師匠シリーズとは、2chの洒落怖スレにおける人気シリーズである。創作物。
主人公兼語り部の「ウニ」と、彼が大学で出会ったオカルト道の「師匠」を中心に、様々な怪事件を描くシリーズ。
個性的かつ魅力あふれる登場人物達や、単に怖い話だけに留まらない物語自体のクオリティの高さなどが読者にウケて人気を博している。
2003年頃から投稿され始め話数は百を超えており、読み応え抜群。
各話は断片的に語られており、時系列に沿って投稿されることは少ない。そのため、 意外なところで話がつながっている作品も多く、「あの時のこの話が、後のこの話の布石になっている」という場面も多い。だが、重要な部分は未だ不鮮明であり謎は尽きない。
シリーズ開始当初は洒落怖スレに投稿されていたが、近年ではpixiv限定の投稿も多い。
また作者自身による同人誌も発刊されており、ウェブ未投稿の話も掲載されている。
2013年には少年画報社発行のヤングキングアワーズ12月号からコミカライズがスタート。
作画は片山愁。タイトルは「師匠シリーズ~師事~」となっている。
そして2014年1月、双葉社より満を持してソフトカバーで書籍化された。
2016年からメディアミックスとして、映像化(アニメ・ドラマ・映画)が決定された。
「ウニ」氏。全ては彼から始まった。
実は師匠シリーズ以外の怪談も洒落怖スレに怪談を投稿していたようだ。
ウニというハンドルネームについては特に理由はなく、自分でもなぜ付けたか不明らしい。
初めは体験談風の語りだったが、物語が重厚になっていくにつれて文体なども変化している。
物語の語り部。
作品によって学年は違うが、大学生。眼鏡をかけた青年。
ある程度の霊感があり、無類のオカルト好き。ネットのオカルトフォーラムにも参加している。
大学のサークルで師匠と出会い、ネット上のオカルトサイトで京介さんと出会う。
「師匠」やオカルトフォーラムの「京介さん」に弟分のようにくっついて行動していることが多く、そのせいで様々なことに首を突っ込んでは酷い目にあっている。
サボり魔。大学をサボって麻雀やパチンコといったギャンブルに明け暮れている描写が多々あり、それが災いしてか3回生時に2回留年してしまう。
大学入学当初は素直で子供っぽい感じだったが、師匠の影響でどんどん性格がスレていく。
四国某所の出身。
「こんな暗闇のどこが怖いんだ。目をつぶってみろ。それがこの世で最も深い闇だ」
ウニの「オカルト道の師匠」
ウニの入学時は大学院生で、仏教美術を専攻していた。後に大学院図書室司書に修まる。
シリーズの代名詞的な人物で、とにかく破天荒な男。
どこまでもスレた性格で、常識を疑うような行動を平気でとる。
家賃9千円のボロアパートに鍵もかけずに住んでいる。
将棋が強く麻雀は弱い。ジーンズの愛好家で、剣道有段者。催眠術もちょっと心得ている。
怪現象は、神道や仏教で解釈することもあるものの、異様に幅広い知識をベースに独自の捉え方をしていることも多い。尋常でない行動力と探究心をもっており、怪現象のためなら何でもする。
霊感はウニよりはるかに強く、心霊スポットを訪れればまず間違いなく出るとされている。
心に闇を抱えた人物らしく、ウニが大学3回生時に失踪してしまうことが、シリーズ初期から明言されている。
親戚からは煙たがられ、手相見では死相があると言われ、人を殺したという噂があったり、太夫に魔物と評されたり
とにかく謎がつきない怪人物。
ウニが所属するオカルトフォーラムのメンバー。
フリーターだったがウニが2回生に上がる頃に上京している。
師匠がウニの兄貴分なら京介はウニの姉貴分というべき人物であり、師匠のかわりに彼女が中心となる話も多い。
本名は『山中ちひろ』
ショートカットで、背の高い美人。さばさばした性格の強かな女性。
師匠同様、ジーンズ愛好家で剣道の有段者。酒に強い。
BOφWYとB’zが好きで、ハンドルネームも「氷室京介」からとっている。
怪現象につっこんでいく師匠と違い、どちらかというとこの世ならざる者から身を守るためにオカルトを身に着けている。主に心霊現象を黒魔術などの西洋の類で解釈する。
師匠とは犬猿の仲で水と油。
だが、ウニは度々師匠と京介さんを騙してわざと同席させ、楽しんでいる。
宿命の相手として、「間崎京子」という女性がいる。
京介とは高校の同級生であり、彼女との間にはとある因縁が存在する。
「思い出せない理由がわかった」
師匠の彼女であり、ウニの大学の先輩。
大学の文学部を卒業後、県外に就職。ウニが所属するオカルトフォーラムのメンバー。
かなりの無口で、いわゆる不思議ちゃんだが、頭がおかしいわけではなく本当に怪物じみた能力の持ち主であり、自在には使えないものの予知夢・透視・未来視・予言などの超能力の類を持っている。
その力の強さは、「俺より凄い」と師匠が評するほど。
本名は『倉野木綾』
フォーラムでは、「koko」「coco」「colo」「geko」等ハンドルネームをよく変えている。
また、上述の「茅野歩く」はペンネームであり、以前のペンネームは「カヰロアナーク」
ペンネームは、ローマ字で見ると本名のアナグラムになっている。
「血で占うのよ」
京介の女子高時代の同級生であり、宿命の相手。
かなりの美女であると同時に、黒魔術を操る魔女のような人物。
口調は丁寧なお嬢様喋りだが、独特で回りくどい言い回しをし、威圧的で冷たい態度で人を寄せ付けない。
高校時代、占いブームの火つけ役として京介と共に怪しげな黒魔術の儀式を行った事もある。
京介曰く京子には変身願望があり、そのための行為として吸血鬼のような真似事をしたという。
京介に対して異常な執着を持っており、彼女との関係も一言では表せないような複雑なものだったらしい。
自分のことを嗅ぎまわっていたウニに対して感染呪術のようなイタズラを行う。
京介の高校時代の話ではよく登場し、事件の中心になることもしばしばある。
昔はショートカットだったが、今は綺麗なロングヘアである。
「じゃあ、行こうか」
「師匠の師匠」にあたる女性。
師匠が入学時に大学院生だったという、ウニと師匠の関係にそっくりな為、師匠が語り部ポジションで加奈子が事件を解決するお話が多い。
師匠は価値観や性格、果ては住居に至るまで、様々なものを彼女から受け継いでいる。
事件を解決する上では、師匠を上回るバイタリティと第六感・思考力を誇り、心霊に関してはかなりのチート性能。
師匠いわく「死んだ」人物らしく、ウニとは面識がないものの、物語のキーパーソンであると思われる。
「小川調査事務所」という興信所で探偵まがいのアルバイトをしており、師匠を助手として引き連れては、持ち込まれる心霊関係の事件を解決しまくっている。
彼女にとって、稲川淳二は「お笑い」。野球とプロレス好きで、趣味がコロコロ変わる。
かなりの俊足で、その才能は主に逃げ足に活用されているらしい。
左目の下に切傷の痕があり、興奮すると痒くなる(チクチクと痛みを発する)らしく、この傷を掻くのも癖の一つ。
体内にある特殊な細胞を持っており、定期的に検査をしている模様。
・女ジャイアン。
・殺しても死なない。
・痴漢したオッサンに一瞬でノーザンライトスープレックスをきめていた。
・お巡りさんに追いかけられているのを見た……などなど、周囲の人物評からもその怪人っぷりがよくわかる。
「キミも、見えるわけか」
零細興信所「小川調査事務所」の所長であり、たった一人の所員。
黒谷夏雄の親類。
零細であるため回ってくる仕事が妙なものばかりであることを嘆いている。
その中でも不可解な仕事(オバケが関わる荒事)を、加奈子に依頼していた。
いつもヨレヨレのネクタイをしている壮年の男性。
探偵をしているだけあって中々肝が座っており、どんな相手でも紳士的な態度を崩さない。
元々はタカヤ総合リサーチという大手興信所のエースとして働いていた。
眼鏡をかけた男性で、小川調査事務所での加奈子らの同僚。
年齢は20代半ばぐらい。
小川の本来の助手で、右腕的な存在。 尾行が得意らしい。
つねに物静かで存在感が薄く、表情に乏しく感情が読めないため、師匠に密かに恐れられている。
加奈子さんからは陰で「ニンジャ」と呼ばれている。
のちに小川所長から事務所を譲り受け、「服部調査事務所」と名前を変え活動している。
「あいつの、弟子か」
ボサボサ頭に目つきが鋭い、長身で筋肉質の男性。
首筋に龍のタトゥーをしている。
かつて加奈子とペアを組んで小川調査事務所で幽霊退治をしていた人物で、小川所長とは親戚関係にあたる。
加奈子や師匠と同じ大学らしいが、海外放浪などで殆ど出席していない模様。
「M.C.D」というパンクバンドを組んでいる。
真宗の寺の息子で、加奈子に近いレベルで霊感が強い。
かなり腕っ節が強く、幽霊を壁ごと殴り飛ばして撃退するなど、破天荒な面が見られる。
供養すべき品を横流ししており、彼を伝って師匠は心霊写真などを入手している。
かなりぶっきらぼうな性格だが、妹のアキちゃんに対しては甘い。
登場頻度は少ないものの、加奈子・師匠・ウニと面識がある上、霊的能力も高い重要人物の一人。
「ひい、ふう、みい、よう、いつ、むう、なな、やあ、ここの、とお……」
黒谷夏雄の年の離れた妹で。
加奈子や夏雄を遙かに凌ぐ霊感を持つ、本物の霊能力者。
真っ白な肌のほっそりとした女の子で、体が弱いらしく学校を休みがちである様子。
霊感が強すぎるせいで人間と幽霊の区別ができず、常日頃から人間のように鮮明に幽霊を見るらしい。
師匠の意見では、幽霊は時間経過とともに存在感を失っていくのだが、アキちゃんは奈良時代の霊までなら安定して見える模様。
その中でも「ひーちゃん」という仲の良い友だちがいるらしい。
ある条件下で写真に対して霊能力を発揮することが出来る。
その能力とは
「今現在、死んでいる人間は写真の中で目を閉じる。そして写っているのが霊的なものであれば、『ある変化』が起きる」
というもの。
ただし、『ある変化』というのは今のところ不明である。
歩くとは違い、能力を自分の意思で行使できるものの、体力の消耗が激しいらしい。
『写真屋』と呼ばれる男。
正規店では取り扱いのないヤバい写真を、割高な料金で現像してくれる。
小川調査事務所も浮気調査に関する証拠写真などの現像で贔屓にしている。
かなりの不摂生で肥満体形。
暗室に改造している部屋には異臭が漂い、本人も不衛生で生理的嫌悪を抱くレベル。
メロンソーダが好物らしく、差し入れされると喜ぶ。加奈子に対して好意を抱いている様子。
「ちょっと困ったことがあって……助けて欲しいんだけど」
オカルトサイト・黒魔術フォーラムの住人。
とある心霊オフ会でウニと出会い、それ以降ウニを心霊現象に強い人物だと認識する。
黒で固めたゴスロリファッションに身を包んだ美少女。
大人びた容貌らしく、初登場時中三だったにも関わらず、ウニからは高校生だと思われていた。
可愛らしい見た目に反して、性格はさばさばしていてボーイッシュな印象を受ける。
オカルトへの好奇心が強く、怪しげなものに首を突っ込んでは、度々ウニにその尻拭いを任せている。
瑠璃という少女にまつわる事件をウニに相談したが、今現在解決編は描かれていない。
その一連の騒動のあと、ウニの大学に入学し「服部調査事務所」のバイトとしてオバケ絡みの事案を担当するようになる。ウニに対する態度も変化しており、新たな師弟関係のようなものを結んでいる。
「The king stays here,The king leaves here.」
音響の「可愛くてメチャ困っている友だち」
音響以上に黒い服を着ており、更に銀髪、緑色のカラーコンタクトを嵌めた人形のような風貌。
口数が少なく、音響を通じて他者とコミュニケーションを図るが、それにはちゃんと理由がある。
彼女の困っていることは、どうやら過去にまで遡らなくてはいけないようだ。
「えー、わたしそんなことしないって」
ウニの属するオカルトフォーラムの常連の一人で、よく物語にも登場する女性。
オフ会でハイテンションではしゃいでいる様子がよく描かれている。
ウニと同じ大学に通っているが、キャンパスでは滅多に出会わないらしい。
美術専攻で絵を描くようで、絵画絡みの怪談もしばしば。
オカルト好きな一般人といった扱いで、本格的に核心部分へ介入することは少ない。
「あいつらの殺し方がわかった」
三十年配の男性で、ウニの所属するオカルトフォーラムの常連。
最年長組だが、ぼそぼそ喋りで話し気の弱い印象を受ける。
少し神経質な性格で、メガネをかけている。
オフ会では怪談話の宝庫らしく、霊感が強いため体験談がやたらと多く、他のメンバーからは「半分以上眉ツバ」などとからかわれるものの、時に異様なリアリティで迫ることもあり、一目置かれた存在。
「疲れてくると人間の顔が4パターンしか見えなくなくなる」という不思議な現象にまつわる怖い話をしていた。
「内緒」
ウニの所属するオカルトフォーラムの常連の女性で、オフ会にもよく参加する。
看護婦をしているらしく、病院にまつわる怖い話をかなり蒐集していて、頼りなげな語り口は恐怖心を煽る。
山下さんとは恋仲にあるらしい。ハンドルネームは「ワサダ」
「昨日歩いてたのだれ?やるじゃん」
ウニの大学の同級生。
お茶目で元気のよさそうな女の子。美人設定。
3回生時にウニと同じバイト先だったらしく、大学の受講届けを出したか注意してくれた。
登場回数は少ないが、「角南家」という名家の令嬢。
この「角南家」は物語にもかなり深く関わっているようなので、今後の関係性に期待。
その他にも、様々なキャラクターが登場するが、ここには記載しきれないので割合。
http://2chhorror.ohuda.com/series/sisyou/index.html
http://shishou666.blog55.fc2.com/
師匠シリーズデータベース
掲示板
94 作者ウニさんのX(Twitter)切り抜き
2024/12/26(木) 02:18:15 ID: Mr0cvuV/RH
ウニちゃんc105月曜西ふ50b@師匠シリーズ (X切り抜き)
@aaaikknoruy
2024/12/25投稿
冬コミ新刊は夏の続きです。
師匠シリーズの11はまた落ちました。すみませんでした。
新刊は会場価格 1000円です。
既刊はこれの1と2だけ持っていきます。
95 ななしのよっしん
2024/12/30(月) 22:47:28 ID: Mr0cvuV/RH
通販受付中
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新刊『師匠シリーズ 丘陵研究会へようこそ3』
既刊『師匠シリーズ 丘陵研究会へようこそ1』と『同2』
新刊は「もつれ太夫編」「死闘」とある通り「田舎」のその後の闘いを描いてます。「天野」「立光会」など多くの旧作の人物も登場します。
96 ななしのよっしん
2025/03/15(土) 20:12:59 ID: Mr0cvuV/RH
「師匠シリーズ」のうち、今まで朗読劇や同人誌などで有料で提供されてきた「丘陵研究会へようこそ」ですが、カクヨムでの無料公開が始まりました。
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急上昇ワード改
最終更新:2025/04/28(月) 15:00
最終更新:2025/04/28(月) 15:00
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