太平洋(英:Pacific Ocean)とは、日本列島の東側に位置し、ユーラシア大陸・オーストラリア大陸と南北アメリカ大陸の間に位置する世界最大の海洋である。
太平洋は地球の表面積の凡そ1/3を占めており、面積は約1億8千万平方kmに及ぶ。
地理を学ぶ時によく犯しがちな誤りであるが、「大平洋」ではない。同じく大西洋も「太西洋」ではない。
アジア、オセアニア、それに南北アメリカに元々住んでいた人にとっては身近な海である。太平洋上にある諸島にも、それらの地域から筏・船で移り住んだ人がいた。
しかし、大西洋・地中海と南北アメリカ大陸やアフリカ大陸・インド洋などで隔てられたヨーロッパの人々にはこの海のことは広く知られていなかった。大航海時代になり、東回り(インド・東南アジア経由)、西回り(南北アメリカ経由)でようやくたどり着いたのである。
最初にこの海を横断したヨーロッパの人は、西回りでの世界一周航海に挑戦していたマゼランである。彼は南アメリカのマゼラン海峡(彼にちなんで後に名付けられた)を通過してこの海に入ったが、それまで航海していた大西洋と比べて嵐もなく穏やかな航海が出来たことから、「平和な」「太平な」を意味する"Pacífico"ないし"Pacific"と呼んだ。
日本語の「太平洋」、英語の「Pacific Ocean」は共に、このマゼランの呼名にちなんでいる。
「平和な」「太平な」海と呼ばれたこの海であるが、現実には必ずしも安定していたわけでない。「ハリケーン」「台風」などと呼ばれる熱帯低気圧がしばしば太平洋沿岸の各地を襲うし、太平洋の海底を移動するプレートが原因で沿岸地域に地震、噴火、津波などの災害をもたらしている。
あまりに広い海ゆえ、遠く離れた南アメリカのチリで発生した地震が、日本の太平洋沿岸に津波をもたらす(1960年のチリ地震)などといった、広域での災害が生じることもある。
また、人間によって「平和な」海でなくなることもよくある。19世紀後半に南アメリカの3ヶ国が太平洋沖で起こした戦争、それに20世紀半ばに日本と東南アジアに植民地を持っていた列強諸国(アメリカ・イギリス・オランダ)などとの間で起こった戦争には、「太平洋戦争」という呼び名が付けられている。
2度目の太平洋戦争の後には、アメリカ合衆国によって核兵器の実験場(太平洋核実験場)とされたこともある。ビキニ環礁は特に有名。
21世紀の今日では、日本とアメリカなど戦前からの列強国に加えて中国など新興勢力がこの海での覇権を握ろうと進出し始めており、沖ノ鳥島のように紛争・領土問題が発生することもある。
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最終更新:2025/03/24(月) 21:00
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