岐阜貨物ターミナル駅とは (ギフカモツターミナルエキとは) [単語記事]

岐阜貨物ターミナル駅とは、岐阜県岐阜市にある日本貨物鉄道（JR貨物）の鉄道駅である。岐阜貨物(タ)駅と記載される場合もある。

概要

1986年開業。国鉄(現: JR東海)岐阜駅を連続立体交差事業に伴い高架化するにあたり、地平駅時代に岐阜駅で担っていた貨物取り扱い機能を移転するために作られた貨物専用駅である。当駅のすぐ東には同時に旅客駅である西岐阜駅が開業している。駅のほぼ中央部を岐阜県道 173号がアンダーパスしており、また、西には長良川が流れている。

配線は荷役線1面2線と、貨物の取り扱いをしない中線2線からなる。荷役ホームは本線の南側にある。
取り扱う貨物はコンテナ貨物のみ。

日本で初めて着発線荷役(E&S)方式を採用した駅であり、構内に「着発線荷役方式発祥の地」という石碑が建てられている。
着発線荷役方式とは、コンテナを積み降ろしする際に、当該の線路だけ架線の通電を止める仕組みと、コンテナを持ち上げても架線に接触しない専用の機材(フォークリフト・トップリフター等)を備えることにより、架線のある着発線に貨車を在線させたままで積み降ろしする方式のこと。
それまでの到着列車の機関車を付け替えて架線のない荷役線に引き込んでから荷役する従来の方式に比べ、最大3時間もの所要時間短縮を実現した(当時としては)画期的な荷役方式だったのである。
着発線荷役方式は大成功を収め、その後コンテナ貨物を取り扱う日本全国の駅で採用されていくこととなった。