悪石島とは (アクセキジマとは) [単語記事]

悪石島とは、トカラ列島に浮かぶ島である。住所は鹿児島県鹿児島郡十島村。

概要

鹿児島県鹿児島郡十島村に属する。空港はなく鹿児島・奄美大島間でトカラ各島を結ぶ「フェリーとしま」が外部との主な交通手段。

火山島で温泉や砂蒸し風呂がある。

盆の終わり・旧暦 7月16日には「ボゼ」という祭りがある。特徴的な仮面の「ボゼ」が赤土を付いたマラ棒という木の棒(棒の先端の形は名前からお察し下さい)で人々を追いかけ回し土を付けていくユニークな祭りである。

この島の神社・祠の鳥居には右図のようにどれもサメの歯をかたどったとされるギザギザ模様「鋸歯紋」が入っている。これは沖縄よりも南の南方文化の影響を受けているとも言われている。

1944年 8月22日にこの島の近海で学童疎開船「対馬丸」が撃沈されたため、対馬丸慰霊碑が建っている。

2009年7月22日の皆既日食

2009年 7月22日、日本で皆既日食が46年ぶりに観測されるとして話題になる中、21世紀で最長の6分30秒にも及ぶ皆既時間が訪れる場所として、島民が100人にも満たない小さな島は一躍時の場所となった。

しかし日食当日、子供たちや島民たちの作ったてるてる坊主も空しく、まるで台風のような凄まじい暴風雨に見舞われ、34万円とも言われるツアー代金を支払ったのにも関わらず、日食は観測出来なかった。

ただ、日食による暗さは雨雲の影響もあり、まるで真夜中のように真っ暗であったという。恐らく、島民及びツアー客は、色んな意味で一生忘れられない思い出になったに違いない。

ちなみに、当時の悪石島は水不足に悩まされていたため、ある意味で恵の雨だったとも言われている。^[1]

日食後の話題

こうして、一時の話題は去り、再び小さな島村としての平穏な日々に戻った・・・と思われたが、日食ツアー騒動の記憶も彼方へ消え去ろうとする中、とある萌え漫画のとある萌え新キャラ（ロリ）が、いきなり悪石島名物のボゼの仮面を着用するというセンセーショナルな事態が発生。件の新キャラの活躍の期待と共に、小さいながらも再び悪石島に注目を集めることとなったのであった。