嫌なら見るな(いやならみるな)とは、日常でもインターネット界隈でもよく聞く言葉である。例外はあるが、何かを見て批判や苦情などを言ってきた人に対して「批判すんな」の意味で使われる事が多い。
この言葉は普段からよく聞く内容であるが2ちゃんねるなどの掲示板ではアスキーアートも作られさらによく使われる言葉である。
2ちゃんねるなどのウェブサイトは「2ちゃんねるって最低だな」と言いつつ見に来る人が大勢存在する。そういう人に対して「2ちゃんねるが嫌なら見るな」と発言が返って来るのである。
ニコニコ動画もそれに例外ではなくよく使われる。ニコニコ動画ではコメントで動画の内容に対して批判する人に対して、「うp主に対する不満をコメントするくらいなら、動画を見ないでさっさとお帰りください」のように使われる。
しかし時には見る人よりも見せる人や、その周辺の文化などに問題があったり、他の人間に意識せず迷惑をかけている場合もあるので、嫌なら見るなで片付けるわけにもいかないような場合も多く見られるのが現状である。
アスキーアートで例えるなら以下のように表現される。
ヽ人人人人人人人人人人人人人人人ノ
/ ̄(S)~\ < >
/ / ∧ ∧\ \< 嫌なら見るな! 嫌なら見るな! >
\ \( ゚Д,゚ ) / /< >
\⌒ ⌒ / ノ Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Y´`Yヽ
)_人_ ノ
/ /
∧_∧ ■□ ( ))
( ; )■□  ̄ ̄ヽ
γ⌒ ⌒ヽ  ̄ ̄ノ ノ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
こうした問題は然るべき場所で議論されるべきだが、口火が切られると口論の元となった内容よりも議論が白熱して収集がつかなくなることになるので、普通に楽しみに見に来た人間にとっては、「もうお前ら邪魔だよ嫌なら見るなよ」となったり、そんな人々の「嫌なら見るな」が燃料になってさらに議論が白熱したりで、不毛なスパイラルに陥りがちである。
上記のように「嫌なら見るな」という発言は正当性の有無に関わらず、排他的、攻撃的な意味合いを持つために動画の雰囲気を悪化させやすい。批判や荒らしを注意したつもりが、自分も無自覚な荒らしとなってしまうことが大半である。自分の好きな場所で批判を見たくない気持ちもわかるが、本当に「嫌なら見るな」という発言を残すことがその場所にとって適切かどうか、書き込む前に一呼吸置いて考えて欲しい。
その一方、自分から対象を見に来て「こんなの最悪」「つまらない」と騒ぐ行為が褒められたものでは無いのも事実である。悪意のある内容ならともかく、見るか見ないかは個々人に選択肢が与えられており、また「自分の好きなもの以外は見せるな」と言うのは傲慢である。上のAAの例で言うなら、いきなり自分から相手に股間に顔を突っ込んで、「こんな汚い物見せるな!」と騒ぐようなもの。
( 嫌なら見るなよ… )
`~~~○~~~~~~'
∧_∧ O
( ; ゚Д゚)o
/ ヽ
| /⌒ヽ ⌒ヽ _______________
| | / v | ∧_∧ /今日もわざわざ見に来てやったけど \
| | / | |( ) < 本当にお前の体は気持ち悪いな! |
/ |l. | |⊂ )、_\こんなの好きな奴の気が知れないわ/
⊂とノヽ __人 l、(__つつ__)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(___)
そのため見る側、見せる側、第三者、そのいずれの立場にあっても、他の立場の人間の事を考えて利用した方が好まれる。
また、この問題の厄介な部分は「嫌なら見るな」と言っている人は「見るな」と言っている訳ではなく「批判するな」と言いたいわけで(ただし上のAAのようにわざと顔を突っ込んで批判するのを批判する場合にはもちろん例外である)、逆に嫌なら見るなと言われている人は(建前上ではあるが)改善して欲しいから批判するのである。
この関係が分からないと以下の図のように永久に同じ状態がぐるぐる続く。
嫌なら見るな! → 見ずに批判
↑ ↓
※この記事の内容を読むのが面倒くさい人は上の緑の文字の内容だけでも見て何が問題なのか考えて欲しい。
「嫌なら見るな」と言うのは概ね使うのに相応しくない言葉として扱われるが、実際の所、よほどの精神倒錯者でもない限りは、「嫌なものは見たくない」というのもまた事実である。
嫌なら見るなと言われて更に反発するのも自由であるが、その提言を受け入れて「分かりました見ません」と言って去るのも、また賢い選択であろう(特にフジテレビにおける顛末では多くの人がこの選択を取った結果視聴率が低下している)。
自らを律するために「嫌なものは見ない」ということを課することには何の問題はない。特に人を選ぶような好みの分かれる特殊なものに関しては、自らが苦手な属性等(鬱、グロ、ホラー、NTRなどが代表的)に遭遇して不快な思いをしないためにもほぼ必須のスキルと言えるだろう。
問題になるのは新作などの宣伝などでそうしたものであるということを一切告げずに(あるいは意図的に相性の悪い属性(純愛、ゆるい日常系、明るい世界観など)の作品であるかのように装って)予測不可能にして不意打ちでそうした人を選ぶジャンルを出してくることである。
不意打ちがダメなんてつまらないという人もいるが、食品業界で例えればそばアレルギーの人がうどん専門店の看板を掲げている店でうどんを注文したらそばが出てくるのと同じであり、冷静に考えれば異常であることは間違いない。
不意打ちの問題点としては、まさに最初のAAのように「一方的に見せつけられる」というところにあるのである。逆に言えばあらかじめ「この作品はこういう属性です」というようにわかりやすく明示していれば、少なくともその属性そのものが気に入らないという批判に対して、二番目のAAのケースに持ち込むことが出来るわけである。
「嫌なら止めろ」とか「やる気が無いなら帰れ!」みたいな、そいつの決断が一番重要なんだったら他人のお前が口を出すなワード。
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最終更新:2025/03/24(月) 16:00
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