必殺技とは (ヒッサツワザとは) [単語記事]

必殺技とは、敵と戦う際に相手に対して大打撃を与える際に使用する技の事である。

概要

主に少年漫画や格闘ゲームなどに登場する、キャラクター特有の攻撃・スキルのこと。特徴的な名前を持つ場合が多い。

武器もなく気力等を溜めて発射するものから、刀剣や大型武器を用いたもの、複数キャラクターが連携して行う必殺技まで様々。特定の条件を満たさなければ発動できない場合もある。

物語においては高威力な反面、体力・精神力その他を消費するといった何らかのリスクがある場合も多々。熟練者でもなければ多様できない、ここぞという時に使用するといった切り札として用いられやすい。

バトル系の漫画やアニメでは、必殺技はそのキャラクターの代名詞とも言える存在で、叫びやすい名前と迫力のある演出で読者を魅了する。「かめはめ波」など、有名な必殺技にもなると現実で子供が遊びで真似をするほどであるなど、必殺技名自体が特徴的なセリフとも言える。

漫画やアニメ以外でも、プロレスや野球などで活躍するスポーツ選手の特徴的な攻撃に名前を付けて、必殺技や必殺シュート、魔球などと呼ぶこともある。

必殺技を叫ぶと、敵やその周囲に次の行動を読まれて不都合なのでは？とか言ってはいけない。

ゲームにおいて

発動中は無敵になったり身体能力が向上する場合もあるが、ゲージ等を消費したり冷却時間が必要になる、乱用するとオーバーヒートによって行動が制限されるといった一定の条件が課されやすい。

格闘ゲームでは慣例的に、基本操作とは異なる「コマンド入力」を用いて発動する事が出来るコマンド技全般を必殺技と称する。さらにゲージ消費やライフ残量等の条件が加わったより強力な必殺技を「超必殺技」と称する。超必殺技より更に上位の必殺技が存在する場合もある。
ゲームによっては必殺技や超必殺技に該当する技に、作品の雰囲気に合わせて別の正式名称が与えられていることもあるが、大概は必殺技、超必殺技で通じる。

ただし使い勝手が良すぎるとバランスブレイカーとなりゲームバランスを崩しかねないため、コマンドが複雑であったり弾速が遅い、発動を悟られやすい、チャージ時間や発動前後の隙が大きい…といったデメリットが付与されたり、事後的に下方修正で弱体化させられることもある。

読んで字のごとく？

なお、必ず殺す技と書くが、実際にその技で相手が殺されたことは少なく、（当たりさえすれば）対象を戦闘不能・行動不能にする無力化や、戦力・戦意の喪失しうる威力の技…といった意味合いのほうが大きいかもしれない。作品によっては対象が死亡どころか跡形もなく消し飛ぶもの、自爆攻撃など発動者も死亡する場合もある。

文字通り一撃で倒せてしまうものは 一撃必殺・一撃死 の項目を参照。

近年ではフィギュアスケートのイナバウアーが必殺技と呼ばれたりするなど形骸化が進み、必ずしも殺傷能力に優れたものでなく、特徴的な技、印象的な技という意味合いが強くなっている。

その他の活用法

必殺技を発動することで簡単に敵を倒す…だけでは芸がないため、様々な展開が多い。

敵を倒す以前に、必殺技を回避される場合も珍しくない。
特定の手段や装甲・特性・相性などで無力化されることもある。
新たに出現した強敵に余裕で止められてしまうなど、戦闘力の指標としても用いられる。
必殺技の発動に必要な武器を失ったり、スランプ、疲労困憊によって必殺技が発動できない。
必殺技を発動できるが問題がある。
- レベルが低く、低レベルな相手を除き実戦的なレベルではない。
- 「使いこなせる」とは程遠く命中しない、周囲に無益な被害を及ぼす、無駄に体力を消耗する。
- 必殺技を安定して発動できるが寿命を消費するなど、多用すること自体ができない。
仲間の死などで覚醒し、新たな必殺技を発動する。
- ただし無意味に行うとご都合主義、イヤボーンの法則などと批判される場合もある。
敵幹部・ラスボスの必殺技など、圧倒的な戦力差・絶望を読者に叩き付けるシーンにも用いられる。
必殺技によって瀕死の敵が発動者に敬意を表し、重要なヒントなどを与える場合もある。
単純に攻撃対象ではなく、周囲への破壊行為などにも転用できる。
- 爆発物や貯蔵タンク、高圧配管・支柱などを破壊することで副次的に対象への攻撃とする。