戦艦ル級とは (センカンルキュウとは) [単語記事]

戦艦ル級とは、ゲーム「艦隊これくしょん～艦これ～」に登場する敵艦「深海棲艦」の1隻である。

概要

黒のノースリーブシャツと長ズボンという男受けのよくなさそうな正装に近い格好をしている。登場は1－3ボス以降。
両手に砲が満載された外殻を1つずつ盾のように持ち、中の人のスレンダーさに反しどこのサイサリスやビッグ・オーだといわんばかりの重量級な一枚絵で登場。あんな金属の塊を片手持ちって腕力どうなってんだ。

後述の武装もあって、敵としてのかつての列強の主力戦艦メタファーを持つキャラクターといえる。
長門が呟く“奴”ってお前の事だったのか……

敵として同時に複数現れることもしばしばあり、開幕爆撃や雷撃で撃ち漏らしたりすると結構泣きを見ることになるとかなんとか。
特に2-4 ボス戦で初登場するflagshipは火力90（装備込みで130）というステータスを誇り、どれだけレベルを上げようともワンパンで中破、大破の恐れありのみんなのトラウマと化している。単に火力で言えば後半海域で登場する戦艦タ級を上回るレベルであるばかりか、戦艦レ級及び鬼・姫級を除けば敵艦の中ではトップクラスの火力を誇る。
何せ交戦形態や陣形、クリティカルヒットなどが絡むと長門型・大和型戦艦でも一撃で大破させられる事さえ少なくないのだから。

また14年春イベント以降はル級flagshipのさらなる強化型、戦艦ル級改 flagshipが出現、戦艦棲姫にも届かんばかりのボス並の戦闘能力（耐久値 130、火力 150、装甲110、etc...）を備えている。高難度海域やイベント終盤ステージなどでボス艦隊旗艦や随伴艦として現れては、百戦錬磨のベテラン提督達すらも手こずらせる程である。

実装は敵戦艦の中で最も早く、普通に進めていれば遭遇するのも一番早いが、同練度帯で比べるとごく一部（eliteまでの装甲と通常種の装備込火力）を除くとタ級よりも頭一つ上回る性能を持っており、何気にレアリティもタ級より高い傾向にある。

また、さすがにレ級に比べれば可愛い性能だが、現在5-5でしか遭遇しないレ級と異なりル級は序盤も序盤の1-1と1-2、編成が明らかに特殊な1-5を除けばありとあらゆる通常海域で遭遇する可能性があり、レ級はもちろんタ級に比べても明らかに遭遇頻度が高い。これらの事から「めったに遭わないレ級よりどこでも出てくるル級の方が厄介」とする意見もそれなりに見られる。
ちなみに戦艦タ級の場合はル級よりも表面上はステータスが低い反面、数値上で確認できない部分、特に命中率や回避率などはル級よりもタ級の方が上である。破壊力と命中精度、どちらに秀でた戦艦を脅威と感じるかは提督次第だが。

というか実際にイベント海域でル級が脅威になるようなマスは、大抵ル級flagshipが2～3隻以上で雁首そろえて単縦陣でお出迎えと言うシチュエーションが多く、特に第1期のラストイベントであるレイテ沖海戦ではその存在感を容赦なく発揮。

まず17年秋のE-4ボスマスでは第一艦隊の随伴に3～5隻で登場。特に甲作戦の第一ゲージ破壊段階と第二ゲージは第一艦隊の随伴がル級5隻で固定。ただし史実要素で戦場が払暁戦であったことから、夜戦でル級自体は大抵撃破されるため、インパクトはともかくル級自体の脅威度は思ったほど高くなかった。むしろ全難易度共通で第二艦隊に2隻随伴するPT小鬼群に攻撃をダイソンされるほうが厄介だったりする。

また第1期のラストを飾った18年冬の前段作戦ラストのE-4ボスの手前マスで連合艦隊旗艦として登場し、第一艦隊の編成はなんと全難易度共通でル級6隻編成の上に、陣形も第四警戒航行序列固定。空母無しの脳筋マスとはいえ、まともにぶつかれば大損害必至の恐怖のマスとして立ちはだかった。なおE-2にも実はこの編成でギミックの終点マスに登場するが、肝心の戦場が払暁戦マスだっため、17年秋のE-4以上に脅威にならないまま逆に蹂躙される羽目となっている。

時代の経過と共に鎮守府のみならず深海棲艦側にも強力な新型艦や新装備が次々配備されていく中、「この戦艦ル級、まだまだ新入りには負けないさ・・・」とばかりに出現海域を問わず猛威を振るっているため、当分これからも提督や艦娘達の脅威であり続けるだろう。

武装（ノーマル）

16inch三連装砲　(≒41cm 砲)
12.5inch連装副砲　(≒32cm 砲)
水上偵察機

16inch 砲はアイオワ級戦艦やネルソン級戦艦を筆頭に多くの連合国軍戦艦の主力艦砲として運用された。
「長門」「陸奥」も同口径の艦砲を装備している。

12.5inch連装砲は32cm連装砲としてイタリア海軍の戦艦コンテ・ディ・カブール級戦艦、カイオ・ドゥイリオ級戦艦の改装後の主砲（三連装砲との混載）として搭載されている他、大戦前の艦としては1876年に起工されたイギリス海軍の砲艦「アガメムノン」等が搭載していたが、いずれも副砲ではなく主砲として採用されている。

フラッグシップ艦ともなると、16inch 砲三連装を3基装備し、対水上電探（レーダー）も装備する高火力艦となっている。こりゃぁ、みんなのトラウマモンですわ…。

2014年 4月のアップデートによりフラルは主砲を1基降ろしたため、純粋火力は目減りした…のだが、代わりに水上偵察機を搭載。これは航空戦で有利以上を取りかつ特定の装備をしていた場合に昼戦でもカットインや連撃が発生する「弾着観測射撃」システムに対応した装備であり、弱体化したわけではない。
つまり、空母系と戦艦ル級が組んで出て来たときにこちらに空母がいないor戦闘機が弱いと、連撃や弾着観測射撃でボッコボコにされる。