市川治とは、日本の俳優・声優である。1936年6月21日生れ、埼玉県出身。
代表作はジェッター(スーパージェッター)、不知火守(ドカベン)、プリンス・シャーキン(勇者ライディーン)、大将軍ガルーダ(超電磁ロボ コン・バトラーV)、プリンス・ハイネル(超電磁マシーン ボルテスV)など。
よく通る高い声質で青年ヒーローや美形キャラを演じることが多いため若い印象をもたれがちだが、アニメ創成期から活躍した超ベテラン声優である。白黒時代の鉄腕アトムやスーパージェッターの頃からアニメ・特撮に出演しており、70年代にロボットアニメで敵側の指揮官にあたる美形キャラを演じて一世を風靡した。
当時演じた「超電磁ロボ コン・バトラーV」(76年)のガルーダ、「超電磁マシーン ボルテスV」(77年)のハイネルら美形キャラはその声と共に当時の女性ファンに熱狂的に支持され、ロボットアニメにおける敵対する美形ライバルキャラという類型を生んだ。この頃すでに40代だったこともあり、共演した若い声優たちに演技指導することがあったという。美形ライバルの草分け的存在であることから、その後継的ポジションである機動戦士ガンダム(79年)のシャア・アズナブル役候補として最後まで残ったという逸話もある。
上述したキャラ以外だと、ロボットアニメではワルキメデス(コン・バトラーV)、リヒテル(闘将ダイモス)、クロッペン(未来ロボ ダルタニアス)、ボドルザー(超時空要塞マクロス)、カーンズ(新機動戦記ガンダムW)、ノリス・パッカード(機動戦士ガンダム 第08MS小隊)、オサリバン常務(機動戦士ガンダム0083)、郷上大佐(伝説の勇者ダ・ガーン)、UFO戦士ダイアポロンのナレーションなどを担当した。
アニメや初期の海外ドラマでは美形・ヒーロー役が多かったが、特撮においては仮面ライダーシリーズなどで怪人の声を多く演じている。また、若い役だけでなく中年から老人まで幅広い役を演じ分けていた。一時期のどを痛めて半引退状態だったこともあるが復帰を果たしている。
近年では年齢もありスーパーロボット大戦やSDガンダム Gジェネレーションなど、ゲームの音声収録の仕事が多かった模様。「超電磁マシーン ボルテスV」のDVD-BOX発売時のTVCMでハイネル役としてナレーションを行った際、70歳という高齢でありながら当時と変わらぬ美声で古いアニメファンを驚かせた。
声優以外のエピソードして、「産地直送」という造語を作ったこと、新幹線のご当地チャイムの発案などがある。
2009年1月2日に心不全により他界した。没年72歳。
遺作は『機動戦士ガンダム ガンダムvs.ガンダムNEXT』(もちろんノリス・パッカード大佐役)。
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」で演じた謹厳実直な軍人でエースパイロットのノリス・パッカード役が有名。ただ一騎、忠義に死力を尽くす姿から漢として敬われている。また、「ジャイアントロボ THE ANIMATION~地球が静止する日~」のマスク・ザ・レッド、スーパーロボット大戦シリーズのプレイ動画でのシャーキン、ハイネル、ガルーダ、リヒテル、クロッペンなど敵役での登場が多い。
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最終更新:2024/04/25(木) 08:00
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