「小原乃梨子」(おはら・のりこ)とは、「ドラえも~ん」な少年声や「この、スカポンタン!」「やーっておしまい」等の艶のあるコケティッシュな美女声に定評のある女性声優・朗読家である。
子供の頃に児童劇団に所属し、高校卒業後は、弁護士の父親と同じ法曹界(ほうそうかい)に進むことを期待されていたが、放送界(ほうそうかい)に進んでテレビドラマへの出演や生放送での吹き替えを行った後、結婚を機に妻としての家事と母親としての子育てと仕事を両立できる声優の仕事をメインとするようになり、1960年代より永きにわたって活躍しているベテラン声優である。
※芸名の「小原」は、スカーレット・オハラに由来するものである。
小原乃梨子の演技の特徴としては、
で見せる変声期前の少年声や、「タイムボカンシリーズ」の悪玉トリオの女性リーダー
を担当する際の、コケティッシュなオバカ演技やエロチックな美麗の女性の演技がある。
といった小悪魔的な魅力に定評のある女優の吹き替えを担当している。
※小原乃梨子が吹き替えを担当した「ミレーヌ・ドモンジョ」は、ヤッターマンのドロンジョの元ネタとなっている。
また小原乃梨子個人の知名度的には、番組としての知名度は上の「ドラえもん」の「野比のび太」役よりも、タイムボカンシリーズ「ヤッターマン」の「ドロンジョ」役のイメージが強いらしく、小原乃梨子本人も、
タイムボカンは7年だけで、のび太は20年以上やったのにも関わらず、いまだに周囲からはドロンジョ様と呼ばれる
と笑いのネタにしているが、小原乃梨子自身、いつでもドロンジョが演じられるよう体型を当時のまま維持し続けるという思いいれの強さも見せている。
アドリブ重視の収録に定評のあるタイムボカンシリーズでは、小原乃梨子率いる悪玉トリオからいくつもの名調子が生まれたが、その中のひとつ「スカポンタン」は、「バカ、ドジ、マヌケ」 と言う台詞のところで、小原乃梨子がアドリブで「スカタン」と「アンポンタン」をかけあわせて生まれたものである。
※ボヤッキーのことをつい「ドラえもん」と言ってしまったボイスがそのまま本編に使われたこともある。
2008年にリメイクされた「ヤッターマン」でも引き続き「ドロンジョ」役を小原乃梨子が務め、ボヤッキー役の「八奈見乗児」、トンズラー役の「たてかべ和也」と共に、ドロンボーを好演した。
そして、2008年7月28日放送の第20話「崖っぷちのトールーだコロン!」では、作画監督を小原乃梨子の実子「戸部敦夫」が務め、母子競演を果たしている。
1988年より、全国の大学・自治体で「朗読」をテーマにした講演活動を行っており、1994年には、グランドハープの演奏にのせた詩の朗読による「ポエムセラピー」を提唱して、コンサートやセミナーを開催している。
子供たちへの童話の読み聞かせ活動にも力をいれ、2000年には、「小原乃梨子朗読研究会」「おはなしフェアリーズ」が発足し、活発な活動を行っている。
※その他「小原乃梨子」の出演作品の詳細についてはWikipediaの該当項目参照の事
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最終更新:2024/03/29(金) 03:00
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