恋染紅葉とは (コイソメモミジとは) [単語記事]

恋染紅葉とは作風はマガジンっぽいが週刊少年ジャンプで連載していた漫画である。　

原作：坂本次郎　作画：ミウラ　タダヒロ

概要

2012年9号に掲載した読み切りが好評だったらしく、2012年23号にて連載が始まる。舞台は鎌倉。赤面症で凡庸な少年葛城翔太はある日、写真を撮ってくれと頼んできた美少女紫之宮紗奈に一目惚れしてしまう。後に紗奈が朝の連ドラ『恋染紅葉』の主演に抜擢された将来有望な若手女優である事を知った翔太はどうしたものかと苦慮する。読み切りと連載とで微妙にキャラの名前やデザインに変更がある。
この作品の連載がスタートした事によりジャンプのラブコメ連載陣はmagico、ニセコイ、パジャマな彼女。を含めて合計四つとなり、ジャンプはラブコメ戦国時代を迎える事となる。これはバトル漫画が主流のジャンプにしては異例のラブコメ豊作である。単行本の売れ行きは発売日の翌日に重版が決定するぐらい好調だったのだが如何せん掲載順位が芳しくなく、連載開始からわずか半年程で打ち切りとなる。しかし最終巻には４０ページの描き下ろしが追加されるなどジャンプの短期打ち切り漫画にしては破格の待遇を受けている。

登場人物

葛城翔太（かつらぎしょうた）: エロゲーでよくいる典型的な草食系ヘタレ主人公。赤面症で奥手。ラブコメの主人公なので当然ラッキースケベを標準装備している。小学生の頃に由比がいじめっ子に上履きを隠された時には、人知れず黙々と上履きを捜索する心優しい男。ひょんな事がきっかけで紗奈に役作りのために恋人役を頼まれる事になる。特技は波打ち際で「会いたいよ…紗奈ちゃん！！」と蛮声を張り上げる事。甲種一級フラグ建築士の資格を保有している。
紫之宮紗奈（しのみやさな）: ヒロインその1。役作りのために鎌倉に引っ越してきた仕事熱心な若手女優。おしとやかで清純な美少女だが、監督に「クランクインまでに恋愛してみせる。」という旨の啖呵を切るなど、見かけによらず負けん気が強く行動力のある娘。翔太が浜辺で「会いたいよ…紗奈ちゃん！！」と絶叫しても決してドン引きしない優しい娘。子供の頃から演技の稽古や花嫁修業ばかりしていた箱入り娘なので、世間の常識をあまり分かっていない。翔太に惚れていると自覚した直後に翔太が小鳥に告白している場面を目撃して失意する。あと制服がぴっちりしてて何かいやらしい。また素晴らしい絶対領域の持ち主でもある。
七里由比（ななさとゆい）: ヒロインその2。小学生時代の翔太の同級生であり初恋の相手でもある。当時は大人しい印象の少女であったが、幾年の空白期を経て再び翔太の前に姿を現した由比は、セクシーなグラビアアイドルへと変貌していた。ドラマで紗奈と共演している。芸名は「ナナ」。人目を憚らず、肌を露出してセクシーポーズをする痴女。どうしてこうなった。
春日小鳥（かすがことり）: ヒロインその3。です・ます調の腹黒金髪ツインテール。旬のアイドルユニット7ドロップスのセンターをキープしている超売れっ子アイドルで、音楽やラジオなど多方面で才能を発揮している。表面上は良い子に見えるが、その実態は腹に一物ある食わせ者でドラマの主演の紗奈を蹴落とそうと画策している。ラブコメ名物顔面騎乗で翔太争奪レースに鮮烈デビューを飾る。実は胸と同じくらい家が貧しく借金もある模様。妹や弟達を養うために日々アイドル業に勤しんでいる日向小次郎並の苦労人。7ドロップスで一番人気があるので他のメンバーからは妬まれていじめられている。実は翔太より年上で免許も取得している。
海音（うみね）: サバサバした女。
義孝（よしたか）: 翔太の幼馴染。メガネをかけた狡猾な男で、自らの愉悦のために翔太をたきつけて紗奈に猛烈アタックさせるも、後になって翔太が紗奈に恋人の練習相手を依頼されたのを知って号泣する。春日小鳥の大ファンで、翔太が小鳥にフラグを立てるのを危惧している。
葛城莉子（かつらぎりこ）: 翔太の妹で兄 LOVEを匂わせる言動が度々目立つ。紗奈と同じ学校に通っていて紗奈に憧れている。学校の寄宿舎に住んでいる様子。寮生活をやめて自宅から通学しようか思案している。翔太が小鳥に脅迫されている間は翔太の代わりにバイトに勤しんでいた。
星京子（ほしきょうこ）: 紗奈の過保護で厳格なマネージャーで紗奈を溺愛している。そのため恋人役の翔太を敵視していて、紗奈と翔太の関係にも難色を示している。実は元々女優だったらしく、１８歳までは恋愛禁止という事務所の掟に辛酸を嘗めていたらしい。メガネにスーツというキャリアウーマンのような風貌をしている。年齢不明。紗奈を鞭で叩く妄想をする危険なドS BBA。
海音パパ（うみねパパ）: スキンヘッドに荒々しいヒゲを生やす、筋骨隆々とした巨漢で、バイオハザード4の中ボスの村長のような容貌をしている。海音の実父にして海の家「UMINE」の店主。海音の事を盲愛している親バカ。見た目通りの筋肉バカで、その身体能力の高さを駆使して翔太の水着をズリ下ろし、紗奈の網膜に翔太の恥部を焼き付けるという快挙を成し遂げる。
桐生亜佐美（きりゅうあさみ）: 「7ドロップス」のメンバーで小鳥いじめの主犯。元々は7ドロップスのトップだったのだが小鳥の台頭で頂点の座を失墜してしまい、その私怨から小鳥をいじめるようになった。お嬢様口調で美しい面貌だが時折邪悪な微笑みをうかべる。小鳥の携帯電話を川に投げ捨てるなどの活躍を見せる。