天才ビットくんとは、NHK教育テレビで2001年4月6日から2007年3月30日まで放送していた視聴者参加型教育バラエティ番組である。
サイバー空間に存在する『ビットランド』という仮想世界を、視聴者から寄せられたハガキやインターネット投稿のアイデアをもとに発展させていくという内容。
子ども向けとは思えないシュールな設定や演出が特徴で、月〜木の『天才てれびくん』とは一線を画していた。
2007年4月に『天てれ』枠へ吸収され、『天才てれびくんMAX ビットワールド』としてリニューアル。2010年には再び独立し、現在の『ビットワールド』として放送されている。
サイバー空間に迷い込んだセイコー・ユウコ・アイコの3人がたどり着いたのは、未開の大地・ビットランド。
そこで出会ったホストコンピュータ・箱二郎と共に、セイコー達はビットランドを一から開拓する事になる。
ライブハウスや、ユニークな動物が暮らす『ビットモンパーク』、奇想天外な授業をおこなう学校『ビッ校』などさまざまな建物が建設された。
しかし、サイバー空間の破壊神・バグハグ大王が起こした「バグ嵐」によってビットランドは壊滅状態に。その後、視聴者のアイデアやビットモンたちの活躍によりバグ嵐を撃退、変化に富んだ地形まで生まれた。
しかし、またもやバグハグ大王の陰謀により、ビットランドは氷河期に突入。
そこでセイコーたちはビットランドから緊急脱出、箱二郎と別れ、地下世界へと避難した。
地下世界に辿り着いたセイコー達は、新しい仲間ユージン、ミク、箱一郎と出会い、ビットランドを制御する装置「ビットエンジン」の探索を進める。
数々の謎を解き明かしていたセイコー達は、ついにビットエンジンの所までたどり着く。ビットエンジンはバグハグ大王の手により破壊され熱暴走を起こしていた。
ビットエンジンの温度が臨界点に達し、自爆装置が作動。ビットランド崩壊かというまさにその時、箱一郎の活躍によって自爆装置は停止。その後ビットエンジンの再起動によって氷に覆われていたビットランドは一瞬にして解凍される。
セイコーたちはビットランドに帰還し、箱二郎と再会。新生ビットランドの発展に力を注いでいた。
しかしある日、亀のビットモン・かめっぷうが突如失踪。セイコーたちは謎の探偵・シンに捜索を依頼する。
だが、シンの正体はバグハグ大王だった。彼の策略により、ビットランドは占拠され「バグランド」へと変貌してしまう。
セイコーたちはレジスタンスとなり、箱一郎とかめっぷうを融合させた最終兵器「スッポン」での反撃を決意する。
しかし、スッポンの起動はビットランドとセイコー達の記憶をリセットすることを意味していた。
視聴者投票の末、スッポンの発動が決定。セイコーは仲間との再会を信じて、スイッチを押した——。
ビットランドのリセットからほどなくして、チョビット自治国のリットル王子とその執事・シンヤがやってくる。データの破片のみと化したビットランドに落胆するリットルだったが、その破片をかき集めて新しいビットランドを創る。
リットルからのメールに誘われて再びビットランドにやってきたセイコー達はビットランドをアミューズメントパークにすべく奮闘する。しかし、ビットランドは5匹の電気ウナギによる電力供給で稼働しており、シンヤはそれを補う為に自転車発電をセイコー達にやらせていたが、ウナギ4匹を4人が食べてしまい、電力不足は深刻化する。
そんな中、ガチャガチャマシンの中から謎の円盤が出てくる。さらにマシンの中を覗くと石盤が落ちてきた。石盤と円盤を合わせてみると箱二郎のホログラムが映し出され、リセット前に旧ビットランドのバックアップデータを石盤に残していたことを告げる。データを解凍すればビットランドは復活するが、さらなる電力が必要だった。電力不足を解決する為、シンヤとリットル王子が近隣のサイバー空間を検索した所、膨大なエネルギーを持ったエネルギー体が近付いていた。そこで交信を行うと暗号が送られてきた。
視聴者が暗号解読に成功し、エネルギー体を呼び寄せる事に成功。箱二郎のホログラムが再起動し、王子が新旧ビットランドの「データミックス」を選択すると新たなビットランドが誕生した。同時にセイコー達の記憶も戻る。呼び寄せたエネルギー体の正体はビットエンジンで、その中からミクとかめっぷうが現れ、再会を果たす。
ビットランドの復活という夢をかなえたリットルは、体調不良を訴える父の跡を継ぐために帰国することに。
リットル王子が飛び立った跡地に巨大な穴が出現し、穴の中にある謎の扉に足を踏み入れたミクとユージンはユメール王国にたどり着いた。
ユメール王国は国民の睡眠時間が増え続け、悪夢を見るスリープモードという問題を抱えていた。
視聴者から寄せられた目覚ましアイテムはことごとく失敗したが、シンヤが大量生産したくさい臭い付き靴下でユメール国民は救われた。
スリープモードの解決もつかの間、消滅したはずのバグハグ大王がユメール王国に出現する。
一方セイコーたちはミクを助け出すため、ビット歴史館へ。そこで知らされたのはユメール王国がはるか過去に存在した国だったこと、そして間もなくバグ嵐によって滅亡する運命にあることだった。ユージンは、単身ユメール王国に向かう。
ミクたちにもバグハグ大王が迫る中、対策アイテム「嵐なし!ドリームドーム」が作動。ドームはバグハグ大王を弾きとばし、ユメール王国は救われた。
しかしドームに覆われたユメール王国は外からのアクセスを拒否していた。親友であったミクを失い、悲しみに暮れたユージンが扉に向かうと蓄音器を見つけ、再生するとミクの声でビットランドの仲間への別れの言葉、自身がユメール王国の女王として元気にやっているという報告、ユージンへの感謝の言葉があった。
ミクとの別れの後、平和になったビットランドでセイコー達は暇をもてあましていた。その時、突如ビットランドで砂漠化が発生。さらには建物に悪影響が起こる。原因不明の怪奇現象と思われたが、なんとセイコーたちのビットランドへの愛情不足がまねいた事態だったことが判明。ビットランドを再建すべくセイコー、ユウコ、アイコ、ユージン、シンヤはビットランドを区画整理し、それぞれが担当エリアを持つことにした。
続々と寄せられたアイデアによってビットランドに緑が復活。そんなある日、突如現れた謎の卵から3匹の不思議な生物が産まれた。
視聴者のアイデアで名前をそれぞれ「コッコ」「ピッピ」「キンタロー」とつけて、ユウコ・アイコ・シンヤが世話をすることになった。
しかし、ある日3匹はビットエンジンのエネルギーを吸収してサナギに変わっていた。サナギから飛び出したコッコのトサカは自由自在に変形し、キンタローには、絵文字を出して言葉までも理解するという特殊能力が観察された。そして、運動不足と甘いものの食べ過ぎで太りすぎてしまったピッピは、ダイエット運動などをアイコが提案すると減量に成功した。
しかしやがてコッコ達は、異常な食欲を爆発させビットランド中の建物を食べ始めた。
ビットランドを訪れた「サイバー生物保護局」の係官・カネーロ(演:金子貴俊)によると、コッコ達の正体は「ハングリオーネ・タベリオン」というサイバー生物であり、成長すると何でも食べつくしてしまうらしい。
カネーロは、一刻も早くコッコ達をサイバー生物保護エリア「914B」に保護しなければならないと主張。ユウコたちは猛反対して、食欲をおさえる装置を取り付けてみたが、副作用によりコッコ達は活気をなくしてしまう。
それを見たユウコたちはコッコたちの幸せを思い、保護エリアに送る決心をした。
ユウコ、アイコ、ユージンはエリア914Bにいるコッコ達を心配しビットランドを旅立つ。シンヤもペットとのビデオを見ながらセイコーの家の掃除を手伝っていたが突然、いきなりセイコーの家が爆発。その直後に現れたのはサオリエッタ・イトチェンコ(イトッチ)とアブダラ・ザ・ブッチ(アブッチ)。二人は、「インスタントキューブ」という、お湯をかけるとふくらんで家になる、不思議なキューブを訪問販売しに来たらしい。
ところが、シンヤがサインした契約書には小さな文字で「100個のインスタントキューブ」を販売したことになっていた。イトッチ、アブッチの正体は不動産会社「キューブドア」の社員であり、彼女らのミスでセイコーの家が爆発した事、ノルマを達成する為に詐欺を働いたことが明らかになる。イトッチとアブッチは不正により会社をクビになってしまい、二人に同情したセイコーの計らいで、彼らもビットランドの仲間として加わることになった。
その後、セイコーの家の跡地に不動産会社「ビットハウジング」が建てられ、ビットランドにはさまざまな観光客がやってきては滞在を楽しんでいった。
だが、そんな平和な日々も長くは続かなかった。ビットランドに熱湯性低気圧が接近し、セイコーたちはやかん撃退に追われる。健闘むなしく、巨大なやかんがセイコーたちに接近したその時、白い光と共にやかんは消滅。その後には記憶を無くした謎の少女・RIOが倒れていた。彼女はビットモンと心を通じ合わせ、会話をすることができた。一方、ビット歴史館で不思議な模様のついたキューブが発見される。これを使い、セイコーはやっと自分の家を持つことができた。
しかし、その後つぎつぎに怪事件が発生。セイコーが高所恐怖症にも関わらずバンジージャンプしたり、ラーメンを無茶食いしたりと精神に異常をきたす様になる。さらにセイコーがビッ校で思いついたアクアビットモンのアイデアが大量に実体化する。
そんな中現れたのはキューブドア社の社長であるジャン・ピエール・タッキーニ(演:ピエール瀧)だった。ピエールはセイコーの家を「試作途中で生まれた不良品」と説明し回収する。
一方その頃、RIOは海底で衝突事故に遭い、その衝撃で記憶を取り戻していた。
ビットランドを立ち去ろうとするピエールだったが、そこにRIOが現れ、自身がピエールの娘である事、ピエールが回収したキューブの正体を明かす。RIOはある日、「マスターキューブ」と呼ばれるサイバー空間の命の源の存在と、サイバー空間の征服を企むピエールの裏の顔を知ってしまう。そして彼の野望を阻止するために次の標的であったビットランドにやってきたというのだ。
ついに本性を現したピエールはマスターキューブを奪うべく、ビットランド中のインスタントキューブを集め、巨大な戦闘メカを作り上げた。RIOはなおも説得しようとするが、ピエールはRIOの正体はマスターキューブを奪う為に作られたロボット・アール・テン(R-10)である事を告げる。さらにピエールはRIOを操作するリモコンを取り出し、スイッチをオフ。RIOは機能を停止してしまった。
その時、ユウコ、アイコ、ユージンを乗せたトラックがセイコー達を助けに現れる。
しかし、とうとうピエールはマスターキューブの力を発動。ビットランドは見る見るうちに闇に覆われ、チョモランドマウンテンの頂上をのこして全ての機能を停止してしまった。
うちひしがれるセイコーたち。そんな時、全員を勇気づけたのはユージンのセリフだった。
「なんとかキューブがなんだか知らねぇが、この街を動かしてるのは、ビットランド住民みんなの「愛」なんでいっ!」
セイコー達は愛のエネルギーをビットエンジンに充填し、ビットランドを復活させる計画を立てる。さらにシンヤはRIOのリモコンをピエールの手から盗むことを提案。イトッチも同行し、ビットランドに転送されたキューブドア本社ビル内の社長室に向かう。
一方、ビットランド征服を目前にしたピエールの元ではマスターキューブが邪悪な進化を遂げていた。現れたのはサイバー世界の破壊神・バグハグ大王。ピエールをビルの屋上に追い詰める。
その時、機能を停止していたリオが突如目覚める。ビルの屋上から落下した社長を救ったリオの水球は、社長をビットエンジンまで届けると、弾けて愛のエネルギーへと吸い込まれていった。
ビットランドは大きな光に包まれ、闇を駆逐する。その光と共にバグハグ大王も消え去っていく。
すべての力を使い果たし動かないリオ。ピエールの後悔の言葉が響く。
「わたしが悪かった。許してくれ、私の娘よ」
その時、マスターキューブがビットキングに変化。その力によって目覚めたRIOは父と和解したのだった。
突如、シンヤの畑から謎の少女・ケメコが現れ、いきなりセイコー達を叱り始めた。彼女はビットランドはかつてアイデアを実現する国だったが、現在ではほとんどアイデア紹介が少なくなっていると説く。セイコー達は初心に帰ってアイデア紹介に励む。
アイデア紹介を進める中、ケメコが「アイデア1000個紹介をしないと故郷に帰れない」という事実が明かされる。さらにイトッチに憑依したあのお方なる謎の人物がケメコに接触する。
順調にアイデアを紹介するが、途中集計から3月までに1000個紹介に間に合わない事が判明し、ケメコがショックによって度々フリーズしてしまう。
そいて、ついにケメコがビットランドに来た目的が明かされる。かつてケメコは故郷のメケメケランドの守り神「エリン木様」を世話するマッシュガールであったが、彼氏とのデートを優先させて仕事をさぼってしまい、罰として姿を変えられ、ビットランドでのアイデア1000個集めを命じられたのだった。
「あのお方」がセイコー達に憑依して現れたり、ケメコが失恋してしまったりなどあったもののアイデア紹介を続けていく。しかし目標達成を目前にして、ビットランドが空間収縮を始める。
セイコー達はアイデア1000個紹介が遅れた事が収縮の原因であり、1000個紹介を達成すれば元に戻ると推測。そこにユウコ・アイコ・ユージンも駆けつけ協力してくれる事に。
997個目のアイデアを紹介した所でビットランドは2メートル立方ほどにまで収縮。さらに最後の1個を紹介しようとした所でハガキまでが小さくなってしまい、読めなくなってしまう。諦めかけたセイコー達だったが、その時、シンヤが1000個目のアイデアを紹介する。
その直後、エリン木様が現れ、アイデア1000個のエネルギーをビットランドに注ぐ。するとビットランドは急激に収縮し、新たなサイバー空間を創る大爆発「ビット・バン」が発生。ビットランドは消滅し、サイバー空間の新世界「ビットワールド」が誕生したのだった。
2002年度からスタートした、月に一度の特別企画。基本的にセイコーとユージンの二人で進行し、視聴者から寄せられた体験談や小ネタを紹介するコーナーで構成されていた。まるでラジオ番組をそのままテレビにしたような内容が特徴。
2004年度以降は不定期での放送となった。
番組の放送開始当初から、NHKの公式サイト上に番組ページが設置されており、主に以下のコンテンツが掲載されていた。
掲示板
12 ななしのよっしん
2025/04/22(火) 19:55:28 ID: T4MfDI3Agl
13 ななしのよっしん
2025/04/23(水) 12:36:12 ID: //792sILDd
番組内でやってたアニメが全部アタリなんよ
実験的演出や絵を多く使う作品ばかりだけどNHKでやるからには丁寧に作ってるからメリハリある作品ばかりでさ
14 ななしのよっしん
2025/04/23(水) 12:49:02 ID: p4im683ceO
ゲーム版のグラモンバトルは面白かったな。自分で部品から作る所からやるのが結構やりこめた
まあ性能バリエーション無いからストーリーこなすなら最適解の形になっちゃうけども
急上昇ワード改
最終更新:2025/05/19(月) 20:00
最終更新:2025/05/19(月) 20:00
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