御開帳(「ごかいちょう」、「おかいちょう」とも)とは、
[1]神社仏閣などに保管されている本尊や仏像等の貴重な文化財等を一定期間に限って公開すること
[2]女性の陰部を見せること(俗語)
[3]転じて、大事なものや新情報を表立って見せること
をいう。ここでは[1]について記載する。
御開帳は、神社仏閣に保管されている貴重なものを、期間限定で公開することを指す。文化財保護のため、または宗教的理由のため普段は厨子等に保管されている非公開の神仏像等を、一時的に公開する行事である。多くの場合で年に1度、7年に1度、33年に1度、60年に1度といった周期で、数日から数か月の期間に渡って行われる。
たとえば、長野県長野市善光寺前立本尊御開帳[1]は数え年で7年に1度だけ行われ、次の御開帳は令和4年に予定されている。数年に1度、1か月間だけ[2]御仏像を拝める貴重な期間となっている。
公開までの期間が長いものでは、和歌山県日高郡道成寺千手観音立像御開帳は33年に1度[3]、東京都あきる野市弁天山貴志嶋神社御開帳は30年に1度[4]、愛知県豊橋市正圓寺の薬師如来像のような60年に1度の御開帳という長いスパンで非公開のままということもあり、下手をすれば一生に一度拝めるかどうか、ということになりかねない。
逆に期間が短いものでは、奈良県生駒郡の法隆寺で聖徳太子座像が年に一度、三日間だけ御開帳される。
もともと御開帳とは非公開の仏像を期間限定で公開することを指していた。しかし、年代を下るにしたがって意味が拡大され、現在ではお寺だけでなく神社のご神体を特定期間だけ公開することも御開帳と呼ぶようになった。
歴史の古い神社仏閣で、重要文化財等を保管している場合に、それらの御開帳があった際には一度参拝してみるのも悪くない。
出開帳とは、御仏像を祀っているお寺から別の土地に運んで行う御開帳のことをいう。江戸時代には頻繁に行われ、多くの参拝客が訪れ、また、その参拝客目当ての店も多く立ったという。
対して居開帳とは、その神仏が本来祀られている神社仏閣でそのまま御開帳を行うことをいう。
このほか、信者との縁を結ぶために行われる結縁開帳、浄財を集めるための助成開帳、何らかの記念に伴って行われる記念開帳、疫病退散祈願のための祈願開帳などがある。
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最終更新:2024/04/20(土) 06:00
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