富士急行とは、世界文化遺産である富士山麓の山梨県・静岡県東部を主軸に観光事業を展開し、そのついでに交通事業などを営む企業である。本社所在地は山梨県富士吉田市新西原5-2-1。略称は「富士急」。創業精神は『富士を世界に拓く(ふじをせかいにひらく)』。
冒頭文に違和感を覚えた読者は少なからずいるかと思うが、同社の収益の7割はテーマパークやレジャー施設などの観光事業であり、事実上同社の収益の柱と化している。おかげで「富士急」といえば、数々の絶叫系マシンなどで名高い「富士急ハイランド」のほうが有名になってしまっている。
ちなみに、本業のはずの鉄道事業による収益の割合は、たったの5%である。賃率が高いし、高速代と燃料代と維持費を考えなければ大月―河口湖間の所要時間はクルマなら電車の1/2以下だから、しょうがないね。
もともとは、1926年に設立された「富士山麓電気鉄道」がルーツであり、現社名になったのは1960年である。その後、副業として始めた観光事業のほうが収益が出てしまい、今に至るが、2021年4月28日のプレスリリースにて鉄道事業の分社化を発表。その分社の名称がなんと「富士山麓電気鉄道」である。つまり原点回帰である。同年5月に新生の富士山麓電気鉄道が設立され、2022年4月1日付けで会社分割を実施し富士急行が100%の株式を保有する完全子会社によって鉄道事業を営むこととなる。なお、路線名については引き続き「富士急行線」を用いるとのこと。
その他、グループで営む事業としては、タクシー・船舶(熱海市初島への航路)・ホテル・別荘地分譲・自社駅、高速道SAの売店事業、ショッピングセンター・人材派遣・いくつかの他業種フランチャイズ展開・建設業・ケーブルテレビ事業・システム開発(「レゾナント・システムズ」・旧称「ネプチューン」社。バス車内音声合成装置などで有名)・ミネラルウォーター製造販売(この業種の我が国におけるパイオニア的存在)などを展開している。
また「富士急行スケート部」を持ち、橋本聖子・岡崎朋美など、有名選手を輩出している。
同業周辺他社との関係は概ね良好なようで、JR東日本から同社鉄道線への乗り入れ運転は恒常化しており、また中央高速バスにおける各社との共同運行に参加。東京本社の所在地は京王のある意味お膝元、渋谷区初台。富士登山や富士急ハイランドなどへの誘客でJR東海(JR東海バス)と協調する場面も多く、その他小田急グループバス各社・山梨交通などとも共存共栄しており、取り立てて険悪な関係は無いとみられる。八方美人。
大月線と河口湖線の2路線であるが、一般的にはまとめて「富士急行線」と呼ばれるのが普通。
運賃が「大井川鐵道」に次いで高いと言われる。往復するにしてもフリーきっぷのほうが安いくらい。
まあ、地方で利用客はそれなりにいるのであまり気にしない。
同社線の運賃の支払いに、Suica・PASMOなどの交通系ICカードを使用することが2015年からできるようになった。
かつては、現在でいうところの身延線・下部温泉駅や、御殿場線・御殿場駅まで路線を延長する計画があった。
このほかに、富士市内を走る岳南鉄道(岳南電車)も富士急グループであるほか、2022年2月1日付けで静岡県田方郡函南町にある十国鋼索線(十国峠ケーブルカー)と山麓側レストハウスを運営する「十国峠(株)」の全株式を同社の親会社である伊豆箱根鉄道から継承した。同社の一事業部的色彩が強い。詳細は該当記事も参照。
富士急バスの記事を参照すること。
有名な「富士急ハイランド」のほか、「フジヤマリゾート」「ハイランドリゾート」を運営している。ほかには日本一オープンが早いスキー場である「スノータウンYeti」やゴルフ場などを運営している。
また、営業エリアの公営施設における「指定管理者制度」の受託者ともなっている施設があるが、あくまでも設立者は自治体等であるので、同社が表に出る場面は少ない。
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最終更新:2025/03/27(木) 07:00
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