妖精神アステリアとは (ヨウセイシンアステリアとは) [単語記事]

「妖精神アステリア」とは、テーブルトークRPG「ソード・ワールド2.0」に登場する古代神（エンシェント・ゴッド）であり、自然を愛する自由奔放な女神である。

格言

「風と共に、水と共に生きよ。大地は父母、火は友である」

「本能を愛し、直感を信じよ。それこそが自然なり」(2.0版)

「汝束縛するなかれ。汝束縛されるなかれ」

「愛を信じ、愛を与え、愛を守れ。」(2.5版)

概要

第一の剣ルミエルによって神格を得た神で、自然と調和する事を説き、水や風と戯れることを好む女神である。

妖精を生み出したとも、妖精が神格化した神だともいわれており、エルフ達にとっては始祖として多くの信者が存在する。また絵画や音楽も好んでいた為、芸術家からも信仰されている。

その姿は、薄手の衣装を身に纏った絶世の美女として描かれ、聖印は木の葉をモチーフにしている。

性格は自由奔放で心変わりが激しく、特殊神聖魔法を見れば解るとおり嫉妬深さも持ち合わせており、感情の起伏が激しく、太陽神ティダンにちょっかいを出しては、月神シーンと天変地異を引き起こすレベルの争いを行った伝承がある。

自由奔放な性格もあって教義は堅苦しいものはなく、自然との調和を大切にし、自由と自己責任の重要性を説いている。

妖精神アステリアの神殿は、町中で見られることがあまりない。これは高位の神官ほど教義に従って自然の中で暮らそうと、山や森の中に引きこもってしまう為で、エルフの街では神殿を目にする機会は多い。

また堅苦しさのない教義と、妖精神アステリアの自由奔放さから、蛮族であるマーマンやラミアが信仰している事もある。

特殊神聖魔法

妖精神アステリアの特殊神聖魔法は自然を愛する女神の顔をまったくみせず、全て精神に作用し、嫉妬させたり同士討ちを誘ったり相手を制御下におくといった、ひどい…というよりは（リアルでの）妖精らしいものばかりである。

原則として敵に行使して抵抗を抜く必要があるので、使いこなすには高い魔力が要求される。
さらに効果が限定的、「射程/接触」が２個もあるなど使いにくさに掛けては第一の剣勢で指折りの女神様である。
「プリーストは基本神聖魔法だけで十分強いから、特殊神聖魔法はあくまで補助的なもので良い、特定状況で輝くような魔法が欲しい」と言う人なら選択肢に入らない事もない。

狙った効果を及ぼせるかどうかがGMのさじ加減次第な部分もあるので、気心の知れたGM相手ならともかく、初対面のGM相手で使うには少々難がある。

最初の２つ「コンフュージョン」「チャーム」でピンときた人もいるだろうが、どちらも旧ソード・ワールドでは猛威を振るっていた（精霊）魔法である。であるためか、2.0ではまるで別物になっている。どうしてこうなった！

コンフュージョン

レベル2の特殊神聖魔法。消費MP4
30メートル先までの対象1体の目を回させて混乱させる。
抵抗に失敗した効果対象が1分以上かかる判定を行っている場合は、その行為判定をキャンセルする。
集中力が必要な「精密射撃」「魔法誘導」のどちらかを選んで失敗させることが出来、対象の戦闘特技を前提としている戦闘特技の効果も失われる。ぶっちゃけるなら「鷹の目」と「魔法制御」のこと。
効果自体は中々優秀だが、効果時間が１０秒（１ラウンド）しかないと言う欠点を持つ。使うなら短期決戦を狙いたい。

チャーム

レベル4の特殊神聖魔法。消費MP4
30メートル先までの対象1体を魅了し、6時間の間警戒心を失わせる。
対象が術者と敵対する存在であっても、抵抗に失敗すると術者の行動を妨害しなくなり、術者を親しい友人の如く信用する。
明らかに対象が不利になる行動を信用させることはできず、術者が効果時間中の対象に敵対行動をとると効果が消滅する。
「明らかに対象が不利になる行動」に何が該当するのかと言うGM判断によって効果が大きく左右されてしまう為、使うならGMと質疑応答をしっかりやろう。
↑WTのエラッタにより、「対象を信じた結果害を受けた場合に効果が解除される」に修正された。よって、敵対行動でなくとも過失・失策・不可抗力によっても効果が消滅する可能性ができた。

インターナル・ディスコード

レベル7の特殊神聖魔法。消費MP7
対象の1体を混乱させ、術者が指定したものを敵だと思い込んで同士討ちを誘発する。
術者が対象に接触しなければならない。
抵抗に失敗した対象は、術者に指定された対象に直接攻撃を加えようとする。
術者の指定が複数の部位を持つ魔物の場合は効果を発揮せず、同士討ちが発生しない。

ジェラシー

レベル10の特殊神聖魔法。消費MP10
対象の1体に嫉妬心を植えつけて、自分以外を妬むように仕向ける。
術者が対象に接触しなければならない。
抵抗に失敗した対象は、1分間（6ラウンド）自分以外のすべてを信頼できなくなり、負の感情を露にして、援護したり助けるような行動をとらなくなる。

パニック

レベル13の特殊神聖魔法。消費MP15
30メートル先までの半径6メートルの範囲内の対象（最大20体）は、周囲の人の違いを認識できなくなる。
抵抗に失敗した対象が、乱戦エリア内で近接攻撃・射撃・1体を対象とした魔法を使用する際に、効果対象が乱戦エリア内からランダムに設定される。
↑WTのエラッタで「乱戦エリア内の対象を任意選択できなくなる」「《魔法制御》が無効になる」に変更された。
複数を対象とする場合は、効果を発揮しない。

ラクシアの神々（参考資料：ウィザーズトゥームp.138「神々の相関図・改訂版」+カルディアグレイスp.83-84）
神格	第一の剣勢力（人族サイド）	第二の剣勢力（蛮族サイド）
古代神	始祖神ライフォス　太陽神ティダン　炎武帝グレンダール賢神キルヒア　妖精神アステリア　戦勝神ユリスカロア	戦神ダルクレム　死の神ザールギアス
大神	騎士神ザイア　月神シーン酒幸神サカロス　慈雨神フェトル　秘隠神クス	腐敗の女神ブラグザバス　不死神メティシエ眠りの神カオルルウプテ　霧闇神フラクシス
大神	風来神ル＝ロウド　狂神ラーリス
小神	水の神ルーフェリア　融合神リルズ　纏いの神ニールダ器械神レパラール　剣神ヒューレ　韋駄天ラトクレス刃神マキシム　鉄槌神エセルフィン　竜帝神シムルグ学護神エッケザッカ	毒薬の神テメリオ　宥和神アーメス

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