宝石の国とは、市川春子が月刊アフタヌーンで連載していた漫画作品、及びそれを原作にしたテレビアニメである。
粉々になっても再生する不死のカラダを持つ宝石28人と、彼らを装飾品にしようと襲いかかる月人との果てなき戦い。
強くてもろくて美しい。
宝石たちの新感覚アクション・バトル・ファンタジー。
宝石の国 | |
---|---|
漫画 | |
作者 | 市川春子 |
出版社 | 講談社 |
掲載 | 月刊アフタヌーン |
掲載期間 | 2012年12月号 - 2021年3月号 2022年8月号 - 2024年6月号 |
巻数 | 既刊12巻(2022年11月時点) |
漫画・アニメテンプレート |
「星の恋人」にてデビューした漫画家・市川春子による初の連載作品。
人間の姿形をした「宝石」たちと、その宝石を攫いにくる「月人」たちとの攻防を描いたSF作品。
講談社の月刊アフタヌーン2012年12月号より連載開始。2013年にコミックス第1巻が発売された際には、記念のフルアニメーションPVが作成・公開された(関連リンク参照)。2021年3月号にて一旦休載となり、およそ17ヶ月後の2022年8月号より連載再開される。
2017年10月〜12月の1クールにかけてテレビアニメが放送された。
地上の生物が海に沈み、海底の微小生物に食われ無機物となり、長い時間をかけて結晶となった鉱石生命体。
前述の微小生物を体内に宿しており、光を栄養にしている彼らによって宝石たちは動いている。排泄はせず、基本的に老化もしない。身体がバラバラになろうが加工されようが、粉になろうが土に紛れようが海に沈もうが、ある程度集まると復活できる。ただし、シンシャの毒液などの例外はある。当然長命であり、末っ子であるフォスであっても300年程度は生きており、最年長のイエローは約3600歳にもなる。光を栄養にして動いているので、光が少なくなる冬には一人の例外を除いて冬眠する。
ルチル曰く、自身の不死性により、何事も諦めきれない性質を持つとのこと(貧乏性)。そのせいか、物を大事に扱う事が多い。また、記憶は身体に依存しており、身体を欠損した場合、量に応じて記憶が失われてしまう。但し、髪の毛の記憶の含有量は極めて低く、インクルージョンも住んでいないことが多い。
「硬度」は基本的に戦闘力と比例し「靭性」は耐久性の目安となる。また、硬度や靭性が違う宝石が素手で触れあうと割れたりする。普段は白粉を塗布しているが、塩水に触れるのは余り良くないらしいので、海に入る際には対塩樹脂を塗ったりして対策している。
各キャラの説明一段目は『元ネタ宝石の和名 / 洋名』硬度 / 靭性 / 色。硬度と靭性は、作中や欄外の解説などに載っているモノのみを暫定的に掲載。色は作中に言及されたものは確定、後はカラー絵などからの色(主観)。
海を故郷とする存在。
カタツムリというかナメクジというか貝殻というか…クラゲよりはセクシィ、らしい。
月から来て宝石たちを襲い、捕まえ、装飾品に加工する謎の存在。
いずれもモノトーンの仏像のような容姿をしており、一切言葉を発しないため意思疎通は不可能。前述の通り捕まえた宝石から加工された矢尻などの装備品でもって、地上の宝石たちに襲いかかる。
襲来の前には、予兆黒点と呼ばれる黒い光のような模様が空に現れる。ある程度のダメージを受けると霧散するが、倒せているのかは不明。方法は不明だが、月人同士での意思疎通は行えている模様。
アドミラビリス曰く、争いを好み、満足する事を知らない存在とのこと。この月人たちは一体何者なのか、なぜ宝石たちを襲うのか…というのが、本作品のストーリーの骨子となる。
「人間」を祖とする三族のうち、「骨」がベースとなったもの。微小生物との共生により、海から出て陸で生きる事を選んだ鉱石生命体。最初に生まれたのはレッドダイヤモンド。次いでフローライトが生まれ、以降、鉱石生命体たちは金剛先生により保護され、文化的な生活を付与されることとなった。
金剛先生は宝石たちとは出自の異なる存在であり、その正体は、人間によって作られた祈りの機械。正式名称は「金剛大慈悲晶地蔵菩薩」。この世で最も堅いという意味でつけられた「金剛」という名の通り、人工六方晶ダイヤモンドでできたその外装は非常に強固。人間が死亡した際、その魂が座礁せずに安寧の地へと辿り着けるよう、魂を浄化する(祈る)機能を備えている。ある日、地球に隕石が衝突する災害が発生、祈られる間も無く人間は絶滅し、魂が月に座礁してしまった。金剛はその魂たち(月人)を祈ろうとしたが、金剛も内部に故障をきたしており、祈りの力の制御が利かなくなっていた。ひとたび祈れば、月人のみならず、人間を祖とする三族全てが無に帰してしまう出力の状況であり、月人以外の二族も同時に消滅してしまうことから金剛は祈ることができなくなってしまった。そして現在に至る。
「人間」を祖とする三族のうち、「肉」がベースとなったもの。生殖と死を繰り返し、知を重ね紡ぐ、という人間の特性を受け継いだ、とされる。ウェントリコススと共にいたアドミラビリスは皆、月人により月に連れ去られており「甘い水と砂によって思考を奪われ養殖」されている。
「人間」を祖とする三族のうち、「魂」がベースとなったもの。人間の魂のうち、誰の祈りも得られず浄化されなかったものたちが月に座礁し、集合体として変容した存在。
本来、死亡し肉体を失った人間の魂は、他の人間から祈りを受けて浄化され、この宇宙とは別の安寧の世界へ送られるという。しかし、隕石が地球に衝突する災害によって人間は誰の祈りを得る間も無く絶滅し、浄化されないまま魂は月に座礁してしまった。魂たちが混ざり合い誕生した「月人」は、地球に残された「金剛大慈悲晶地蔵菩薩」という祈りの機械にすがったものの、金剛は壊れており祈ることができなくなっていた。終わりのない不老不死の生活に膿んだ月人たちは、故障している金剛が再度祈るよう、大小様々な施策を実施してきた。
放送局 | 放送開始日 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|
AT-X | 2017年10月7日 | 土曜 21:30~22:00 | |
TOKYO MX | 土曜 22:00~22:30 | ||
BS11 | 土曜 23:00~23:30 | ||
MBS | 土曜 26:38~27:08 | ||
AT-X | 2017年10月8日 | 日曜 21:30~22:00 | リピート放送 |
2017年10月10日 | 火曜 13:30~14:00 | ||
2017年10月13日 | 金曜 05:30~06:00 | ||
TOKYO MX | 2017年10月12日 | 木曜 22:30~23:00 | 再放送 |
配信サイト | 配信開始日 | 配信時間 | 備考 |
---|---|---|---|
ニコニコチャンネル | 2017年10月10日 | 火曜 24:00 配信 | 最新話3日間無料配信 |
ニコニコ生放送 | 2017年10月28日 | - | 振り返りを放送 |
ニコニコ以外では、2017年10月11日0時以降、dTV、FOD、Hulu、J:COM オンデマンド、ビデオパス、みるプラス、U-NEXT、MBS動画イズム、Mキャス、アニメ放題、ひかりTV、ふらっと動画、GYAO!にて配信。
話数 | サブタイトル | 動画 |
---|---|---|
第1話 | フォスフォフィライト | |
第2話 | ダイヤモンド | |
第3話 | メタモルフォス | |
第4話 | 魂・肉・骨 | |
第5話 | 帰還 | |
第6話 | 初陣 |
話数 | サブタイトル | 動画 |
---|---|---|
第7話 | 冬眠 | |
第8話 | アンタークチサイト | |
第9話 | 春 | |
第10話 | しろ | |
第11話 | 秘密 | |
第12話 | 新しい仕事 |
番組放送開始に合わせて2017年10月6日から隔週金曜日にインターネットラジオステーション<音泉>において配信。全7回。パーソナリティは金剛先生役の中田譲治。
毎回番組に関わったゲストを呼び、作品にまつわるトークをおこなう。
第4回アニラジアワードにて「BEST MALE RADIO 最優秀男性ラジオ賞(新人枠)」を受賞。授賞式には新人の中田譲治が登壇しトロフィーを受け取った。
回数 | 番組ゲスト |
---|---|
第1回 | 黒沢ともよ(フォスフォフィライト役) |
第2回 | 小松未可子(シンシャ役) |
第3回 | 茅野愛衣(ダイヤモンド役)、佐倉綾音(ボルツ役) |
第4回 | 皆川純子(イエローダイヤモンド役)、内山夕実(ルチル役) |
第5回 | 伊瀬茉莉也(アンタークチサイト役)、YURiKA(OP主題歌担当)、大原ゆい子(ED主題歌担当) |
第6回 | 高垣彩陽(ジェード役) |
第7回 | 黒沢ともよ(フォスフォフィライト役)、京極尚彦(監督) |
掲示板
1791 ななしのよっしん
2024/11/25(月) 13:52:01 ID: RneO2/USSE
宝塚での舞台化が極めて容易そうな作品よな
そのために描かれたと言われても信じられるぐらい
1792 ななしのよっさん。
2024/11/30(土) 12:57:40 ID: CmXAJznzoc
久しぶりにアニメ見たけど本当にカラフル
モノクロ漫画だと相性悪くて魅力半減だな
半減してなお読む価値あるけども
1793 ななしのよっしん
2024/12/22(日) 14:49:51 ID: X8b3GEJUO7
話題になってるから、まあ見てみるかでアニメのカタツムリ(?)からフォスフォフィライト復元するあたりまで見て、作風が合わないなって感じてるんだけど、ここまでで作風が肌に合わなければ見るのやめたほうが良さそう?
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最終更新:2025/02/12(水) 23:00
最終更新:2025/02/12(水) 23:00
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