平成12年台風第14号(2000年の台風14号)は、2000年9月に日本に接近した台風である。日本列島には上陸しなかったが、本州付近に停滞していた秋雨前線を刺激して、東海地方に記録的な豪雨をもたらした(東海豪雨)。
台風14号は、9月2日にマリアナ近海で発生し、西に進んで、12日19時過ぎ沖縄本島を通過した。その後東シナ海を北東に進んで、16日15時に朝鮮半島北東岸で温帯低気圧に変わった。一方、7日頃から本州付近に前線が停滞しており、11日から12日にかけて、台風14号の東側を回る暖湿気流が前線に向かって流れ込んだため、前線の活動が活発となり、東海地方(愛知県・三重県・岐阜県)を中心に記録的な大雨となった。名古屋では11日の日降水量が、平年の9月の月降水量の2倍となる428mmとなり、2日間の合計降水量が567mmに達した。また大雨は静岡県、山梨県にも及び、これらの広い地域で2日間の合計降水量が200~400mmとなったところがあった。期間降水量は、宮川(三重県宮川村)で1,090mmとなったほか、四国から東海地方で800~1,000mmに達した。
台風14号は、東海地方に甚大な豪雨被害をもたらしたことから、この台風による豪雨災害は「東海豪雨」と呼ばれるようになった。東海豪雨は「都市型水害」の典型例としてよく知られている。
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最終更新:2025/12/07(日) 16:00
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