「市川森一」(いちかわ・しんいち)とは、円谷プロの特撮TV番組「怪獣ブースカ」「ウルトラマンA」やNHK大河ドラマ「黄金の日々」「山河燃ゆ」等のテレビや映画の脚本を多数手がけた脚本家・小説家である。
1941(昭和16)年4月17日生まれ。長崎県諌早市出身。妻は女優の「柴田美保子」。
日本大学芸術学部卒業後、1966年に円谷プロの特撮TV番組「怪獣ブースカ」の第4話で脚本家デビュー。その後は、
といった特撮TV番組の脚本を数多く手掛け、「ウルトラマンA」ではメインライターを務めた。
※学生時代からTV局でADのアルバイトをしていたり、脚本家修行時代は萩本欽一らと研鑽しあった。
といったテーマを提示してSF路線を強化した内容のシナリオを書いていったが、その尽くが路線変更にあわせて北斗1人で変身するようになったり、ヤプールが関連しない悪の存在がでてくるといったかたちに修正されていったことから一度降板してしまう。
しかし、メインライターの務めとして最終回の脚本を任される事になり、本人は自らの方向性と合致しなくなったウルトラシリーズに対する捨て台詞のつもりで、有名な
優しさを失わないでくれ。
弱い者をいたわり、互いに助け合い、どこの国の人たちとも友だちになろうとする気持ちを失わないでくれ。
たとえ、その気持ちが何百回裏切られようと・・・
それが、私の最後の願いだ。
ウルトラマンAの最後の願いを書いた。
ウルトラマンAを最後に、TVドラマや映画の脚本をメインにするようになると、「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」といった脱ホームドラマな人気作品や、NHK大河ドラマ
の脚本を担当し、「淋しいのはお前だけじゃない」の脚本を担当した際は、第1回向田邦子賞を受賞した。
その後も、山田太一原作の映画「異人たちとの夏」で、第12回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞し、映画「長崎ぶらぶら節」では、第24回日本アカデミー賞優秀脚本賞を受賞した。
庶民派のコメンテーターとしても「ザ・ワイド」といった番組で活躍し、「三宅裕司のえびぞり巨匠天国」では審査員を務める等、脚本家以外の方面へと活動を広げつつ、日本放送作家協会会長を務めて、TVドラマ制作時に使い捨てにされる状況だった脚本という分野の地位向上や脚本の保存・管理体制の構築に尽力した。
※友人の長坂秀佳の悪戯によりTVドラマ「燃えよ剣」に「松平容保 」役の俳優として出演しているが、逆に長坂秀佳を自身が手掛けたTVドラマ「野望の国」に出演させている。また「快獣ブースカ」の45話にも風船屋の役で出演している。
長年の功績が認められて、2003年に紫綬褒章、2011年に旭日小綬章を受賞し、2011年には自身の小説「蝶々さん」がドラマ化され自ら脚本を手掛けたが、体調不良で入院した際に肺ガンが発覚し、2011年12月10日に70歳で亡くなった。
遺作は自らが原作・脚本を手掛けた「蝶々さん~最後の武士の娘~」。
おなじ長崎出身で、兄が同級生という縁で「東京の兄」と慕っていた役所広司は
書くものは毒があって、魅力的な作家でしたね。
兄の同級生だったので、東京の兄代わりのような存在でした。
一緒にご飯を食べると、国の言葉になってました。
と故人を偲んだ。
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13 ななしのよっしん
2017/09/03(日) 23:07:37 ID: NEjzr4WpKE
エースの初期って、ウルトラ兄弟は大して出てこないし、むしろヤプールの扱いにこだわりがあったと思う。降板にしても、興味がもう子供番組になくて、企画に関わるのも熱が冷めていてもおかしくない時期だし。
14 ななしのよっしん
2022/03/14(月) 22:19:41 ID: 5yc9K8ZC6q
それでもプロデューサーに最終回書けと言われるアレさ
勝手にめちゃくちゃにしておいて最後の始末は押し付けるという
だからあの言葉に繋がったんだろうけど
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最終更新:2025/04/12(土) 03:00
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