小狐丸(刀剣乱舞)とは (コギツネマルとは) [単語記事]

小狐丸(刀剣乱舞)とは、ブラウザゲーム『刀剣乱舞-online-』に登場するキャラクターである。

大きいけれど小狐丸。いや、冗談ではなく。

相槌を打ったのが狐故、小狐丸と申します。
神々への感謝ゆえ、小鍛冶と称し、相槌を打った狐も小狐です。けして、図体が小ではありません

（刀帳）

平安時代の刀工、三条宗近作といわれる太刀。
能の「小鍛冶」に登場し、稲荷明神の援助によって作られたたと伝わる。
名は小狐だが、まったく小さくない。
小さくはないが、主に構ってもらえるのは好き。

（刀剣乱舞絢爛図録）

刀種は太刀。刀派は三条。
サービス開始時は実装されておらず、2015年 1月23日のアップデートで実装された。

白銀色の美しく豊かな髪に優雅な笑みを浮かべた美青年。
狐の耳に見えるピョロリが見られるが、設定資料によるとあれは耳ではなく髪とのこと。当然尻尾も生えていない。
戦装束は黄土色を基調とした和装で、右肩を脱いでいる。インナーは満智羅・片篭手・小手をアレンジしたもので、同刀派の三日月宗近(刀剣乱舞)とは似て非なるデザインとなっている。
内番では軽装となり、袖なしの胴着と袴に脚絆をつけている。また黄色いリボンで髪をくくっており、戦装束の時とは少し違った印象を与える。

神々しい見た目から一見近寄りがたい印象も与えるが、主たる審神者を「ぬしさま」と呼んで慕っており、毛艶を愛でてもらうのが好きと語る。請われればお姫様抱っこもやぶさかではない。
「大きいけれど小狐丸」「小狐だけに、小隊長」「馬だけにばかに……いや、ばかしてやりましょう」のように言葉遊びを好み、穏やかかつ丁寧な口調で語る。
しかし、戦ともなると「殴りますよ」「痛いですよ、ほら！」「噛まれると痛いですよ……野生ゆえ！」と、獣めいた危険な一面も見せる。
また狐つながりという事もあり、鳴狐(刀剣乱舞)と一緒に出陣すると回想が発生する。

レアリティは3だが、三日月宗近(刀剣乱舞)と並ぶ入手最難関の一振。
かつては5-3および6-1のボスマスでのドロップでの入手、あるいは鍛刀での入手だった。しかし鍛刀の確率はかなり低く、鍛刀時間は三日月と同じく4時間。誰が言ったかレア詐欺太刀とまで呼ばれており、難民はそれなりに多かった。
また2016年 3月の「刀剣乱舞 Pocket」リリースにおいて事前登録100万を達成した為、三日月と共に配布が決定。審神者達からは悲喜こもごもの声が上がった。
その後2018年 7月3日より5-4通常マスでのドロップに変更され、難易度は僅かに下がった。更に折々に開催されるシール交換（通称パン祭り）による入手も可能な為、手の届かない存在とは言い難くなっている。

性能としては偵察が一期一振(刀剣乱舞)・鶯丸(刀剣乱舞)と並び１位。機動がソハヤノツルキ(刀剣乱舞)・明石国行(刀剣乱舞)に次いで3位。

反面、隠蔽は全太刀最下位である。入手難易度の割に、ステータスは控えめな仕様。
ただし小狐丸のみ、他の太刀と比べて「手入れ資源が半分で済む」という特性がある。後述する逸話を背負った影響であろうか。

逸話を見せることになろうとは...！

平安時代の刀工・三条宗近作の太刀とされる。
小狐丸の名を持つ刀は複数存在するが、謡曲「小鍛冶」にて語られる由来を基にしている模様。

時は平安、一条帝の御代の物語。

ある夜、帝は不思議な夢を御覧になり、夢の中で「新しく御剣を造れ」とのお告げを受けた。
帝の勅命を受けた橘道成は、刀匠として名高い三条宗近を訪ねて刀を打つよう伝えるが、
名人・宗近に劣らぬ技量を持つ相鎚（刀の鍛錬において槌を振るう相方）がいない事を理由に、彼は返答を渋る。しかし、帝の勅命とあれば逆らえるものではなかった。

思い悩んだ宗近が氏神である稲荷明神に参拝すると、そこに一人の童子が現れる。古来より伝わる様々な剣の物語を語った童子は、心配はいらない、彼の願いをきっと叶えると約束して消えてしまった。
ただちに家に戻った宗近が鍛冶の支度をして待っていると、童子の言葉どおりに稲荷明神の使いである霊狐が現れ、相槌を見事に務め上げる。
神の助けを得て打たれた刀には「小鍛冶宗近」と「小狐」の銘が表裏に刻まれ、かくして刀は無事に献上されたのであった。