恐山ル・ヴォワールとは、武井宏之の漫画『シャーマンキング』の一エピソードの副題、およびその中に登場する劇中詩である。またここではその詩を元につくられた初音ミクオリジナル曲についても紹介する。
当該エピソードは単行本19・20巻(完全版では15・16巻)に収録されている。主人公・麻倉葉とヒロイン・恐山アンナとの、青森県恐山での初めての出会いを描いた過去編ともいえるエピソードであり、劇中詩はその各話ラストにちりばめられ、またエピソードの終盤に登場する。
ヴォワール(voir)はフランス語で「会う」の意、および隠語として「花嫁のヴェール」を指す。またオ・ルヴォワール(au revoir)で「さよなら(またね)」の意味となる。
アニメでは該当する部分のストーリーは放送されなかったが、代わりにアニメ版のキャストのままドラマCD化された。
前述の劇中詩にかぴたろうが中学時代に曲をつけ、それを手直しして投稿したもの。動画イラストはmeola。原作そのままの軽妙な詩を、初音ミクが切なげに歌い上げ、特に『シャーマンキング』既読者にとっては感慨深い仕上がりとなっている。
武井宏之のスタジオスタッフによる作者半公認Twitterアカウント(takepro)に作者・かぴたろうから制作事後報告を行ったところ、同アカウントにて、武井宏之本人およびスタッフ一同で動画を視聴し、こういった創作活動についてどちらかといえば歓迎する旨、またもし恐山ル・ヴォワールが映像化される機会があったら是非エンディング曲に、といった旨が述べられ、作者公認曲としても話題になった。
その後、「恐山アンナ」と名乗るユーザーが同曲の「歌ってみた」を投稿。その歌声が、アンナの声優である「林原めぐみ」のものにあまりに似ていること、そして動画内で使用されたイラストが原作者・武井宏之の絵柄に酷似していたことから、大きな話題を呼んだ。
ちなみに、楽曲に関するここまでの経緯は右の記事にまとめられている。
→ 初音ミク『恐山ル・ヴォワール』が武井宏之先生公認になった経緯と『イタコ騒動』の推移 - Togetter
2011年11月8日、『ジャンプ改』のシャーマンキング公式サイトにて、「武井宏之先生直々の依頼により、声優の林原めぐみさんの賛同を得、作曲者に確認のうえ誕生した」との説明がなされ、名実ともに本物の恐山アンナによる「歌ってみた」であることが証明された。公式サイトのリンクはこちら。
それとともに林原めぐみ公式サイトに林原めぐみ本人からのコメントが・・・
本人じゃないと書き込んだ人。どうか恥じることのなきように。
本人だと書き込んだ人。どうか責める事をせぬように。
どちらも【愛】なのだからね。
林原による歌唱動画はその後も再生数は伸び、現在は300万再生を超えている。無論、音源化も望まれていたのだが、唯一『ジャンプ改』の読者プレゼントとして500名限定で作られたCDがあるのみで、CDもダウンロード配信も行われていなかった。
そうした中、2017年6月に林原のキャリア初となるソロライブを開催、そのセットリストの中に「Over Soul」「trust you」に続く『シャーマンキング』のパートの締めくくりとして、この曲が歌われた。
それだけで無く、同年12月にライブビデオが発売されるのを記念してライブで歌われた楽曲のオリジナル音源を全て収録した配信限定アルバムがリリース、その中の1つとして本曲も収録されている。この曲が一般向けにリリースされるのはこれが初のことである。
さらに2018年3月に発売された林原の『Fifty~Fifty』にも市販CDとしては初の収録を果たすことになった。
そして2021年11月25日、なんとこの日放送の『SHAMAN KING』第33話の特別EDとしてこの曲が流れた。
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最終更新:2024/04/20(土) 02:00
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