姜暢雄とは (キョウノブオとは) [単語記事]

「姜暢雄」（きょう・のぶお）とは、東映のスーパー戦隊シリーズ「忍風戦隊ハリケンジャー」に登場した「電光石火ゴウライジャー」の「クワガライジャー／霞一鍬」役や、堤幸彦監督の「TRICK」に登場した「菊池愛介」役などで知られる俳優である。

概要

1979（昭和54）年3月23日生まれ。兵庫県姫路市出身。

1998年に開催された第11回「JUNONスーパーボーイコンテスト」に姉が応募した結果、フォトジェニック賞等を受賞し、父の経営する会社を継ぐ予定を変更して芸能界入りした。

在日朝鮮系の出身で現在は日本国籍を取得しているが、コンテストの際は通名の「小山暢雄」で出場していた。その後、熱烈なスカウトをうけて芸能界入りする際に、自身のルーツである「姜」を名のる事を決め、在日朝鮮系であることをカミングアウトするとともに「姜暢雄」を名のった。

本人曰く、子供の頃から反日感情は全くもっておらず、日韓戦ではどっちを応援すれば良いか悩んでいたという。

現在では、

「僕は２つの国のお陰で、経験できない感情を体験している。こんな経験は普通に生きてたら絶対出来ないし、得してる！」

と自身のブログにて語っている。

劇団STUDIO LIFEに所属して舞台中心に活動していた後の2002年に、東映のスーパー戦隊シリーズ第26作「忍風戦隊ハリケンジャー」にて兄「霞一甲／カブトライジャー」と「電光石火ゴウライジャー」を組む弟「霞一鍬／クワガライジャー」役に抜擢されて、TV番組の俳優デビューを飾り、肉体派の兄に対して技巧派の弟を好演した。

2003年には、堤幸彦監督作のドラマ「TRICK」に、芸能界を引退した「前原一輝」に代わる矢部の部下「菊池愛介（きくち・あいすけ）」役に抜擢され、潔癖症の東大卒エリート警察官僚ながら調子にのっていると矢部の鉄拳をくらう役を好演した。

2006年には、前作が大ヒットした映画「NANA」の続編「NANA2」にて「本城蓮」役を演じ、2007年には自身のあたり役のひとつでもあるTVドラマ「花ざかりの君たちへ～イケメン ♂パラダイス～」にて「オスカー・M・姫島」こと「姫島正夫」役に抜擢され、幽霊に憑依されて様々な姿を見せる強烈キャラを見事に演じて見せた。