復刻(覆刻、複刻)とは、以前出版されていたが既に刊行が終了していた書籍などを、復元・複製する形で再刊行することである。復刻された版のことを「復刻版」(覆刻版、複刻版)と呼ぶ。
元々の表記は「覆刻」であったとされる。「既に印刷された本は残っているが、版木は残っていない」本を複製印刷する際に、「本の紙を木の上に覆い被せてその上から新たな版木として彫り直した」ために「覆って刻む」ということで「覆刻」とされたものと言われる。
しかし現代においては派生して生じたと思われる「復刻」の表記の方が一般的になっている。上記のような語源の経緯を知らなければ「覆刻」でなぜ復元/複製する意味となるのかがわかりにくいためであろうか。
元来の意味では印刷物に対してのみ使われるはずの言葉であるが、「玩具」[1]「食品」[2]など広い商品ジャンルでも、「かつての商品をなるべく忠実に再現」したものを「復刻版」と呼ぶことは一般的な呼称になっている。
「元のものとは異なるもの」「だが元のものをなるべく忠実に再現したもの」という含意がある。よって「元の作品」と基本的には同じものである「再販」「重版」「重刷」などとは異なるし、「新たに作り直したもの」つまり「忠実な再現」というわけではない「リメイク」などとも異なる。
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最終更新:2024/10/10(木) 19:00
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