岩泉線とは (イワイズミセンとは) [単語記事]

岩泉線とは、岩手県宮古市の茂市駅と岩手県下閉伊郡岩泉町の岩泉駅を結んでいた鉄道路線である。

※2014年 4月1日をもって廃止となりました。

概要

茂市駅と岩泉駅を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)の路線。地方交通線である。
輸送密度は平成21年度の資料で同社管内67路線中最も少ない46人。国鉄末期の特定地方交通線の第2次廃止対象路線に選ばれたが、代替輸送道路の未整備を理由に対象から外れ、その後も運行されていた。これはJR東海・名松線も同様である。
利用者数はその後も極めて少なく、JR移行後の1996年にも廃止の提案がJR東日本盛岡支社よりあった(が、地元の猛反対を受け取り下げた)。
全線が単線・非電化で、列車交換の可能な駅も無い(全線1閉塞)。盛岡車両センターに所属するキハ110系 100 番台が使用されていた。
なお、全線を通す列車＝茂市駅～岩泉駅の列車は1日に3往復しかなかった。特に押角駅は秘境駅として知られていた。

2010年 7月から、線内で土砂崩れが起き全線不通になった為運転を見合わせていたが、2012年 3月30日、JR東日本が岩泉線の復旧を断念、そのまま廃止する方針を発表した。
一方、岩手県側は復旧すべきだとしており、未だに廃止届は出されていなかった。
しかし、2013年 11月になって、ようやく廃止方針を事実上受け入れる形となり、並行する国道340号の押角峠の道路改良をするため（現在は雄鹿戸トンネルが通っているが前後区間とあわせて1車線しかない「酷道」である）、鉄道の押角トンネルを利用する方向で調整を進めることになった。そして、JR東日本、岩手県、宮古市、岩泉町が合意し、2013年 11月8日に廃止届を提出。その後繰り上げにより、2014年 4月1日付で廃止となることになり、同日付で廃止となった。なお、JR東日本が新幹線の並行在来線を除いて路線を廃止したのは岩泉線が初めてであった。

なお、廃止後は東日本交通による路線バス「岩泉茂市線」（茂市駅～岩泉病院）に引き継がれる。代替のバス停は以下の通り。

現在、宮古市山間部の旧岩手和井内駅～旧中里駅にて地元の有志によるレールバイクが運行されている。

岩手刈屋駅→刈屋バス停
中里駅→中里バス停
岩手和井内駅→和井内バス停
押角駅→（代替バス停無し）
岩手大川駅→伏屋バス停
浅内駅→浅内バス停
二升石駅→二升石バス停
岩泉駅→岩泉橋バス停

駅一覧

路線名

駅名

乗り換え路線

所在地

時刻表

下り・岩泉駅方面

上り・茂市駅方面

列車番号

681D

683D

685D

687D

682D

684D

686D

688D

山田線

宮古駅
みやこ

山田線(釜石駅方面)
三陸鉄道北リアス線

岩手県
宮古市