カワダユウガ
川田将雅(かわだ ゆうが)とは、日本中央競馬会(JRA)に所属する騎手である。栗東所属。
佐賀県出身。曽祖父は佐賀競馬の騎手→調教師、祖父は佐賀競馬の調教師、父は佐賀競馬の騎手→調教師、伯父は大井競馬の騎手→調教師の宮浦正行(南関三冠馬ハツシバオーや大井時代のイナリワンの主戦騎手)という、競馬エリートの家に生まれる。
競馬学校第20期生で、2004年に安田隆行厩舎の所属としてデビュー(現在はフリー)。同期には藤岡佑介・吉田隼人・津村明秀などがいる。余談だが、競馬学校では通年なら10名前後が入学して1~2名が退学・留年するところ、入学15名+留年2名の大所帯だった第20期生にはかなりのスパルタ教育が行われ、最終的に8名しか卒業出来なかった。そのため20期生間のライバル意識はかなり強いらしい。
1年目は17勝、2年目は39勝、3年目は重賞初制覇を含む59勝(うち重賞3勝)と、徐々に勝鞍を挙げ、関西若手期待のホープとなる。5年目の2008年にはキャプテントゥーレで皐月賞制覇(+G1初制覇)。2011年には初の年間100勝達成で全国リーディング3位となり、2013~14年、2019~2020年の4度最高勝率騎手に輝いており、日本人でトップクラスの実力を持つジョッキーである。
2016年にマカヒキで東京優駿(日本ダービー)制覇により、30歳の若さで牡牝3歳クラシック全制覇を成し遂げた。ちなみに達成時点ではすべて違う年の違う馬で、タイトルかぶりのない達成は結構珍しかったりする(2008年皐月賞キャプテントゥーレ・2010年菊花賞ビッグウィーク・2012年優駿牝馬ジェンティルドンナ・2014年桜花賞ハープスター・2016年東京優駿マカヒキ)。
2021年にはブリーダーズカップ・フィリー&メアターフをラヴズオンリーユーで勝利し、海外GⅠ初勝利を挙げた。
よく言えばかなり落ち着いた風格、悪く言えば目つきのきつい悪人顔の持ち主。安田隆行の息子で、川田の兄貴分である安田翔伍は、初顔合わせの際に「この世の中に不満しか持ってないんだろうなと思う顔つきの子」と感じたという。当人も自覚しており、特に2015年のハープスターの引退以降、素質馬を任される責任感から笑顔が減っていったことをインタビューで回顧している。それだけに2021年にBCフィリー&メアターフを勝ったあと、満面の笑みを浮かべて手でハートを作る様子はファンの間で話題になった。
勝利後ジョッキーインタビューでも優等生的受け答えを見せている。翔伍調教師も初対面時の挨拶では「この年でここまで丁寧な受け答えをする人間がいるのか」と評価を改めたという。インタビューでは自分の騎乗馬を「この子」と呼ぶことが多く、またゴール後にガッツポーズをすることもめったにない(競馬学校在籍中に講師としてやってきた的場均の影響)。そんな彼でも、競馬学校在籍中は苛酷な過程に折れ、一時は親に「退学させてくれ」と泣きついたという。
反面、九州男児で曲がったことが嫌いなのか結構激情家らしい。よくジョッキールームでは後輩をガツンと叱ることも多かったり先輩に対しても突っかかっていくこともあるとか。表に出ている有名な物ではドッキリを仕掛けた岩崎翼に対する反応[1]や、2020年阪急杯で自らの騎乗馬の進路をカットした北村友一への怒号(無観客開催だったので見事に中継に拾われた)などから伺い知ることができる。本人曰く「ガツンと言わないと、こっちがモヤモヤしちゃう…」らしい。同じ九州出身の四位洋文すらビビるほどである。そのせいで後輩からの票が伸びずに藤岡佑介に騎手クラブ役員を先に取られた。
20代の頃は週1回は美容院に行く程のチャラ男で、フジテレビの番組で「シュッとしている要因の7割は髪型」と発言した事も。さすがに30代になり、落ち着こうと髪型を変えている。
上記のように物凄く固いイメージが強いが、キャプテントゥーレで皐月賞勝った後に『探偵!ナイトスクープ』での依頼である「競馬場を人間が走ったら?」になぜか現役騎手として出演、阪神競馬場のダート1200mを走った(川田の他には、競馬ファンの漫才師、番組ファンの一般人、日刊スポーツの記者、当時の副場長で、結果は5人中1位)。他にも最強スポーツ統一戦に出演するなど偶にバラエティ番組に登場している。こういう時にも笑顔を見せる時あったんだよ!
普段は福永祐一と仲が良く、2016年7月には福永と共にホリプロとマネジメント契約を締結(先に藤田菜七子も4月に契約締結)。福永が勝利した2018年日本ダービーでもゴール後すぐに駆け寄って祝福するなど、仲睦まじい様子だが、タイプが「鬼(川田)と仏(福永)」という真逆な二人だけに福永曰く「(福永が)先輩で本当によかった」「(後輩を叱るのは)もう将雅に任せてるから」。
先述した通り第20期生間のライバル意識は強いが、仲間意識も相当に強く、対談企画などでは「同期で一緒にG1で乗ろう!」などと意気込みを語る機会も多い。中でも藤岡佑介は「はじめて「将雅」と名前で呼んでくれた存在」と度々言及するほどの親友である。が、祐介は「先輩たちが名前で呼んでたから、その影響で自然と変わったのかな」と、そのことを全く覚えていなかった。かわいそ…
高松宮記念 | ファインニードル(2018) ダノンスマッシュ(2021) |
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大阪杯 | レイパパレ(2021) |
桜花賞 | ハープスター(2014) スターズオンアース(2022) |
皐月賞 | キャプテントゥーレ(2008) |
NHKマイルカップ | ダノンスコーピオン(2022) |
優駿牝馬 | ジェンティルドンナ(2012) |
東京優駿 | マカヒキ(2016) |
安田記念 | モーリス(2015) サトノアラジン(2017) ダノンキングリー(2021) |
宝塚記念 | ラブリーデイ(2015) |
スプリンターズステークス | ファインニードル(2018) |
菊花賞 | ビッグウィーク(2010) |
エリザベス女王杯 | ラキシス(2014) |
チャンピオンズカップ | クリソベリル(2019) |
朝日杯フューチュリティステークス | ダノンプレミアム(2017) グレナディアガーズ(2020) |
ホープフルステークス | ダノンザキッド(2020) |
川崎記念 | チュウワウィザード(2020) |
帝王賞 | ゴルトブリッツ(2012) クリソベリル(2020) |
JBCスプリント | スーニ(2009・2011) レッドルゼル(2021) |
JBCレディスクラシック | テオレーマ(2021) |
JBCクラシック | チュウワウィザード(2019) クリソベリル(2020) |
ジャパンダートダービー | クリソベリル(2019) |
ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフ | ラヴズオンリーユー(2021) |
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最終更新:2023/02/02(木) 03:00
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