岩永琴子(いわなが ことこ)とは、城平京の小説『虚構推理』の登場人物である。
『虚構推理』の主人公であり、探偵役。恋人に桜川九郎がいる。「琴子」という名前は自分ではそれほど好きではないようで、九郎からは「岩永」、怪異たちからは「おひいさま」と呼ばれる。
成人済みだが、中学生に見えるほど非常に小柄で、一見すると清楚なお嬢様に見えるが、口を開けば放送禁止用語と言えるレベルの下ネタを連発する。高校生のときに病院で九郎に一目惚れし、恋人と別れたばかりの九郎にグイグイ迫って半ば強引に恋人関係となったが、九郎からはだいたい塩対応を受けている(なんだかんだ言いつつ九郎は彼女のことを大切に気遣っているのだが)。
本人曰く(恋人がいるのだから当たり前だが)非処女とのことだが、いかんせん桜川九郎にその手の欲が全くないように見えるため、本当なのか大変疑わしい。
彼女の最大の特徴。11歳の時に神隠しに会い、妖怪達の「知恵の神」となるのと引き換えに右目と左脚を失った。普段は義眼と義足を身につけ、杖をついている。
普通の人間なら発狂しかねないような悲惨な過去だが、本人は「悪い取引じゃないですね」と平然と言っており、全く気にかけてもいない。
そんな彼女の元には全国から妖怪や幽霊と言った怪異達が相談に訪れており、トラブルの解決に奔走している。
作中における名探偵役だが、彼女がすることは基本的に事件の真実の解明ではない。
なにしろ基本的に起きた事件の真相は「その場にいた(一般人には見えない)幽霊や妖怪が目撃していた」という形で明らかになるため、推理する必要もない。
では、琴子が何をするのかというと「聞く者が納得する推理」を作ることである。
依頼人の疑問や、起きている問題を解決する上で、探偵の推理は必ずしも真実である必要性はなく、真実かどうかよりも聞く者が納得する合理的なものであるかどうかが重要、というのが彼女のスタンス。
琴子は実際に怪異が存在することは伏せながら、怪異たちの力を借りて集めた情報を元に、依頼人が納得する合理的な虚構の推理を作りあげる。そして必要があれば桜川九郎が身につけた「人魚」の不老不死と「件」の未来決定能力を使って、琴子の推理が受け入れられる未来を掴み取ってくる。
この小説が『虚構推理』のタイトルを冠するのは、これが所以である。
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最終更新:2024/11/30(土) 19:00
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