小早川大尉とは、山川純一(通称ヤマジュン)の作品『地獄の使者たち』に登場する人物である。
たとえ敵の手中にあろうとも生きて最後の最後まで戦うのが日本男児というのものだ
作中での年齢は28歳(1917~1945)。
日本軍に所属する軍人で、階級は大尉。扉絵では海軍二種軍装を纏っている一方、部下の嶋本からは「小早川大尉殿」と陸軍式で呼ばれており、陸軍なのか海軍なのか判然としない。鍛えられた軍人だけあって逞しい肉体を持つ。また捕虜になっても最後まで戦おうとする日本男児の鑑である。
作中の描写から作戦の立案に長けており、上陸してきた連合軍に対する反撃作戦も、ダイナマイトをケツの中に隠して米兵の目を欺き、タバコの火を使って導火線に着火する奇抜な作戦も、全て彼が考え出したもの。28歳で大尉になれるのはガチガチのエリートくらいなので、本来は軍令部か参謀本部に務める人物だったのかもしれない。
大東亜戦争末期、部下を率いて最前線の島に駐留していたところ、連合軍の上陸を受けて戦闘が生起。この時、部下は小早川大尉の作戦を無視して斬り込みを行い玉砕。唯一生き残った部下・嶋本とともに連合軍の基地で監禁されてしまう。虜囚の辱めを受ける小早川大尉だが、嶋本とは相思相愛の関係であり、苦しい捕虜生活も彼のおかげで「どんなに辛くとも笑って耐えられるぞ」と、にこやかに笑いかける。要するにホモ。
しかし牢屋の中で愛を確かめ合っているところをアメリカ兵に目撃され、侮蔑の視線を向けられるのだった。
その後、通訳のバリグザー大尉から日本の敗戦を聞かされる。彼によると連合軍は本国へ凱旋帰国する事になり、その前夜に戦勝パーティーが開かれるのだという。だが、2人がホモである事を知った基地司令官のバゥアーズ大佐は余興でホモセックスが見たいと注文を付け、小早川大尉と嶋本をパーティーの見世物にしようとしてきた。
日本の敗戦を知って動揺する嶋本をよそに小早川大尉は冷静だった。バゥアーズ大佐は情け容赦のない氷のような男であり、用済みの捕虜をわざわざアメリカに連れて帰るとは思えず、おそらく今夜のパーティーでホモセックス中に自分たちを殺すだろうと、大尉は嶋本に自身の考えを述べる。覚悟を決めた嶋本は連合軍から密かに盗み取ったダイナマイトを取り出し、基地ごと敵兵を吹き飛ばそうと企む。しかし導火線が短いせいで、爆発する前に逃げ出すのは不可能、敵の作った兵器で生き延びるつもりは無いと嶋本の案を却下、代わりに自身の案を提示する。
いよいよ前夜祭が始まった。褌一丁でバゥアーズ大佐の前に引き出された2人はホモセックスを強要されるも、その前に小早川大尉がバリグザーを通じてタバコ1本を要求、もらったタバコを口で少し吸った後、今度は肛門に挿入してスパスパと吸った。人間離れした妙技にギャラリーのアメリカ兵も「ファンタスティック!」と称賛し、そのまま肛門にタバコを咥えたままホモセックスを始める。
2人の獣のごとき性行為は圧巻の一語に尽きた。最初こそ侮蔑の目で見ていたアメリカ兵たちも、いつしか固唾を呑んで見守るようになり、更に触発されたバゥアーズ大佐がバリグザーに命じて自身もホモセックスを始めるなど、パーティーは異様な盛り上がりを見せる。
小早川大尉がセックスを続けていると、肛門にタバコのものではない「ジジジジジ…」という異音が鳴り始めた。実は彼の肛門内にはダイナマイトが仕込まれていたのだ。タバコを要求してケツで吸ったのも導火線に着火するため。全ては大尉の作戦だった。間もなく基地ごと吹っ飛ぶ。最期の時を悟り、小早川大尉と嶋本は愛を語り合う。そして――。
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最終更新:2025/03/28(金) 16:00
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