宗谷岬(そうやみさき)とは、一般人が訪問可能な日本最北端の岬である。
北緯45度31分22.6秒の場所にある北海道最北端の岬。日本最北端とも言われることがあるが、実際には択捉島のカモイワッカ岬が最北端となる。領土問題が存在しないところに限れば、宗谷岬の北方に浮かぶトドの上陸地「弁天島」が最北端となる。もちろん、どちらも容易に行ける場所ではないため、一般的な観光客にとっては宗谷岬が日本最北端とされることが多い。
なお一般人が到達可能な日本最南端である波照間島からは、緯線基準の球面距離にして約2383kmほど北方にある。
もともとアイヌ語ではこの岬は「ノテトゥ(notetu)」と言われていた。notが顎、etuが鼻という意味で、どちらの語も転じて岬を表すことがある。「宗谷」もアイヌ語由来で、もともとは「岩の岸」を意味する言葉である。なぜ「宗谷」が使われるようになったのかは諸説ある。
岬と称してはいるが襟裳岬や神威岬のような極端に突き出た地形ではなく、円弧を描く海岸線の一地点がたまたま最北端だったので有名になった感がある。宗谷海峡を挟んだ反対側の樺太(サハリン)までは43kmの距離であり、晴れていればその姿を見ることができる。
宗谷岬周辺は宗谷岬公園(日本最北端の公園)として整備されており、観光地化している。公園一帯にはアルメリアが植えられ、夏には花が咲き公園の風景を彩る。主な施設等は以下の通り。
日本最北端の鉄道駅であるJR稚内(わっかない)駅・南稚内駅から、日本最北端のバス会社・路線である宗谷バス天北宗谷岬線の中頓別(なかとんべつ)・音威子府(おといねっぷ)・鬼志別(おにしべつ)行きのいずれかに乗車、日本最北端のバス停「宗谷岬」下車すぐ。所要時間は片道50分程度で1日4往復、割引切符で往復2560円。また、日本最北端の定期観光バスも宗谷岬を通り、季節限定で運行されている。
自家用車やレンタカーで訪れる場合は、稚内市街地からなら国道238号を道なりに北東へ進めば日本最北端の地の碑のすぐそばまで行ける。碑の前には72台分停められる無料駐車場(もちろん日本最北端の駐車場である)が整備されているので利用しよう。
なお、稚内市街地からは20km以上も離れているので、よほど時間に余裕があるのでなければ歩いて訪問しようなどとは考えず、素直に自家用車やバス、レンタカーなどで訪れるのを推奨。
宗谷岬(地名)は、宗谷岬(地形)周辺を表す住所でもある。
元々この地の住所は、地番表示に基づき稚内市大字宗谷村字大岬と表記されていたが、2003年(平成15年)、稚内中心街から遠く離れた辺境の地であるにも関わらず何故か住居表示が実施され、住所としての「宗谷岬」という地名が誕生した。これにより、宗谷岬は日本最北端の住居表示実施地域になった。
ちなみに従来の地番表示は住居表示実施後も登記上残っており、廃止されたわけではない。
丁目の設定がない単独町名であり、「稚内市宗谷岬」のすぐ後ろに街区符号と住居番号が続く。街区は1~15があり、最も北にある街区は3である。
周辺には観光関連の施設も多いが、宗谷港(日本最北端の地方港湾)を中心とした集落が形成されており住宅もそれなりにある。
当地内には日本最北端のものが多い。以下に列挙する。
※コンビニはありません。補給は最寄りのセイコーマートとみいそ(日本最北端のコンビニ)などであらかじめ済ませましょう。
※日本最北端の中学校(稚内市立宗谷中学校)があるのは大字宗谷村字清浜です。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2025/05/17(土) 23:00
最終更新:2025/05/17(土) 23:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。