山崎隆之 単語

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ヤマサキタカユキ

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山崎隆之(やまさき たかゆき)とは、将棋棋士である。1981年2月14日生まれ。広島県広島市出身。森信雄七段門下。棋士番号227。

本名は山之。ニックネーム“西の王子

棋歴

1998年17歳で四段に昇段しプロデビュー。若手時代から活躍し、2000年に新人王戦で優勝。史上3人となる10代での同棋戦優勝者となり、同年度の新人賞も獲得した。2002年から2003年にかけては当時歴代3位タイとなる22連勝を記録2004年にはNHK杯優勝、準タイトル戦の朝日オープン将棋選手権では挑戦者となり(番勝負は羽生善治に3連敗で敗退)、将棋大賞の敢闘賞も受賞した。

2007年には順位戦B級1組に昇級、2008年には竜王戦1組昇級。2009年最強戦で優勝王座戦では初のタイトル戦挑戦となるも、羽生善治王座に3連敗で敗退した。ネット上でコピペ的に流通している“羽生説教”はこのときの第2局のものである(後記)。

2015年、第1期叡王戦を勝ち抜き決勝戦に進出。決勝3番勝負では郷田真隆を2連勝で破り、初代叡王の座にいた。2016年、第1期電王戦電王Ponanzaと2番勝負で対局するも、2連敗を喫した。

2017年にはJT将棋日本シリーズ優勝。しかも初戦で三浦弘行、2回戦で当時名人だった佐藤天彦、準決勝で羽生善治、そして決勝ではA級で勝率8割という絶好調の豊島将之を破るという、本人にとっても価値のある優勝だったらしく、後の叡王戦解説サインでは“JT覇者”と揮毫していた。

2019年度の順位戦は不振で危うく降級しかけるが、翌2020年度の順位戦は一転好調で、B級1組在籍13期にして、ついにA級順位戦への昇級を決めた。1998年度の順位戦初参加から所要23期でのA級初昇級は、順位戦が5クラス制になって以降に初参加した棋士の中では最長記録となる。(それまでの最長は屋敷伸之1989年度初参加から2011年度A級]の所要22期)

2024年には、棋聖戦挑戦者決定トーナメントを勝ち上がり藤井聡太への挑戦を決めた。15年弱の期間を開けてのタイトル挑戦は、西村一義の18年に次ぐ史上2位記録

棋風・人物

定跡にとらわれない独自研究の中心の棋が持ち味の居飛車党で、序盤からあまり王将を囲わず、中々危なっかしい状況のまま対局が進行することも多い(“ちょいワル”とも形容される)。ただし、他の棋士とは異なる独特の筋を読むことに長けており、あれよあれよと寄せが決まり、勝ち切ってしまうことが多く、勝ち方がカッコいいという理由でファンとなる人もいるほどである。その反面、上位棋士にはしっかりと対処されてあっさり負けてしまうことも少なくない。

独特の読み筋について、横歩取り8五飛戦法の決定的対抗策とされる“山崎流”、“新山崎流”は研究手ではなく、対局中に閃き、そのまま考案したという逸話もあるほどである。

関西本部に所属する若手棋士リーダー的存在であり、将棋フォーカス会をしたり、関西奨励会の幹事も務めている。イケメンかつ、おちゃめな諦めない一面ももっている。広島出身・森信雄門下では兄弟子に村山聖子には片上大輔糸谷哲郎がいる。最近“西の王子”の称号(?)を斎藤慎太郎に引き継いだらしい。

2009年王座戦の第2局において、投了直後の山崎羽生が「この将棋はまだこれからだろう」と厳しい口調で摘した、といった内容が梅田望夫による観戦記に書かれた。羽生は後に「そんなに強く言ったつもりはない」としているが、山崎は後日梅田インタビューを受けて、「序盤中盤でいつも面将棋にできているのに自分の終盤さで最後がつまらなくなってしまう」ことについて羽生を失望させてしまっているのではとり(誤解のないように言えば、そもそも王座戦に挑戦できる時点で山崎はとても強いのであり、羽生の要レベルが高すぎるだけなのである)、「あれ、羽生さん怒ってましたよね」と否定していない。

声優下野紘に似てるとか。

矢内さんを諦めます

2006年、第64期名人戦第1局1日テレビ生中継で解説を担当していた山崎が、聞き手の女流棋士矢内理絵子にいきなり告白してしまう。

未だに山崎といえばこの動画と言われる始末であり、とうとう“将棋タグ初の100万再生を達成してしまった。

山崎の性格からしファンサービスのためのジョークであろうが、ご両人を見ると満更でもない様子で、2人と仲が良い棋士仲間もそれをネタにイジっていた。所属が異なるにも関わらず山崎関西、矢内:関東)、その後のテレビ対局やイベントなどでも共演している。

しかし、2013年矢内が結婚を発表exit。この騒動は宙に浮いた形となり、自然消滅していく……かに思われたが、同年10月25日大阪で行なわれた女流王座戦の第1局の前夜祭におけるサプライズとして、関西棋士を代表し山崎から、矢内へ結婚祝いの花束が贈呈されることになった。将棋プロ棋士だけでなく、某囲碁棋士や業界関係者も数多く集まっている中、会者からコメントめられた山崎は、高らかに一言、

あ き ら め ま す !exit

と宣言。会場は爆笑に包まれ、7年越しの対局はめでたく詰みとなった。

なお、山崎本人は2014年結婚した。

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