奈良坂透とは (ナラサカトオルとは) [単語記事]

奈良坂透(ならさか　とおる)とは、ワールドトリガーに登場するキャラクター。

概要

A級7位三輪隊に所属するスナイパーにしてスナイパーランク 2位を誇る実力者。2巻の遊真襲撃から登場しており、その後も黒トリガー奪取作戦、大規模侵攻など本番の戦闘での登場が多い。

スナイパーランク 2位という実力の高さ、作者に文科系イケメンと形容される顔の良さなどから女性人気が高めなようで、2014年バレンタインでは3位、2015年では8位と高ランクを保っている。ただ2015年バレンタインは佐鳥に負けた。

人物

年齢	17歳
誕生日	9月14日
星座	おおかみ座
血液型	AB型
身長	177cm
好きなもの	チョコ菓子、お茶
所属	ボーダー本部三輪隊
ポジション	スナイパー

きのこの眷属と称されるきのこヘアーとポーカーフェイスが特徴の高校二年生。茶髪。目の色は緑である。

ポーカーフェイスの通り感情の起伏をあまり表に出さずいつでも冷静であり、生真面目な性格も相まって模範的な理論派スナイパーとなっている。学校での成績も優秀で古寺と共に進学校通。どこまでも正統派なイケメン。
だが親しい間柄の人間には少々トゲのある言葉が飛ぶこともあり、同じ隊に所属し同じポジションである後輩の古寺にはほぼ完全に命令形で話している。

古寺と同じく近界民には家を壊されている過去がある。

生真面目な性格やスナイパーランク 2位というコンプレックスからかスナイパーランク 1位の当真勇とは相性が悪い様子で、年上であるのに敬語を使っていなかったりあんた呼ばわりしていたりとやたら分かりやすい態度を取っている。だが才能は認めているようで、共闘するときにはきちんと応える。出水からは当真と共に「(狙撃の腕が)変態」と言われた。
ちなみにランク 2位ではあるが当真のほうが戦闘訓練をしょっちゅうサボっているため戦闘訓練での成績は奈良坂が1位。4巻、14巻では共に満点の成績を残していた。バケモンだこりゃ

きのこヘアーではあるがきのこの眷属を装っているだけで圧倒的なたけのこ派。そんなエピソードをカバー裏でつけられてしまったためバレンタインで送られてくるチョコは大体たけのこらしい。「たけのこ王子」「安定のたけのこ率」などなんだか面白い文がくっつけられている。

那須隊隊長･那須玲とはいとこ同士であり、彼女の隊に所属するスナイパー･日浦茜は彼の弟子である。

その他

三輪隊に所属しているが14巻の時点で隊長である三輪の存在を認知するシーンが1コマだけとなんだかちょっとよく分からない現象が起こっている。同じコマに映るシーンはあるのだが、おまけの漫画を含めても会話したシーンはゼロ。隊の仲は大丈夫なのだろうか…
だがゲームでは同じ隊に所属するキャラクター同士には戦闘中に特別な掛け合いが用意されており、そこでは三輪が奈良坂の名前を呼ぶ台詞がある。アドベンチャーパート？お察しください。会話はゼロだが三輪を心配する様子を見せており、仲は悪くないかと思われる。多分。

またゲームで古寺を除く三輪隊3人と戦うミッションがあるが、彼一人は三輪･米屋の戦うゾーンとは少し離れたビルの上からこちらを狙撃してくる。彼を倒さなくてもミッション成功にはなるのだが、彼を倒せば三輪隊の特殊な台詞が聞ける。何気に有利なフィールドでの戦闘を邪魔してきていて難易度が上がっているので、苦戦する人は奈良坂から先に倒してみるのも良いかもしれない。近づいたら後はもうボッコボコにできます。

戦歴

遊真　 vs　三輪隊(2巻収録)

「ハッタリでかまをかけているだけだ」
遊真と初めて戦うボーダー隊員として隊で登場。遊真のサイドエフェクトによりスナイパーの存在を感づかれるものの、そのことにも動揺は全く見せずに狙撃銃を構えていた。
三輪･米屋の二人に追いつめられ高い所へ飛んだ遊真を不意打ちで狙撃。だが体をズラされてしまい腕を飛ばしただけで終了する。その後古寺にその場で牽制し続けるよう指示し自身はかわせない距離まで移動するが、それまでに三輪･米屋はコピーされたレッドバレットで無力化されてしまう。その実力を見た奈良坂は遊真を危険人物と認識し始末しようとするが、そこで迅が介入してきたため一旦戦闘を終了した。
ここで「三輪と陽介がやられた」と発言しているが、奈良坂が三輪の名前を呼ぶシーンはここのみである。

黒トリガー奪取作戦(4巻)

「当てるんじゃなく動きを制限するつもりで撃て」
太刀川隊、風間隊、三輪隊、冬島隊(の当真)で組んだ即席チームで遊真の黒トリガーを奪取しに向かい、当真･古寺と共に太刀川･風間隊三人の戦いを援護する。
だが撃つ弾は迅の予知能力の前にはまるで歯が立たずかわされ続けてしまう。まるで攻撃をしない当真に「少しは撃ったらどうだ」と言ってみるものの煽られた上で戦闘から離脱された。完全にバカにされている。
その後風刃の能力が登場しても太刀川達の援護を続けるが、風刃の能力により太刀川･風間二人がベイルアウト。古寺と共に撤退することになった。完全に実況者でした。

大規模侵攻(9巻～10巻)

「あの程度では　防御のうちに入らない」
大規模侵攻開始からしばらくは出てこなかったが、ハイレインが戦闘に入り出水と戦っていた所で当真、古寺と共に攻撃のために登場。出水が民家をなぎ倒し射線が通るようにしたところでハイレインを狙撃する。
ハイレインは数多の魚の弾丸で防御態勢に入るが、当真と共に僅かな隙間をすり抜けて的確に射撃。スナイパー 1位 2位のとんでもない実力を見せつけ敵味方共に驚かせていた。
だが直後ミラと新型トリオン兵･ラービットに狙撃地点を抑えられ、ハイレインの戦闘は出水と烏丸に託すこととなる。
その後はスナイパー三人と冬島の援護をもって基地を攻撃するラービットの対処をし続け、ベイルアウトもせずに終わった。

以上大規模侵攻においてはスナイパー三人一緒に二級戦功を獲得。三輪は特級戦功、米屋は一級戦功と隊を合わせれば輝かしい戦績を残すことになった。

戦闘スタイル

イーグレットを主に使用する模範的なスナイパー。ランク 2位の通りかなりの実力者である。
「バケモン」「変態」と散々な言われようをするレベルな精密射撃を得意とし、遊真との闘いでもヒットさせた後で更に有効な狙撃ができるようになる場所に移動するなど冷静に状況を鑑みて行動する。もはや仕事人。

徹底した理論派スナイパーであり、一人で戦績を出すというよりは他との連携で結果を出すタイプ。当真には「そんなんだからいつまでたってもナンバー2」などと煽られているが、チーム単位で考えれば彼の存在意義は大変大きなものとなる。というかスナイパーを主力にして勝ちあがって行っている当真属する冬島隊が何か愉快なだけである。
隊での戦闘は同じスナイパーである古寺と共に近距離戦闘を得意とする三輪･米屋の二人を支援する戦法が主。よく考えなくても動きを制限する三輪のレッドバレットとは鬼に金棒になっているかと思われる。