小島秀夫 単語

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小島秀夫(こじまひでお)とは、1963年8月24日東京都生まれ兵庫県育ちのゲームクリエイターである。ゲームデベロッパーコジマプロダクション監督

元・株式会社コナミデジタルエンタテインメントエグゼクティコンテンツオフィサー、元・コナミ開発チーム小島プロダクション監督CV:大塚明夫

内では『監督』、『ヒデちゃん』、『コジコジ』、海外ではファーストネームフルネームで呼ばれる。熱狂的ファンにはと喩えられることも。小島本人もゲーム内でジョークネタにしている。
小島「さん」という呼び方は正しくないらしい(本人談)。

略歴

学生時代から小説映画特撮に慣れしみ、「将来は映画を作りたい」と考えていたようである。「物語を書いていたら映画になるかも?」と、小説の執筆などもしていたようだ。

美術大学に進んで映画監督になりたいというを持っていたが、中2の時にが病で急逝してしまう。経済的事情もあり、映画監督を断念して美大ではない普通大学に進学した。それでも「ものづくり」のを持ち続け、ゲーム業界と出会い、大学卒業してコナミに入社した。

本人はファミリーコンピュータ希望だったが、意に反してMSX班に配属されて失意の日々を送る。そんな折、会社から「MSX2で戦場の狼のようなゲームを作れ」という命が下ったものの、「戦争もののゲームは作りたくない」と思った小島は、『大脱走』みたいな“逃げゲームを発案する。武器何もない状態で、とにかく逃げる。見つかると捕まって、そのエリアにある収容所に入れられる。そこからどうやって逃げるかを考えて、最後にを越えたら勝ちというものを作ろうとしたが、ド新人で何の実績もない小島に協する者はもおらず、ついに退社を決意するに至る。

そんな時に、相談に乗ってくれたのが先輩松井直樹氏であった。MSX傑作グラディウス2作者でもある氏が間に入ることでようやく企画は動き出し、1987年7月メタルギアシリーズの原点となるMSX2版『メタルギア』が発売された。

同年12月に発売されたファミコン版『メタルギア』は小島氏の関わらない出来の悪い移植であったが、皮にも海外で大ヒットを飛ばしてしまい、「続編」(Snake's Revenge)の開発が決まった。そのプログラマの1人から続編制作の話を聞くとともに、「『小島さんのメタルギア2』が見たい」という熱いラブコールを受けた。これに感動した小島氏は、その日のうちに続編の案を書き上げ、新しい企画として会社に提出した。そして1990年7月小島自身が手がけた続編、MSX2版『メタルギア2 ソリッドスネーク』が発売されたのである。

ちなみに、小島氏本人はインタビューで「MSXの性では戦場の狼のようなゲームは作れない(のでメタルギアシステムを発案した)」ともっているが、メタルギアと同年の1987年には「火の鳥 鳳凰編」という縦STGの佳作がMSX2で発売されている(それだけMSX班の技術が凄まじかったことの明でもあるが)。

MSX市場の退潮が決定的となった1990年についにMSX班は解散し、メンバー散り散りとなった。小島氏は、自身が1988年PC-8801mkIISRMSX2で監督したスナッチャーPCエンジン SUPER CD-ROM2版『スナッチャー CD-ROMantic』の開発に着手する。同作は、氏が得意とする映画的演出を用いたアドベンチャーゲームであり、パソコン版では未完に終わっていたシナリオ完結させ、PCエンジン版では音アニメーションによる演出の強化がなされていた。
1994年には、スナッチャーで培った映画的演出技法を更に発展させた『ポリスノーツ』をPC-9821で発売した。

1998年プレイステーション3Dを最大限に活用した『メタルギアソリッド』発売。本作のシナリオニューウィーク誌から「20世紀最高のシナリオ」と絶賛される。その後メタルギアシリーズは小島秀夫監督の代表作と呼べるほどの大ヒットシリーズとなっていく。

2001年ごろより『ZONE OF THE ENDERS』や『ボクらの太陽』などのゲームタイトルプロデュースも手がけるようになっている。

2014年8月、「プレイアブルティザー」を銘打った新しい手法を用いた『P.T.』を発表。ギレルモ・デル・トロノーマン・リーダスらとタッグを組んだ『SILENT HILLS』の「遊べる」予告編世界絶叫と歓喜の渦に巻き込んだ。

ところが2015年3月コナミが事業変により制作プロダクション体制から本部制に移行。それに伴いコナミ内部における「小島プロダクション」は解体・消滅。小島氏自身も役員職を解任された。

小島氏を含む社内の開発スタッフ達は「インターネット環境から切り離され、外部との連絡をとることすら許されずあらゆる情報発信を止められる。」という全な軟禁状態に置かれたという。[1]

4月29日を以って『P.T.』の配信終了とともに『SILENT HILLS』の制作中止がコナミより発表される。このニュースノーマン・リーダスが自身のTwitterファンに謝罪、デル・トロ監督も「もうゲーム制作にはかかわらない」とコメントするなど異例の事態となった。

2015年9月2日メタルギアシリーズ最新作にして小島秀夫の監督する最終作『メタルギアソリッドV ザ・ファントム・ペイン』発売。

2015年12月16日コナミとの契約満了につき、コナミより独立して新スタジオコジマプロダクション」を設立。同時にSCE契約し、「コジマプロダクション」第1弾タイトルプレイステーション4向けに開発することを発表した。第1弾タイトルである「DEATH STRANDING」は2016年6月制作を発表、2019年11月に発売された。

2022年12月に、「デス・ストランディング2(仮題)」の制作を発表している。[2]

人物

映画小説音楽への造詣が深く、自身の制作するゲームにもそのがうかがえる。

映画小説ジャンルを選ばず、音楽ジョイ・ディヴィジョンウルトラヴォックス、モリシーなど80年代UKロックを特に好み、近年では雑誌の対談で知り合った中丸雄一との交流がキッカケで、KAT-TUNも好きでコンサートにも度々参戦している。

ユーザーへの情報発信にも積極的で、自身のブログHIDEOBLOG」から発展したポッドキャストHIDECHAN! Radio』(後に『ヒデラジ』と称)を配信していた。現在ネット上で視聴できる情報番組『コジマステーション(コジステ)』を毎週配信中。

東京生まれではあるが中身は全な関西人であり、いかなる時でも笑いを取りたくなってしまう性分であると言しており、ゲーム内でネタ要素を盛り込む要因となっている。

好物はカールおせんべい。嫌いな食べ物エビカニ類。MGS4で印的な目玉焼きも実は苦手だという。

MGSシリーズナオミ・ハンターローズが好みのタイプ。(新川洋司談)

作品の特徴

自身の監督作品ではとある「テーマ」を設定することでストーリーを展開させる手法をとっている。

例えば『ポリスノーツ』では「宇宙線による大量被爆社会であるスペースコロニーは高度医療社会である」という設定を作ることで、20世紀にユートピアとして構想されたスペースコロニーが、実際は巨大な病人生産所であり、死体が「商品」になり、臓器売買が宇宙生きる上で必要な「システム」となる可性を描いた。

メタルギアシリーズでは「反戦・反核」というテーマがどの作品でも根底に流れている。

MGS』では「GENE遺伝子」というテーマの下、優れた遺伝子戦略物資となり、遺伝子によって個人を識別する殺人ウイルスという設定が生まれた。

MGS2』では遺伝子によって受け継がれない文化的な情報の総体としての「MEME文化遺伝子」を軸に、人間が紡いできた物語が自意識を得て人間を制御するというSF的アクロバットを展開し、それでも「人が、自らの意志で伝えなければいけない」というメッセージを残した。

MGS3』では伝えるべき文化や規範が「時代(SCENE」によって変化すること、『MGS4』では時代に左右されない、遺伝子でもMEMEでも伝えることの出来ない「SENSE」がテーマとなった。

MGSPW』では「PEACE平和」をテーマに、従来の核抑止論に挑戦するAIによる核報復(これは『博士の異常な愛情』へのオマージュでもある)や、今まで忌むべき存在として描かれた「メタルギア」と「核」を敵への抑止としてプレイヤーが保有しなければならない「平和」のありようを描いた。

そして『MGSV』のテーマは「RACE人種」と「報復」。「平和」の先で、「喪失」を経験した人々の物語はどのような結末を迎えるのか、是非あなた自身がプレイヤーとなって確かめてもらいたい。

主な作品

監督作は太字。

小ネタ要素

自らの監督作に自ら出演、また過去小島作品をプレイしないと分からないような「小ネタ」や「お遊び要素」などを盛り込んでおり、ファンに対するサービスを欠かさない姿勢が見て取れる。

一例

関連動画

関連リンク

関連項目

脚注

  1. *幽閉されたゲームクリエイター小島秀夫氏にこの1年何があったのかexit 2015.12.22
  2. *小島秀夫監督が『デス・ストランディング2』を発表。トレーラーにはサムやフラジャイルの姿が【The Game Awards 2022】exit 2022.12.9
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