好投で勝ちこそつかなかったものの勝利に貢献。チーム優勝に導く。
クライマックスシリーズでは第1戦の先発に抜。勝ち上がってきたのは日本ハムだったが、7回2失点と投し逆転サヨナラ勝ちを呼び込む。さらに3勝3敗で迎えた第6戦にも中4日先発。7回失点の好投で勝ち投手となり、MVP級の活躍でチーム日本シリーズに導いた。
日本シリーズでは本拠地での第3戦に先発。これまた7回失点で勝ち投手となり、日本一に貢献と、9月16日完封も含め絶対負けられない大一番で全部勝つという大活躍。選手生命を脅かす難病をして復活どころか以前よりパワーアップした姿を見せつけた。


2015年は開幕からローテーション入り。いきなり完封勝利を挙げるなど快調な滑り出しだったが、5月から調子を落とし、6月9日阪神戦で完封勝利したが、翌日に左肘の炎症で二軍落ち。オフに予定していた遊離軟除去手術を8月に受けることとなり、シーズン絶望となった。11試合で5勝4敗、防御率2.54。


2016年7月10日楽天戦で1勝を挙げたのみに終わる。


2017年も1試合の登板で1敗に留まり、戦力外通告を受けた。その後は千葉ロッテマリーンズ石垣島キャンプで入団テストを受けた。

ロッテ時代

2018年、入団テストに合格し、2月16日契約を結んだ。背番号は55。開幕を二軍で迎え、5月2日に一軍に昇格し、その日の古巣ソフトバンク戦で登板。2回7失点を喫し二軍落ちした後、一軍に昇格することはなかった。9月25日に現役引退を表明し、10月3日ソフトバンク戦が引退試合となる。上林誠知ヒットを打たれて降。その後を受けた酒居知史が失点を喫したことで敗戦投手となって現役を終えた。試合終了後はロッテソフトバンクの関係者双方から胴上げされた。

引退後

2019年からは千葉ロッテマリーンズ二軍投手コーチを務める。

人物・その他

応援歌

球団 レス No プレイヤー
ソフトバンク 応援歌のピコカキコ一覧 8879
8879

成績

通算投手成績

通算:12年 登板 完封 勝利 敗戦 セーブ ホールド 勝率 投球回 与四球 奪三振 失点 自責点 防御率 WHIP
NPB 141 16 8 52 50 0 0 .510 834.2 239 650 342 312 3.36 1.19

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