戦士達の軌跡とは (センシタチノキセキとは) [単語記事]

『戦士達の軌跡』とは、2004年 3月18日にゲームキューブ専用ソフトとして発売されたガンダム/アクションゲーム。セイラ・マスを演じた井上瑤の遺作となっている。

角川版といわれるレア種が存在する（キャラクターのレベルを弄れる等遊びやすくなっている）。

概要

キャラクターごとに用意されたミッションを選び、既定の条件を満たしクリアすることが目的。ミッションをクリアすると新たなミッションが現れ、そのキャラクターの全てのミッションをクリアするとエンディングを見ることができる。

最初は地球連邦軍側はアムロ、ジオン公国軍側はシャアしか選ぶことができないが、プレイを進めるうちに他のキャラクターのミッションも追加される。地上と宇宙では全く感覚が異なるものとなるため、連邦軍サイドに地上と宇宙の操作練習用ミッションも用意されている。

アクションゲームであるが味方への指示（攻撃、防衛、補給、艦砲等）がかなり重要となっており、シミュレーション要素もある。またキャラクターのレベルを上げることで基本能力と使えるアビリティが増えていき攻略しやすくなる。（アビリティーはキャラクター毎に異なる）

GCというプラットフォームのためあまり話題になることはないが、グラフィック、カットインなどの演出、多種多様なミッション・MS、IF シナリオの充実などでコアなファン層に人気がある。

その特異な操作性ゆえ慣れないうちに投げ出してしまうプレイヤーもいるが、GCのコントローラーの機能をフルに使った空間戦闘は見事な出来で、好評な理由のひとつにあげられる。盾を後ろにマウントして両手で射撃、メインウェポンとサブウェポンの同時撃ちが可能等複雑な操作性だからこそできる細かい要素もある。

ミッション前のロードがかなり長いことでも知られるが、ロード中は各ミッション内容に関するブリーフィングが行われるため、それほど長くは感じない。なお、作戦説明は各場面における指揮官・小隊長からなされる（セイラ編など独断行動の場合はその限りではない）ため、シャア編やシロー編では操作キャラ本人から説明されることになる。

開発はBEC（ベック）の開発チームの一つ、『チーム・アカネコ』。
同チームは『ジオニックフロント機動戦士ガンダム0079』の開発であり、今作でもジオニックフロントの主人公『闇夜のフェンリル隊』、ライバル『ガンダム6号機マドロック』がゲスト参加している。

MSグラフィックス

このゲームの評価を高めるのに一役買っているのが、自動車情報番組「カーグラフィックTV」を思わせる演出でアムロ・レイ役の古谷徹がMSの解説をする「MS グラフィックス」である。
単純な機体の解説に留まらず、開発した企業や製造までの経緯、劇中における各々の視点から見た評価など、ゲームのおまけとは思えない詳細な説明がされており、非常にマニアックな内容になっている。ファンであれば一見する価値があるだろう。