実況パワフルプロ野球12とは、パワプロシリーズの2005年版である。
略称は「パワプロ12」。
ゲーム情報 | |
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ジャンル | スポーツ・アクション |
開発元 | パワプロプロダクション |
販売元 | コナミ |
機種 | PS2、GC |
発売日 | 2005年7月14日 決定版:2005年12月15日 |
価格 | 6,980円 |
プロデューサー | 遠山晃 |
CERO | A |
売上本数 | 51万本 |
ゲームソフトテンプレート |
2005年7月、プレイステーション2とニンテンドーゲームキューブ用に同時発売された。GCでは最後のパワプロとなり(厳密にはパワメジャ1がある)、以降の任天堂ハードではパワプロ15/Wiiまで、ナンバリングとの互換タイトルは出ていない。
開発チームは11までのダイヤモンドヘッドからパワプロプロダクションに名前を変更した。
ちなみに、実況パワフルメジャーリーグ、ならびにPSP版パワプロポータブル、それぞれの第1作目の土台でもある。
今回からオープニングデモの担当が京都アニメーションからプロダクションIGに変わったが、やたら短くてストーリー性が感じられないと不評。オープニング曲の評判もつられて落ちた。
また、打撃レベル「パワフル」の打撃精度が異常で、ストライクゾーンに入る球は大抵見逃してくれず、きっちり芯で捉えられてしまう。「ふつう」でも(振らないけど)ピッタリ真芯にカーソルを合わせてくることが多く、非常に心臓に悪い。打ち取るにはコーナーギリギリの魔球スローボールを見送らせるか高めの速球を振らせるかするしかない、というくらい。
後述するサクセスモードでは、ボスチームのほとんどがこの異常な打撃精度で襲い掛かってくるため、最後の大会で優勝するのが難しい。以上を主な理由として、「パワプロ13」の発売までは問題作扱いされていた。
しかし、□を押すとグラブを着けている腕をめいっぱい伸ばす、△を押すと○を押したときよりも低く跳びあがるなど、ファインディフェンスの動作が充実しており、守備面ではシリーズ屈指の楽しさを持っているとも言われている。
12月に出た「決定版」では、現実のプロ野球界における継投リレーの流行に合わせてか、CPU監督の思考ルーティンが激変し、馬鹿一辺倒で継投を仕掛けてくるようになった。DHなしのセ・リーグではなおさら。12決定版でマイライフ投手プレイを投稿していた「原田の人」の見解によれば、パ・リーグでも救援記録のつく状況では6回前後で先発が降板させられる模様である。
しかし、11や開幕では未実装だった、デストラーデ、ガルベスといった1990年代に活躍した助っ人の実況コールが導入され、サクセスモードの難易度も押さえられた。
また、これまでは諸般の事情により無地になっていた旧広島市民球場の広告看板が、決定版にてついに再現された。
一方で東北楽天ゴールデンイーグルス初年度の惨状を忠実に(?)再現したため、特にパ・リーグはまともなペナントレースにならない。かといって、セ・リーグも(優勝したとはいえ)10決定版や11開幕版並に阪神贔屓査定疑惑が強く、リセット&ロードでもしない限り阪神ひとり勝ちになってしまう。
ついにオリジナルチームもペナントに参加できるようになり、2004年のプロ野球界再編問題の際議論になった「1リーグ」や、11同様パリーグのプレーオフをなしにすることも出来る。
ドラフト会議で指名が重なったときはくじ引きが発生するようになった。(11などでは、指名は下位チーム優先、指名した瞬間に交渉権発生だった)
一部のモードでは難易度が勝手に変わらなくなったので俺TUEEEプレイも簡単に出来る。すぐ俺YOEEEになってしまいがちな投手プレイでも安心。また女の子や野球仲間と遊びに行くときにわざわざアポを取らなくても、同じ地方にいればいいようになった。
ニコ動においては、決定版東北楽天でのごくあくモードプレイがわりと多い。ドンゾコからのチーム作りということで燃えるのだろうか。
本作を最後に廃止された。今回は野球盤ゲームをやらなくてもクリアすれば選手がもらえる。
OB選手がもらえる。やはり野球盤はやらなくてもよい。
前作までの「リーグ」モードから変化。9までの歴代敵高校が出て来る「夏の高校野球杯」、プロ野球チーム限定の「プロ野球カップ」、OBチームと戦う「伝説最強カップ」という新モードが追加された。
一度CPU同士の観戦を始めてしまうと試合終了まで止めることが出来ない。
前作までの練習モードが変化。従来どおりの練習メニューもこなせるが、教室モードを選択すると、パワプロの操作方法を丁寧に解説、実践させてくれる。
くれぐれも、13開で変化球表示が逆になって、ミット表示が消えて、今作からの新規プレイヤーにとっては無駄になったとか言わないように。
応援歌作成の追加は12から。ただし、最初ということもあってか、1曲あたり12小節まで、曲ストック数も20曲までとなっている。決定版ではサンプル曲が増えた。
街並みはプレイごとにランダムに変わるため育成の当たり外れが少し大きいが、ハマればイイカンジになる模様。だが肝心の街の発展が殆ど運次第だったりする。
「決定版」では、試合などで勝つと一市民に扮したパワフルタウン市長が現れ、街に建てる物か施設を建てる場所をある程度選ばせてくれる。
また「パワチケ」というシステムを導入しており、街の発展度合いに応じて配られるチケットを消費することで施設ごとのランダムイベントを任意で起こせるようになった。
もっともレア施設の温泉(爆弾ふくむほぼ全てのバステを一発で解除+体力全快、デートにもほぼ最適)、ダイジョーブ研究所(ダイジョーブ博士の出現率アップ)、遺跡(レア能力取得のチャンス+クリア後は温泉出現の可能性あり)などの出現はさすがに運次第であるが、これらレア施設にもパワチケで行ける(ただし街が相当大きくなっていないとチケットが足りない)。こうなると「任意のタイミングでダイジョーブに捕まりに行く」という従来シリーズファンが仰天する離れ業も可能である。
今回の設定プレイ期間は4ヶ月、1日1ターンとなっており、今までと比べても格段に短い。
投手でも野手の、野手でも投手の練習に参加できるのが特徴のひとつ(ただし効率には劣る)であり、稀に投手から野手へ(その逆も)のコンバートイベントも発生する。解説書には「4番でエースも狙えるかも」と書かれてはいるが当然簡単にはいかない。
速球練習と制球練習が「投球練習」に統合されたため、投手プレイでは技術ポイントが稼ぎづらくなった。また「11決定版」同様にコントロールアップに必要な精神ポイントが割増しされていることから、育成理論の確立なしには満足のいくピッチャー育成が困難となっている。
前作で引退した元レギュラーリーガー(現実でのメジャーリーガーに相当)、神童裕二郎は私財を投げ打ち、パワフルタウンに「野球アカデミー」を開校。
アカデミーは全国に展開する野球のエリート養成校でプロ球界との繋がりも深く、ここで活躍すればプロ入りも夢ではないという。しかし、アカデミーグループは自分の息のかかった選手で野球界を牛耳ろうという神高一族によって支配されていた。パワフルアカデミーの運命やいかに!?
プレイヤーはパワフルアカデミーの一期生として過ごしていくが、前作の新世代大学野球編に出ていた友沢亮たちが同期生として登場している。A、B、Cの全3組に分かれており、それぞれ微妙にシステムが異なる。
最後の試合である「野球アカデミー全国大会」で、神高一族の支配する「東日本野球アカデミー」を破り優勝するのは至難の業。しかもコールド負けするとゲームオーバー。
練習日と休日がきっちり決められていて、休日にしかアルバイトできない。
あおいのスタンプイベントでも起こらない限り練習機材は強化されないこと、友情タッグは3人いないと組めないことなどもう一つ物足りないルート。
主人公が入社した「ミゾットスポーツ パワフルタウン支店」は1億円の借金を抱え風前の灯火であった。
ここで支店長が考えたのは、社会人リーグ戦に野球部員を助っ人として派遣し、報酬を得ようという無謀な手だった。主人公は無事に支店の経営を立て直すことが出来るのか!?
まず7月終了までに借金を返さなければ強制的にゲームオーバーとなる。その借金返済のための助っ人稼業は基本的に一打席勝負であり、打点を挙げるか無失点で打者を抑えるかしないと失敗扱いとなる(打者で内ゴロの間に得点だと報酬が半減されたりする)。あかつき系や帝王系とはまた趣旨の異なる実力主義形式となっている。
ちなみに投手の場合打撃レベルがやや低いので楽なことは楽だが報酬が低く、野手の場合とにかくランナーを返す当たり(酷い時には一発勝負でホームラン)を打たないとダメなのでプレッシャーがひどく重いが成功報酬が高めに設定されている。
欽ちゃん球団こと「茨城ゴールデンゴールズ」と親善試合をする機会があるが、彼らも例外なくCPUレベルが高いため、正直言って対左投手2かキレ2をつけられる罰ゲーム同然である。
社会人なのでバイトが出来ず、お金は定期的に訪れる給料日と助っ人稼業の成功ボーナスで手に入れる。
試合以外のシステムで言えば、プレイヤーやその他登場人物には所属部署が定められており、部署の同僚と仲を深めることで恩恵を受けることができる。ただしザコプロくんの場合4人一緒にいないと力が発揮できず、固定キャラの場合プレイヤーと部署が同じでないと殆ど成功しない。
最後の相手は社会人最強チームとして過去シリーズにも出ていた黒獅子重工。
決定版では、会社の収益をパワフルタウン市庁に寄付することで町の開発に口出しすることが出来る。
主人公は野球アカデミーに入り損ねたが、プロへの夢を諦めきれず草野球チーム「河川敷ミラクルズ」に入って野球を続けていた。
目標は11月の入団テストでプロの目に認められること。しかし当のミラクルズはメンバーが殆ど辞めてしまっており、まずはチームの建て直しからはじめなければならないのだった。
ちなみに、現実でこの時期に行われるのは、基本的に戦力外通告された元プロが対象の合同トライアウトであり、プロ実績のないアマチュア向けの入団テストは、ドラフト会議開催前の9月後半から10月上旬頃に、各球団ごとで任意に行われている。
シリーズでも指折りの変わったモード。敢えて言うならば部員を集めなければならない辺りはパワプロ6の熱血大学に近い。
基本的な流れは、街でチームメイトを探しチーム再建→練習場をレンタルで借りてトレーニング→近隣の草野球チームと練習試合→草野球ナンバー1決定戦「猪狩ドームカップ」に参加→最後のプロテストで結果を出してクリア…となる。
練習用グラウンドは2週ごとのレンタル、試合を行う球場は1試合ごとにレンタル(しかも使うごとに利用料金が上がっていく)と、とにかくお金がかかるが、他のモードと違って1週間を練習にバイトにと自由に振り分けることが可能である。
また試合に勝つと敵チームの主力選手を(初めて勝ったときだけ)引き抜けたり、賭け試合方式で相手からアイテムを得たり出来る。
最後の相手は草野球チームなので他の2編の敵に比べて弱いのだが、それでもCPUレベル自体は高いので勝ちづらい。
ただし、最後の入団テストは投手、野手共に実力テストであり、野手はさらに打撃テストとノック処理テストを選べるため、たとえばEADFFFという指名打者専任型キャラの作成や、あえて練習を控えめにしてネタ選手の作成、および街の発展度調整には最適のコースである。打撃が不安ならノックテスト一択。
後半に一番高い球場で練習試合をするとゴールデンゴールズが現れることがある。
上記の3モードでプロ入りした後、野球アカデミー編で優勝すると戦うことになる。完全回復した猪狩をはじめパワフルタウンの住人(自分で作った選手含む)が揃い踏みする特別チームである。
プロ入りする主人公達への壮行試合なので負けてもゲームオーバーにはならないが、勝つとエンディングが流れる。
なお、1回から9回まで全て自分で操作しないといけない。
他にもプロテスト編では11から「猪狩ドーム」が登場している。
両翼90m、センター110m、フェンス1.2mという土の球場。球場の向こう側には土手の道を挟んで団地が見えるのどかな立地。
データから分かるように非常に狭く、ドームあたりならせいぜい深いところへのフライかフェンスダイレクトの当たりでもホームランになるという球場である。
その大きさから、もっぱら少年野球や草野球のために一般開放されていると見られる球場だが、利用には少々レンタル料がかかる。
主にパワフル野球アカデミーの練習試合や社会人野球のリーグ戦に用いられている野球場。しかしお金を出せば草野球チームでも利用できる。
両翼94m、センター118m、フェンス4mという土の球場。今ひとつギミックに乏しい実用本位の球場といえる。
恐らくパワフルタウン市営のドーム球場。野球アカデミー同士の対抗戦や、社会人野球トーナメントなどゲーム終盤の大舞台に用いられる。お金を出せば誰でも使える(ただし高い)のは同じだが、決定版では草野球チームの練習試合にもかかわらず実況中継まで行われる。つくづく凄い街だ。
両翼100m、センター122m、フェンス4mという東京ドームに似た規模の球場で、観客席は2段に大きく分かれている。
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掲示板
23 ななしのよっしん
2015/10/06(火) 11:36:45 ID: 8qkxpKyGWh
サクセス中のBGMはアカデミー編はAとBとCで違う、助っ人編は借金返済する前と後で違う、プロテスト編はチームが集まる前と後で違うと、3つのシナリオで7つもあるんだな。
24 ななしのよっしん
2016/11/09(水) 16:12:20 ID: FYm5D+f0y6
13で体感速度遅くなったって批判があるけど
むしろこの作品まで球速もキレも尋常じゃなくて新規が打てなかったから良い変更だったと思う
ソースは俺
いやマジでどれだけ練習しても打率1割にすら乗らなかったからな、特にPS時代
25 ななしのよっしん
2017/07/02(日) 18:00:38 ID: hY+20zrj9y
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最終更新:2024/04/24(水) 13:00
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