天丼(てんどん)とは、丼に盛ったご飯の上に天ぷらを載せた丼料理の一種。
元々の呼称は天ぷら丼であるが、現在では天丼と言うのが一般的である。
ご飯の上に数種類の天ぷらを載せてタレをかけたもの。タレをかけずに天ぷらを軽く煮付けてのせるものや、塩をかけるもの(塩天丼)、掻き揚げを乗せるもの(掻き揚げ丼)、天ぷらタレで煮て卵でとじたもの(天玉丼)もある。
具の種類は多く、海老・烏賊・薩摩芋や山菜など、およそ天ぷらとして食べられているものならなんでも具材になる。店屋ではただ天丼と言った場合、海老の載った海老天丼を指すことが多い。
丼物ではカツ丼や牛丼などと並ぶ人気メニューで、外食の際は飲食店や料理屋の違いやその時期の食材の流通事情などにより、お手軽なお値段だったり高級料理並のお値段になったりするが、それでも食べる人が多いのではないだろうか。
お笑い用語として天丼と言えば、同じギャグやボケを二度、三度と繰り返して笑いをとる手法のことを指す。余り間を置かずに畳み掛けるように使ったり、他者のボケに乗っかる形で重ねる場合は、かぶせ(る)と称することもある。
言葉だけに限らず、特定の動作や身振り手振り等、ウケの取れるものならなんでも含む。短時間のうちに連発することもあれば、相手が忘れた頃や別の話に切り替わった後に、突然前の話で面白かった部分を引っ張ってくるなど、手法は様々である。
また漫才などのネタにおいて、ある『長いやり取り』を行った後、「そこまで言うんなら今のもう一回やってやるよ」「今度俺とお前の役を入れ替えてもう一回やってみよう」というフリで、先ほどの一連の流れを違うパターンでもう一回演じるものがあるが、これを『天丼返し』という。(語感が似ているが、『どんでん返し』ではないので注意。)
語源ははっきりしておらず諸説あるのが現状である。芸の世界で手法としての天丼という概念そのものは広まったが、語源についてはあまり触れられないまま長年使用されてきたことも理由だと思われる。
ごく一般的な定食屋やそば屋の天丼(この天丼は海老天丼のこと)には海老が二本載っていることが多く、同じネタが二つある、ネタが並んでいるからとする説。前述の派生で二度楽しめるという意味であるという説。出前の天丼が来ないと時折繰り返すネタが元であるという説。エノケン一座で生まれたコントの手法が語源であるとする説。等がある。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/01/16(木) 00:00
最終更新:2025/01/15(水) 23:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。