岩石の巨兵とは (ガンセキノキョヘイとは) [単語記事]

岩石の巨兵とは、漫画「遊☆戯☆王」に登場するカードである。

概要

武藤遊戯（闇遊戯）が使用する、岩石でできた巨大兵のモンスター。

梶木漁太とのデュエルで登場した。
梶木の「海竜神」の能力によってフィールドをほぼ「海」に侵食される中、遊戯が壁として出したモンスター。梶木は、このカードを「海」へ置くことによってフィールド代わりにしようとしていると考え、自らのモンスターをこのカードの周りに集めるのだが、遊戯のねらいはフィールドを作ることではなかった。

なんと、遊戯はこのカードで月（「魔性の月」＝「フルムーン」）を攻撃。フィールドから月が消えたことで、（月の引力がなくなったということか）「海竜神」の効果が元に戻り、今まで「海」に浸食されていた部分が元に戻り、このカードのそばまで近づいていた梶木のモンスターたちは地上に打ち上げられる形となってしまった。

そして、遊戯の「カース・オブ・ドラゴン」と「燃えさかる大地」の効果によって梶木のモンスターは焼き払われ、遊戯が勝利した。

カードの体裁を借りたTRPGといった要素が強かった原作だからこそできるプレイングであるが、月を攻撃というのはそれでも際立っているようで、デュエリストの間ではよく知られたエピソードである。そのインパクトは、のちにこの月を攻撃をモチーフにした「ムーン・スクレイパー」（「Attack the Moon!」）というカードが作られたほど。

月に攻撃で有名な梶木とのデュエル以降も、海馬とのデュエルなどで何度か姿を表しているが、壁として以上の大きな活躍はないままに終わっている。

攻撃名は「砕岩剣」（ロック・クラッシュ・ソード）。

アニメ DM オリジナルの乃亜編では、乃亜が海馬とのデュエルで使用している。
海馬の「ヴァンパイア・ロード」の効果でデッキから墓地へ送られたのち、「奇跡の方舟」（アニメ版）のデッキマスター能力によって特殊召喚された。最終的に「ブラック・ホール」で破壊されている。

OCG版

「Vol.3」（1999年 5月27日発売）でOCGに登場。

通常モンスター
 星3/地属性/岩石族/攻 1300/守 2000
岩石の巨人兵。太い腕の攻撃は大地をゆるがす。
※「EX-R」収録のカード（EX-13）による

壁モンスターとしては高めの攻撃力が特徴。

レベル3の通常モンスターということでサポートカードは豊富にあり、「魔の試着部屋」や「レスキューラビット」などに対応し、エクシーズ召喚等につなげやすい。素材に縛りのある「銀嶺の巨神」や「鋼鉄の巨兵」などはこのカードとの相性もいい。「ゴルゴニック・ガーディアン」との相性もいい方だが、あちらは闇属性のため、「御前試合」などの属性メタに気をつけたいところ。

守備力も高く、攻撃力もそこそこあるため、単体でもそれなりに使えるのが利点。そのため、通常モンスターを利用するデッキでは採用候補とできる。純粋な守備力であれば2100以上のものも存在するため、単に壁としてだけ使うというのは現在ではあまり見かけないが、サポートとしてなら活躍できるだろう。「奈落の落とし穴」や「連鎖除外」による除去をかいくぐられる点も有難い。

「砂の魔女」の融合素材に指定されている。
融合先の能力が中途半端であるため、現在ではあまり融合する価値はなくなってしまったのだが、融合素材に指定されているために「E・HERO プリズマー」でデッキから墓地へ送ることが可能。
かつては「E・HERO プリズマー」で墓地へ送れる唯一の岩石族モンスターであり、また、攻撃力も1300と結構高かったため、「E－HERO ダーク・ガイア」の融合素材として用いられたこともあった。時が経つにつれ、より攻撃力の高い「ビッグ・ピース・ゴーレム」などが登場したため、この役目で使用されることはあまりなくなりつつあったが、代わりに通常モンスターを素材指定する「始祖竜ワイアーム」や融合素材をサーチする「融合徴兵」などが登場。ある程度差別化を図ることが可能になっている。