座布団とは、
屋内で椅子を使う文化を持たず床に直に座る生活をしていた日本人にとっては欠かせないアイテム。
特に、正座を最も礼儀正しい座り方と規定してしまったため、正座をした際に避けては通れない『足の痺れ』を軽減するためにも最大限の礼儀が求められる場では必須のものとなっている。
一般生活においては足を崩した場合でも座布団は用いられるが、それ以外の使用法として二つ折り、あるいは四つ折りにしてある程度の高さを確保し、床に横たわる場合の枕とすることがある。
ただし、座布団の使用法はこれだけに留まらない。
座布団は、驚くべき勝負の結果に対する『自らの驚愕』『勝つと思われていた敗者への批難』『負けると思われていた勝者への賞賛』などをこめて、宙を舞う。
回転しながら宙を舞う座布団の破壊力は恐ろしいものとなっており、座布団が舞う場では館内放送で『危険ですので座布団を投げないでください!』という担当者の悲痛な叫びが響くことになる。もし座布団が直撃しようものなら国技であるSUMOUの激しいぶつかり合いを演じるRIKISHIといえどもそれなり以上のダメージを受けることが心配される。
『うまいこと』を言った人間や、『うまいこと』と言おうとしてスベった人間に対する評価の単位として使われる。
うまいことをいった場合、『誰がうまい事を言えと言った』というややツンデレ気味な褒め称える言葉とともに『座布団一枚』が与えられることが多い。逆にスベった場合、あるいはくだらないことをいった場合、『( ゚д゚ ) 』『(ノ∀`) 』という表情の後に『座布団全部持って行きなさい』という批判の言葉が与えられることが多い。どちらの場合も別にそこに座布団がないのに使われることが多い。
なお、十枚座布団をためることができた場合、何かしら豪華賞品がもらえるらしいが、それを達成したものはあんまりいない。
評価としての座布団が定着したのは日曜夕方5時半から放送されている『笑点』によるところが大きい。番組内の1コーナーである『大喜利』において与えられた座布団の枚数がそのまま評価という形になっているが、番組自体が昭和41年開始で現在まで40年以上も続いているという長寿番組のため、日本では子供からお年寄りまで面白いことを言ったら座布団が与えられるという共通認識ができている。
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最終更新:2023/05/28(日) 23:00
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