意志の力 単語

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「私の運命は私が決める。」

《意志の力》(いしのちから)とは、マジック:ザ・ギャザリング(以下、MTG)のカードである。初出は1996年発売の『アライアンス』。

概要

Force of Will / 意志の力 (3)()()

インスタント

あなたは、意志の力のマナコストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にあるカードを1枚、追放することを選んでもよい。

呪文1つを対とし、それを打ち消す。

引用元exit

MTG史上最強クラスとされる打ち消し呪文。通常コストプレイするとただの重たい《対抗呪文》でしかないが、「カード1枚+1点のライフ」という代替コストマナを払わず使用できる。通称は“ウィル”、“FoW”など。

ヴィンテージレガシーといった広いカードプールで頻発する「俺のターンドロー! あれこれそれこれしてお前は死んだ!」という事態に陥ることを防いでくれるレガシーの抑止のひとつとして挙げられる。ガンガン攻めながら相手の呪文を打ち消す構えも可にしてくれるカードでもあるため、エターナルフォーマットにおいてを選択する大きな理由の1つとなっており、コントロールデッキコンボデッキビートダウンデッキなど、あらゆるデッキタイプで使われる。

限定的な打ち消し呪文とは特に相性がいい。限定的な状況ならそちらを使って《意志の力》を温存できるし、効かなくなったら《意志の力》の代替コストにしてしまえばいい。また、代替コストがあまりにも便利すぎるのでどんなゴミクズカードでもというだけで「《意志の力》のコストに使えるのでゴミクズには程遠い」と言われてしまう始末である。

代替コストは「自分のカード2枚で相手のカード1枚を打ち消している」ため手札を1枚損している。特定キーカードに頼らず均一な内容のデッキスピードと物量で攻めてくるような、金太郎のようなデッキ相手には十分な効果を発揮できず、手札を1枚損しているというデメリットの方が強く浮き彫りになるので、3本勝負の2本以降などで相手がそういうデッキだと分かっている場合、デッキから抜かれることもある。

代替コストが有名すぎて正規の5マナのほうが代替コスト扱いされることもあるが、ゲームが長引くと普通に5マナプレイされることもよくある。また、代替コストのうち申し訳程度についている「1点のライフ」は非常に忘れやすいので注意が必要である。正直4点くらい要してもいいと思う。

マナを使わずにプレイできる呪文(いわゆるピッチスペル)での打ち消し呪文は後の世にもいくつかつくられているが、いずれも《意志の力》よりも厳しい制限がついており、《意志の力》ほどな強さではない。

お値段

このカードレアリティアンコモン(当時はコモンアンコモン・レアの3段階)である。だが、レガシーヴィンテージをやる場合、デッキでは4枚必要となる上に20年以上前の絶版セットカードである関係で、1枚当たり8000〜12000円程度というぶっとんだ価格でシングルカードが取り引きされていた。

しかし、アンコモンなので再録禁止カードリストに入っておらず、再録があり得ると言われ続けていた。そして2016年に発売された『エターナルマスターズ』にて、20年ぶりに新イラストで再録されたレアリティアンコモンから神話レアに格上げされた。なお、初出であるアライアンス英語版しか存在しなかったため長らく日本語名がかったが、エターナルマスターズでの再録に際し《意志の力》という日本語名がこのとき初めて付いた。とはいえ、長らく再録されていなかったため英語名の《Force of Will》と呼ばれる場合も多い。

エピソード

アライアンス版のカードイラストは元々オーガクリーチャー用に描き下ろされたものだったのだが、手違いでこのカードイラストに用いられてしまったという経緯がある。そのためカードなのにイラスト全体がく、褐色でドレッドヘアーのオーガと、その手の先から燃え盛る炎が描かれている。

これを意識してか、再録版のイラスト褐色でドレッドヘアーの女魔術師が、燃え盛る炎を手で食い止めているイラストとなっている。

《精的つまづき》というカードがある。

Mental Misstep / 精的つまづき (/Φ)

インスタント

((/Φ)は()でも2点のライフでも支払うことができる。)

点数で見たマナコストが1の呪文1つを対とし、それを打ち消す。

引用元exit

このカードはもともと「だけが《意志の力》を持っていることでコンボ耐性が高くなっているから、他の色でもコンボができるようにしよう」という的でつくられカードであった。しかし現実は甘くはく、まったく逆の結果に終わる。今までコンボの手段を持たなかったデッキ、要するにビートダウン系のデッキはそもそもこんなものを4枚も入れるスペースく、入れたら入れたでデッキす動きと根本的に異なるため、トドメを刺したいのに《精的つまづき》しかない、などと足を引っケースさえあり、採用は難しい。しかし、肝心のコンボデッキ側としては、ビートダウンコンボを破るとなる1ターンの強な1マナカードを容易に妨し得る手段を手に入れたばかりでなく、そもそも《精的つまづき》自体がいせいで《意志の力》を温存するために《精的つまづき》が使われると、逆に強化される始末。そんなこんなで《精的つまづき》は登場して半年も経たずレガシーで禁止の憂きにあってしまった。

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