岡潔 単語

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オカキヨシ

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岡潔(おかきよし)とは、変態者、じゃなかった数学者である。

概要

専門の数学分野でも畏るべき存在であるが、ここではに晩年の思索について紹介したい。なので数学の業績は割愛する。三つの大問題の解決が有名。あとはggrks

1973年7月刊行の『大法輪()』より。次元の理想である善美妙を大切にせよという随筆で、には知、善には意、美には情が対応し、それらを妙が統括し智が対応すると記されている。一方で日本民族は人類の中でもとりわけ情の民族であるため、根本は情であるべきとも記した。また日本民族は知が不得手であるため、西洋的なインスピレーションより東洋的な情操・情緒を大切にすることで分別智と差別智の働きにより知を身につけるべきと提唱している。さらに現代日本は自他弁別本理性義・合理義・物質義・共産主義などにより「汚染されている」と警鐘を鳴らし、これらを明と位置付け、心のりを代調に戻し生命の喜びを感じることで無限に捨てるべきと記した。

1968年6月刊行の『昭和への遺書』より。画坂本二郎と対話したのちに、日本人の精統一法について思考を巡らせている。繁二郎が「」を描いていた若い頃は分別智のが途切れる差別智の閃光が差し込むインスピレーションとする純西洋統一法を用いていたが、「」を描くような年頃になってからは分別智の春雨差別智の明かりによる情操・情緒をとする日本的西洋統一法を用いていたという。自身も三つの大問題の解決にあたりインスピレーション)→→情操・情緒大木)と移行していき、この日本的西洋統一法と差別智のみの統一法を使い分けることで老後の日常生活を乗り切っていたと記している。一方最晩年になると世間智については使ってはならないと記しているが、西洋の理性はすべて世間智等性智であるため、理性を使わなくてよい社会を建設しなければならないとも記している。

同じく『昭和への遺書』より。晩年前期は非常に将来に対して悲観的であり、日本を憂う発言が多かった。しかし日本について詳しく調べるうち、やがてそれは自らの手で描く警鐘へと繋がり(晩年中期)、さらに晩年後期は人類自滅の危機は去ったという確信に転じている。

日本史においては代は矛盾い知情意のもと、素戔嗚尊に代表される「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠みに 八重垣つくる その八重垣を」と雄大な歌を詠めるほど健康的であったが、大陸文化伝来と共に氏を表すという悪習(氏姓制度)が入り、それにより日本民族の心は汚れていったという。

まず西行の「心き 身にもあはれは 知られけり 鴫立つ沢の 夕暮れ」に代表されるように明を直視したため美しく弱々しい「たをやめぶり」になってしまい、さらに武士の世では源実朝の「箱根路を わが越え来れば 伊豆や 小島に 波の寄る見ゆ」のように明にまれすっかり弱まってしまった。

の世であった江戸時代に(知と意は抜けているものの)代調の情や「個性」を歌った松尾芭蕉の歌が出た以外は、代より後の日本は概ね心が弱っているか、それすら気づかず自他対立に明け暮れているといえよう。知が暴走しやがて大東亜戦争敗戦という結果を招いた日露戦争以後や、意が暴走社会が乱れた戦後のように。

また人智の進歩の中で一つのキーワードとなるのが仏教でいう「」で、氏を表す悪習により日本民族は自他弁別本に取り憑かれ「小」になってしまったという。

これに対し日本民族の「準中核」にあたるのが「武士道」や「大和」に相当する人物で、こうした人物は小から脱しつつあるため、旧制中学などを利用してこのような人材をまず日本は育てなさいと提言している。

それより上の次元に進むと、日本民族の「中核」である「」や「大」に繋がり、この次元にまで達すると決して自他対立せず衆善奉行できるという。仁徳天皇に自らの皇位継承権を譲るために自殺してしまった菟稚郎子や、生涯を日本げた先陛下たる昭和天皇は典例であろう。

1978年9月刊行の『春雨の曲』第7稿より。第一の心である自然科学の顕在識(第一識から第六識)と西洋人に存在する潜在識(明の入る第七識)、第二の心である東洋人に存在する悟り識(第八識から第十五識)、世間智を用いる自他の別、分別智を用いる時の框、分別智と差別智を用いる発見(インスピレーション発見と発見と情操・情緒発見)、差別智(大円智・等性智・妙観察智・成所作智)を用いる純直観(知的純直観と情的純直観と意的純直観)、九識論を上回る日本人に存在する第十識「情」への到達(情が知や意より先であることの当然性)、過度だと死にを招く抜き身を自浄其意で起こすことによる第十一識「時」への到達(元の別時)、男女の別を懐かしさと喜びから生じる好みでえることによる第十二識「宰性」への到達(天照大神天月読尊の見)、第十三識「造化」、第十四識「帰趣」、第十五識「内外」等の最晩年の地も描き遺している。

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