安田さんリバースとは、水曜どうでしょうの企画「対決列島」で発生した悲劇である。
全国各地の名産品(ほぼ甘いもの)早食い対決で国取り合戦を行う企画「対決列島」。
魔神チームの一員として参戦した安田顕は、牛乳の早飲みを特技と称し、自信満々であった。
その自信たるや「びっくり人間」と他称されるほどであり、チームの相方である魔神藤村はもちろん、敵チームである大泉・ミスター両名もその確固たる自信を信頼し、あるいは恐怖した。
そして訪れた岩手県対決。初戦の北海道対決を安田さんの「躓き」で落としている魔人チーム。岩手は北海道に次ぐ面積とポイントを誇る。そんな岩手の対決種目は安田さんの得意分野である「牛乳早飲み対決」に決まり、小岩井農場を舞台として勝負の火ぶたが切って落とされる。
序盤は大泉・ミスターがごく普通の早飲みをする一方(ミスターはそれでも早いほうだが、大泉はペースがなかなか上がらなかった)、魔神藤村はハンデの牛乳まんじゅう2個と牛乳1本を食い切りびっくり人間安田さんへタッチ。この時点で牛乳の本数差は1本。ハンデをものともしない魔神藤村も凄まじい話である。
その後タッチした安田さんは1本約2秒というびっくり人間さながらのハイペースで牛乳を飲んでいき残り4本を残し完全にミスターチームと並んでしまう。しかし、ここからあんなことになろうとは・・・
安田さんは驚異的な早飲み速度で追い上げ、ミスターチームに追いついた。
しかし、彼はここで慢心することもなく全力投球を続ける。
「真剣勝負に手を抜くことは失礼」と思ったのか、はたまた「自分の実力を見せつけようとしたのか」は分からない。
しかし、安田さんは早飲みペースを緩めることをしなかった。完全に許容量を超えた体が悲鳴を上げても。
残り3本で牛乳が口からこぼれだす。
残り1本でついに鼻から噴出。
これでも安田さんは1本2秒ペースを崩さなかったのである。なんと馬鹿涙ぐましい・・・
それでも安田さんは「全部飲みました」と言わんばかりに胸を張ったのだ。
そして高らかに胸を張る一方、その顔は鼻から噴き出た牛乳と臨界間近の体が相まって、最高に悲しい顔となっていたのである…。
そんなに頑張らなくても勝てたのに。
なお、大泉もこの直前で吐いてはいるのだが、安田に勝ち目が見えていたこともあり、流されている。安田がリバースをしなければ勝利であったが、リバースしたため、敗北となった。
安田さんの醜態を見た大泉・ミスター両名は魔神チームの負けをアピール。
それに対し魔神藤村は「見苦しいところを見せた」と土下座し、再試合を申し込む。
再試合にあたって魔神チームには牛乳まんじゅうを更に1個追加するハンデが追加された。
そして迎えた取り直しの一番。魔神藤村は善戦するものの牛乳2本差の状態で安田さんにタッチ。
おまけに1回目の試合でのダメージが癒えてなかった安田さんはペースが上がらない上、2本飲み干した時点で早くも限界の兆候が現れ牛乳が口からこぼれだしてしまう。
結局最後まで安田さんのペースは上がることなく、1本差で先に大泉・ミスターチームが飲み終えてしまった。
その瞬間安田さんの中で緊張の糸が切れたのか、一気に放心状態に。地面にひざまずき、静かに牛乳を置き、orzの体勢で1回戦目・2回戦目両方を含めた凄まじい量の大リバースを始めてしまったのである…。
もはやそこには、びっくり人間としての矜持も、テレビ人としてのプライドもなく、ただ無心に許容量を超えた牛乳を大地へ還すことに必死な一人の人間の姿があった。
(別に死んだわけではなく、岩手対決に敗れただけなのだが、あまりにも壮絶なリバースぶりだったため、散るという表現をせざるをえない。)
対決列島自体は勝利したが、2年後、ヤスケンはまたもや壮絶な大リバースを喫している。(それについては「安田を経て、大地に還る」を参照)
さらに時が経った2020年に発売されたゲーム「龍が如く7」に安田がメインキャラであるナンバ役で出演、パーティーチャットという雑談の中で「俺が牛乳吐くわけねぇだろ」という台詞が登場する。本作には他にもエビチリネタや黄色い着ぐるみネタが登場したりする。
ちなみに、「ありがとう安田顕」のシーンのBGMに使用されているのは中村雅俊の代表曲である「俺たちの旅」。
この曲は元々1970年代に放送されたテレビドラマ「俺たちの旅」(日本テレビ)のテーマ曲に使用され大ヒットした曲である。
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最終更新:2023/03/23(木) 23:00
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