天理教 単語

39件

テンリキョウ

2.3千文字の記事
  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • LINE

天理教とは、奈良県天理市を中心に全拠点を置く新興宗教である。

概要

1838年に教祖(おやさまと読む)の中山みきに「理王命」が憑依し、神のやしろと定まり、その口を通して神の意志が伝えられることになったとされている。

教祖大日本帝國政府逮捕されたが神道に改宗するということで解放される。そのため、一般的には教神道として日本史教科書にも出てくるくらい神道イメージが濃厚だが、教団自体は終戦直後に一独立運動を掲げ1970年に「教神道連合会」を正式離脱したことで現在では文化庁発行の「宗教年鑑」でも神道系ではなく諸扱いである。尚、教祖自身は理の教えを説かれるまで敬虔な仏教徒でもあったためか当初は高野山に許可を願い出ようとしたり(ただ中山みき自身は浄土宗だったのでなぜ高野山なのかはである)成立までには結構紆余曲折があったりする。

教祖がお隠れになって以後、1888年に東京府から「神道直轄天理教会」の本部設立が認可され、この年に現在天理市に移転。も、教祖としては教団としての結社化並びに大掛かりな本部建設自体には消極的で、「社はいらぬ。小さいものでも建てかけ」「つぎたしは心次第」と言っていたのだが教祖が隠れた後、何故か後者の言葉が暴走して現在に至る。

天理市の人類生みの地であるぢば甘露台を「聖地」としており(ちなみにぢば甘露台へお参りすることを「おぢばがえり」という)、また、天理市の地名はこの天理教から来ている。いわば天理市は「宗教都市」といっても過言ではない。ちなみに天理教に死後の世界観というものは存在しない。人間の身体はあくまで神様からの「借りもの」であり、心が己のもの。一般的に「死」とされるものはその時点で一旦、神様に「借りもの」であった身体をお返しするのであって、後にまた違う形で生まれ変わるので「出直し」と呼ばれる。

後は色々と難しい言葉が出てくるのでWikipediaの当該項目exitを参照。

組織

教祖現在においても存命でお隠れになっているとの事なのだが、そうは言っても隠れられたままではやっていけないので現在の代表は中山世襲すると呼ばれる人物がそれに位置する。本来は神様の意向を伝える代表的役割なだけで神様の下では兄弟のはずなのに何故か一般信者柱”様”と呼び、本部に隣接する「柱邸」にも深々と頭を下げたりする。そして某教団機関よろしく天理教にも「時報」という機関があるのだが、ここでもやっぱり柱”様”への崇拝は止まらない。まあ一面にデカデカと来ていないだけマシだが(一面はほとんどが行事報告と震災以後は復支援への取り組み記事が中心となっている)。とはいっても絶対的権力者という訳でもなく、他の幹部役員との集団合議制的だったりする。

学校法人を持っており、高校高校野球の名門校で、同じ宗教系で奈良代表の智弁学園と1,2を争っている。奈良県大会ではVS智弁が決勝などで組まれることもあり、非常に注される試合となっている。過去には2回、1回の優勝があり、2009年現在24回、19回の出場実績がある。関本賢太郎長崎伸一、藤本博史門田博光らを輩出している。

また、高校以外にも天理教校学園高校というものもあり、たく言えば、高校は割と普通高校的な雰囲気もあるらしいが天理教校の方は信者養成機関的性格がより高い。まず入学要件に天理教のお務め実技がある(天理教校学園高等学校2023年で閉校)。

柱の項でも触れたが、教えとしては神様の前では皆一れつ兄弟のはずなのに教団組織は思いっきり縦社会だったりする。その縦割りぶりは例え同じ地域にある教会であろうと、所属する系列教会が違えば交流する機会もさほどい(ただ個人的にしい別系列の教会に参拝に行く分に束縛はない)。

本部での宗教行事の際には、全各地から桜井線に向け「天理臨exit_nicovideo」と通称される団体臨時列車が運転される。近年しくなったブルートレインなどで運転されるものもあり、鉄道ファンから注される。

勧誘

勧誘に関してはやる気のある者、い者の差がかなり顕著であり、本部としては特別に統制している訳でもない(よって、ここでも所属教会温度差が出てくる)。あったとしても大体は教祖の教えを唄や踊りで体現した「みかぐらうた」と呼ばれるものを駅前や路上で延々とやっていたり、練り歩いているだけだったりするので興味ければそっとしておいて大丈夫だ、問題ない。ただ、もちろん中にはお宅訪問する人もいる(と言うか信者養成コース的なを選んだ人はまずやらされる)。

あと、つい付いて行っちゃったとしても、天理市内の施設で非常に眠たくなる講話(別席)を9回も受けて柱さんに正式な手続きをしてもらわない事には正式な信者としては登録されないので、まずその時点で興味い人(特に遠方)にとっては相当気が遠いお話だったりする。だいたい教祖の教え自体が「むりにどうせといわんでな そこはめいめいのむねしだい」なので、来るもの拒まず去る者追わずなのだ。

そんなわけで本部神殿自体もいつでもオープン信者じゃなくても入れるし金も取られる事はない。なので観光気分で見る程度なら面いのではないかと思う。あと天理教とは関係いが、観光の際には天理スタミナラーメンが筆者的にはお勧めである(ニンニク臭さえ気にしなければ)。

関連動画

関連項目

この記事を編集する
関連記事

親記事

子記事

  • なし

兄弟記事

掲示板

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

記事と一緒に動画もおすすめ!
もっと見る

急上昇ワード改

最終更新:2025/03/20(木) 08:00

ほめられた記事

最終更新:2025/03/20(木) 08:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP