岸本卓

岸本卓（きしもと たく）とは、アニメの脚本家。

概要

1975年神戸市生まれ。大学時代に映画マニアの先輩たちの影響で映画にのめりこむ。

大学卒業後は月刊誌『サイゾー』の編集部に勤務。アニメには特に興味が無かったが、編集長の指示で『ハウルの動く城』に関する批判的なインタビューをスタジオジブリに取りに行くことになり、鈴木敏夫プロデューサーと知り合う。その後、鈴木Pに声をかけられ、『サイゾー』編集部を退職してスタジオジブリに転職。本人曰くジブリに就職したのは「モテたかったから」だとか（本人は「ジブリに入ってもモテなかった」と言うが、ジブリ在籍中に同僚と結婚している）。

スタジオジブリでは高畑勲の話し相手を務めたあと、『借りぐらしのアリエッティ』の脚本に立候補。しかし宮崎駿に没を食らい続けるうちに宮崎から「もう俺の中で話が出来た」と言われて脚本をクビになってしまう。この経験で脚本家の道に強い意欲を持ち、シナリオ講座で勉強した後、2009年にジブリを退職、フリーの脚本家となった。

Production I.Gの中武哲也プロデューサーから声を掛けられ、2011年の『うさぎドロップ』にて初めてのアニメ脚本でいきなりシリーズ構成・全話脚本に抜擢される。以降、『銀の匙 Silver Spoon』『ハイキュー!!』『僕だけがいない街』『ジョーカー・ゲーム』などを手掛ける。近年は『歌舞伎町シャーロック』『啄木鳥探偵處』『富豪刑事 Balance:UNLIMITED』『憂国のモリアーティ』など、ミステリーものの作品を手掛けることが多い。

主な作品（太字はシリーズ構成）

テレビアニメ

• うさぎドロップ （2011年） ※全話脚本
• 銀の匙 Silver Spoon （2013年-2014年） ※1期・2期とも全話脚本
• ハイキュー!! （2014年-）
• 銀魂゜ （2015年-2016年）
• 僕だけがいない街 （2016年）
• プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ （2016年）
• ジョーカー・ゲーム （2016年） ※全話脚本
• マギ シンドバッドの冒険 （2016年） ※全話脚本
• 91Days （2016年）
• 銀魂.  （2017年）
• はねバド！ （2018年）
• フルーツバスケット （2019年-2021年）
• 歌舞伎町シャーロック （2019年-2020年）
• 啄木鳥探偵處 （2020年）
• 富豪刑事 Balance:UNLIMITED （2020年） ※全話脚本
• 憂国のモリアーティ （2021年） ※2クール目のみ
• イジらないで、長瀞さん （2021年） ※全話脚本
• 王様ランキング （2021年）

劇場アニメ

• モンスターストライク THE MOVIE はじまりの場所へ （2016年）
• 鹿の王 （2020年）

関連動画

関連リンク・参考文献

• 岸本卓 @inokoriinosan - 本人のTwitter
• ノイタミナクリエイターズインタビュー | 007-A 岸本卓
• 【マンガ　第1回】岸本卓×山岸菜　クリエイターズSQ.
• モテを求めて三千里。サイゾー、ジブリ出身の脚本家・岸本卓とは

関連項目

• アニメ関係者一覧
• シナリオライターの一覧
• スタジオジブリ / 鈴木敏夫 / 高畑勲 / 宮崎駿