小夜左文字(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム『刀剣乱舞』に登場する刀剣男士である。
僕は小夜左文字。西行法師の歌から名付けられたんだ。
……でも、僕が見いだされる事になった原因はそんな綺麗なものじゃない。
血と怨念にまみれた、復讐劇だよ……(刀帳)
筑前の刀工、左文字の短刀。
不幸三兄弟、三男の小夜左文字は「復讐」に生を見出した。
身なりはあまり良くないが、これはかつて山賊のものだったからである。
左文字三兄弟は過去に不幸な目に合い、それぞれ違ったベクトルで屈折している。
三男の小夜左文字は「復讐」に取りつかれ、人を疑ってかかる性格故に主も信用していない。
ぼろぼろの僧衣風の和装に袈裟を纏い、市女笠をかぶる少年。
全刀剣男士の中で最も低い身長(118cm)が公式設定で出ており、鋭い目つきと相まって強い印象を与える。
「左文字兄弟は全員が不幸な生い立ちにより、それぞれ別のベクトルで屈折している」という公式設定に基づいて、動きに乏しい表情や「さあ、僕は誰を殺せばいい?」「貴方には…復讐したい相手はいる?」など、鬱屈した台詞が特徴。
中傷を負うと表情は更に険しくなり、真剣必殺時の鬼気迫る様子は必見である。
反面、放置時には決して晴れない胸の内を吐露するなど苦しむ様子も伺え、心の底から晴れやかな様子の台詞は唯一、刀剣破壊の瞬間にしか聞く事が出来ない。
とは言え、正月限定ボイスでは審神者からお年玉をもらって戸惑う、一周年記念イラストでは日本号(刀剣乱舞)に抱き上げられて少し頬を赤くするなど、相応の幼さを見せる事もある。
2016年5月17日、7面「延享の記憶」の実装に伴い、かつて共に細川家にあった歌仙兼定(刀剣乱舞)との回想・特殊会話、および兄弟である江雪左文字(刀剣乱舞)・宗三左文字(刀剣乱舞)との特殊会話が追加された。
歌仙からは「お小夜」と呼ばれており、小夜からは仲間に対して丁寧語で受け答えする、大倶利伽羅(刀剣乱舞)と喧嘩した歌仙の事を身内として心配しつつ、燭台切光忠(刀剣乱舞)による仲直り作戦に協力するなど、新たな一面が伺える内容となっている。
また、兄二人に対する受け答えも柔らかい口調と声音になっており、関係は悪くない様子。
短刀の中でも初期ステータスが高く、特に生存・打撃の初期値はかなりのもの。必殺も短刀の中では今剣に次いで2位。短刀・脇差が大幅に強化される6面では大活躍するため、最後まで重用する審神者も多い。
しかし短刀の中でも機動は低いため、起用する場合は練結や刀装、馬で弱点を補う必要がある。
2016年9月14日、秋田藤四郎(刀剣乱舞)と共に「極(きわめ)」が実装。
発表後に実装時期が審査やバグでズレこむなど、ちょっとした話題になった。
修行に赴いた先は、名づけ親である細川幽斎。幽斎との交流を経て、小夜を形作る逸話について感じ取り、怨念を引き出すことで強さへと変える術を得た。
しかし、その果てには今以上の黒い感情が小夜を飲み込む結果になる。だがそれでも審神者のために「刀の幸せは、主の力になることだから」と告げ、帰還を果たした。
全体的なシルエットはあまり変わらず、草摺やもふもふが追加された。また通常立ち絵の表情が僅かに明るいものとなっている。膝当ては狼(または山犬)がモチーフになっているが、よく見ると中傷時には表情が微妙に変わっている。かわいい。
自分の中の闇と向き合い生きていくと決めた事もあってか、台詞の端々に主への信頼感が滲み出ており、感涙にむせんだ審神者もいるとかいないとか。
また、以前の刀剣破壊台詞はメリーバッドエンド風だったが、「極」では心境に変化が表れたようで、最期に審神者に思いを馳せている。現時点では手紙以外で「主」と呼ぶのはこの場面のみ。
ステータス的にも大きく伸び、打撃92(極短刀中で単独首位)と、攻撃に特化された殺意の高い仕様となっている。
機動については極短刀の中でも低い部類となるが(それでも錬結強化により3ケタ台に到達する)、極短刀特有の「昼でも遠戦を回避できる」仕様と合わせて、十分な戦力たりえる存在となった。
鎌倉~南北朝時代の刀工・左衛門尉安吉(左文字源慶)作。表に左、裏に筑州住の銘あり。
長さは8寸5厘(約24cm)と、短刀の中ではやや大振りで厚め。
号の由来は以下の通り。
遠州(現在の静岡県掛川市)に住んでいた浪人が死んだ後、残された妻が生活の足しにしようと、生まれて間もない男児を残し、夫の形見の左文字の短刀を売りに出る。しかし妻は難所である小夜の中山峠を越えようとした所で何者かに殺され、短刀も失われてしまった。
異説では妻は臨月の身で、殺された後で男児が生まれる。傍らにあった丸石に妻の霊がとりつき、夜ごと泣いては助けを求めた。泣き声の正体を確かめに来た近くの寺の住職に男児は救われ、乳の代わりに飴を与えて育てられた。
これは遠州七不思議が一つ、「小夜の夜泣き石」として知られている。ともあれ残された男児は大切に養育され、母を襲った悲劇について常日頃聞かされながら育った。
仇討ちを心に誓った男児は成人してのち、掛川の研師に弟子入りして後を継いだ。いつの日か、奪われた短刀が研ぎに出されると考えての事だった。ある時浪人風の男が訪ねてきて、左文字の短刀を研ぎに出した。これを何処で手に入れたかを研師が尋ねると「何年か前に小夜の中山峠で女から奪い取った」「後腐れのないよう、女は殺した」と言う。
それを聞いた研師は短刀を確かめる風を装い、男が油断した所を一突きにして見事に母の仇を討った。この話を知った掛川城主・山内一豊が殊勝な心がけであるとして研師を召し抱え、左文字の短刀は山内家に献上された。
その後、細川幽斎が山内一豊に懇願して譲り受ける。
幽斎は平安時代の歌人・西行法師のが小夜の中山峠に寄せて詠んだ
(年老いてから、この山をまた越えて旅ができるとは思わなかった)
(こうして小夜の中山を越える事が出来るのは、命があるからこそだ)
幽斎の存命中に嫡子・細川忠興(歌仙兼定の所有者)に譲られ、豊前小倉藩(現在の北九州市)に伝来する。しかし、忠興の嫡子・細川忠利の代となった寛永4年(1627年)、藩内で発生した飢饉から領民を救う為に売却された。
この時、細川家は名物「有明の茶入(安国寺肩衝茶入)」などの名品を手放して金子を用立てており、小夜を連れて万屋へ行く時の「僕を連れていくなんて、お金に困ったの?」という台詞や、畑当番における「飢饉は、避けたいよね……」という台詞の元ネタにもなっている。
その後は黒田家、浅野家などを転々とし、現在は重要文化財指定を受けて法人蔵となっている。
ちなみにログインボイスの「盲亀の浮木、優曇華の花待ちたること久し……」とは、落語や講談における仇討ちの場面で広く知られる口上。
「目の見えない老海亀が100年に一度海面に浮かび上がった時、偶然にも穴の空いた浮き木の穴に首を突っ込む」「優曇華は3000年に一度だけ花開く」転じて、出会うことが甚だ困難な相手に、長い時間を経てようやく巡り合った事を意味する。
また、内番のときには柿を懐に入れているが、これには元の主・細川幽斎に纏わる逸話が元ネタと推測される。
細川幽斎が存命の頃、伏見城には天子献上(皇室への献上品)として育てられた柿の木があった。そこへたまたま通りかかった幽斎は「あぁ、美味しそうな柿……よし、全部取るか」と、当時から見たら色々と洒落にならないことを思いつく。
そして木に登ろうとしたその時、 近くの障子がするすると開いた。そこにはなんと太閤・豊臣秀吉が!秀吉「柿の木に 人丸くこそ 見へにけり ここかあかしの うらの白浪」
大意:柿の木に人が上って丸くなっているぞ
(歌人・柿本人麻呂にかけて)
顔を赤くしているようだが、明石の浦の白浪とはよく言ったものだ
(あかし=明石=赤し)(白浪=泥棒、盗賊)幽斎「太閤の 御前で恥を かきの本 人まるならで 顔は赤人」
大意:太閤殿下の御前でとんだ恥をかいてしまいました
(歌人・柿本人麻呂にかけて)
身を縮こめて、顔は赤くなるばかりでございます
(歌人・山部赤人にかけて)
2015年8月8日、宮城県の中鉢美術館にて特別公開。この時は、事前に身元を証明できる50名のみに公開され、大きな反響を呼んだ。
その後、2016年11月12日から佐野美術館にて開催された「名刀は語る 磨きの文化」展において、初日・2日目限定で愛染国俊と共に特別公開された。
掲示板
34 ななしのよっしん
2019/12/27(金) 19:50:41 ID: epts8jw1cm
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コミック乱 2020年2月号
> 小夜左文字が登場する[刀剣乱舞-ONLINE-乱]第五弾 掲載!
>
> [てくてく~東海道ぬけまいり~]と人気ゲームが奇跡のコラボ!
> 『刀剣乱舞-ONLINE-乱』漫画/山崎浩 原案/「刀剣乱舞-ONLINE-」より(DMM GAMES/Nitroplus)
>
> ※本電子書籍は、2020年2月26日(水)までの期間限定販売商品です。
35 ななしのよっしん
2019/12/30(月) 21:46:39 ID: B0YKiTDyfa
ウチの筆頭火力。年が変わってもよろしくね!
しかし、この世界が仕事人の世界観でなくて本当に良かった。
もしそうなら順ちゃん然り源太然り、若い仕事人の辿る悲惨な結末になっていただろう…
36 ななしのよっしん
2023/12/12(火) 19:23:20 ID: eMDFsUpgrI
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最終更新:2025/02/16(日) 23:00
最終更新:2025/02/16(日) 23:00
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