京都駅と木津駅を結ぶ路線で、アーバンネットワーク路線の一つ。JR西日本が導入しているラインカラーは茶色で路線記号は「D」。
木津駅は京都府である為、奈良線自体は京都府内で完結しているが、列車の運行は(宇治・城陽止まりを除く)奈良方面行は全て関西本線(大和路線)奈良駅までとなっており、木津駅発着の列車は一本も運行されていない。また関西本線(大和路線)には乗り入れているが、奈良駅までとなっており、時刻表の上ではそれから先には乗り入れないこととされている。逆方向では平日朝にJR難波発奈良行き普通として運転された後、奈良駅で京都行き快速または区間快速に化ける運用が3本ある(化け運用の列車は全て221系で運転)。
なお、現在は桜井線(万葉まほろば線)とは系統分離されているが、国鉄時代は一体運用がされていた。1972年時点では紀勢本線発着の急行「しらはま」が1往復運行されていた(線内停車駅は宇治駅)他、普通列車についても朝晩を中心に京都駅~高田駅~王寺駅を通し運転していた。この一体運用は1980年代には解消され現在の形に落ち着いている。
元々は「奈良鉄道」という私鉄によって開業した路線であり、当時は奈良駅まで自社路線であった。関西鉄道に買収された後、奈良~木津間が名阪輸送のメインルートとして切り離されたため、その後の国有化に伴う路線名称決定の際、京都~木津間が奈良線、木津~奈良間が関西本線となった。その結果、奈良県内に路線の存在しない奈良線が誕生することになった。
奈良線は京都~奈良間の輸送において近鉄京都線と競合しており、221系「みやこ路快速」などで対抗しているが奈良にある観光地に行くには近鉄奈良駅のほうが便利だったりする。但しジャパン・レール・パスの関係か外国人旅行者の利用はJR奈良線の方が多め。
実は、近鉄京都線の京都~伏見間は、元々奈良線であった。かつて官営鉄道は京都~大津間において稲荷駅を経由するルートをとっており、現在のルートになった後、奈良線が京都~稲荷間を引き継いだのである。京都~伏見間は貨物支線として使われ、後にその路盤は奈良電気鉄道(現在の近鉄京都線)に払い下げられた。
ちなみに、管轄は京都支社なのだが車両は大阪支社奈良電車区の車両を使用している。
更に、棚倉~上狛間には古墳をぶち抜いて線路が通っており、国鉄時代に路線を改善しようと工事をしたら銅鏡等が出土した。もう少し調査してから線路を通そうよ・・・
2013年6月には、JR西日本と京都府の間で奈良線の高速化についての最終合意がまとまり、先行して複線化された京都~JR藤森、宇治~新田間に加え、JR藤森~宇治、新田~城陽、山城多賀~玉水の区間の複線化事業計画が動き出し、2023年3月に完成した。複線化完成により行き違い待ち合わせによる遅れが大幅に減少し定時性が上がった。
2024年10月5日より、平日朝の区間快速・快速3本(いずれも221系使用列車)に「快速うれしート」が導入された。(おそらく近鉄京都線の8A系導入への対抗策と思われる)4両編成にも設定され、うれしート設定便では最短の編成になる。2025年3月15日ダイヤ改正より奈良線を走る全ての快速系列車に「快速うれしート」が設定予定である。これはインバウンド客対応によるものとされている。
2025年4月・5月の一部土日には宇治駅のみ停車の臨時特急「いにしへ」が289系3両編成で京都駅~奈良駅間で運行されることとなった(■)。奈良線としてはおよそ35年ぶりの優等列車運行となる。
快速系統はダイヤ乱れがない限り全て221系で運転される。この他、2016年10月の運用変更で普通の約3分の1が221系で運転されることとなった。大和路線⇔大阪環状線直通区間快速と共通で運用されていた4連103系4本が廃車され、221系に置き換えられたことに伴うものであり、大和路線区間快速の間合い運用や予備車のやり繰りから捻出したものと思われる。
普通系統は長らく103系が充当されてきたが、2016年2月に環境省から具体的に「(古くてうるさい)103系を低騒音型機器搭載車両の導入を推進しろ」と名指しで指示され、一時話題となった。これを受けて、同年中に前述のとおり一部を221系で置き換えた後、残りは阪和線の新型車両導入により捻出した205系を転用することとなった。先ず4両編成の1000番台が転入し、2018年3月17日のダイヤ改正時より運用を開始。同年7月からは4両編成に短縮した0番台の転入も始まり、2018年度中には103系を一掃するものと見られているた。が、Aシート関連のゴタゴタで平成28年の運用変更以降221系4両編成に置き換えられていた普通列車専用の運用2本が平成30年10月28日から再び4扉通勤型車両での運行に変更され、予備車を含め11編成必要となったため、103系2編成が2019年以降も生き残ることが確定した。しかし、2022年3月11日に103系は定期運用から離脱した。この時捻出した車輌の出処は大和路線の朝ラッシュ時の減便による物。なおこれに関連して2運用ほど221系6連の普通電車が運用されることとなった。
なお、205系もモーター音は103系と大差が無くうるさいことはうるさいのだが、車内はリニューアルが施されており新車並みの見た目と居住性となっているため、乗客からの評判は概ね良いものとなっている。・・・が近鉄京都線に8A系が導入され、再び見劣りするようになりつつある。
全線でICOCAおよび相互利用カードの利用が可能となっている。
掲示板
24 ななしのよっしん
2023/03/04(土) 13:22:56 ID: FKTmAAgM1w
25 ななしのよっしん
2023/05/01(月) 23:46:31 ID: L8hhsoqIE9
城陽まで複線化されて、車両も221系が大多数になって快適になっただろうなあ。
ただ103系普通列車とすれ違いながら、単線区間を爆走するみやこ路快速(221系未更新車)も味があって好きだった。
26 ななしのよっしん
2024/10/20(日) 08:15:41 ID: pJMo92T8KV
快速うれしート運転開始おめでとう
ただ4両にまで設定するのはどうかと思ったぞ
うれしート解除は東福寺で行う形にしたほうがいいと思う
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最終更新:2025/02/15(土) 22:00
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