振り返れば奴がいるとは (フリカエレバヤツガイルとは) [単語記事]

振り返れば奴がいるとは、

1993年に制作された織田裕二主演のドラマ。
鉄道において、遅延等が発生した場合に運行がケツカッチン状態となった結果、列車の最後部から次の列車が見える状態になる事。

である。

1の概要

脚本は三谷幸喜が担当したが、元々三谷が喜劇を専門としていた為に喜劇風の部分が放映される頃にはカットされている。

織田裕二演ずる司馬江太郎と石黒賢演ずる石川玄の二人の医者が織りなす人間ドラマであり、「白い巨塔」以来の医療ドラマにはありがちなドロドロの権力闘争もある。

主題歌のチャゲアスの「YAH YAH YAH」はその年のオリコン 1位となり、現在もなおも歌い継がれる名曲となっている。

また、「古畑任三郎」では天真楼病院の外科部長である中川淳一(鹿賀丈史)が出演、殺人犯として逮捕されると言う作品もある。この事から二作品で世界観が繋がってる事が読み取れる。余談ながら、この作品がなければ「古畑任三郎」は存在しなかったと言われる。

2の概要

とりわけ、都心部の朝ラッシュに見られる事であるが、最大時で列車間隔が2分に1本という尋常ではない本数となる首都圏の鉄道ではちょっとした遅れが発生しようものなら、すぐに後続列車が追いついてしまう事態となる。その様子に「こ、後続列車が肉眼で見えるぞ!もういい、発車！」とか「見えるぞ、私にも後続列車が見える！」と乗務員や通勤客が言ったとか言わなかったとか。

また都心部は駅間が短い所もあり、発車したと思ったらすぐに隣の駅に着いたりと言う事もあるので、必然的にノロノロ運転となる。電車が出たと思ったらまた電車、それが出たと思ったら(以下ループ)であり、「もうあいつら連結してもいいんじゃないか」と思わんばかりに接近した列車が往々にして見られる。

このような状況になる鉄道会社には偏りが見られ、ハマの赤いあんちくしょうとか見れば後悔の念に襲われかねない映画の舞台に本社を構えるあの会社でその光景が見られる。これらの会社は駅と駅の間が1キロに満たない、下手すれば500m程度しか離れていない所もあり、場所によっては隣の駅が見えてしまう程である。また両方に共通してるのは路面電車発祥であり、路面電車で見られる続行運転などがよく見られる。また、乗降数に対して設備投資が難しい中で創意工夫で旅客をさばくと言う具合に日本の鉄道の変態技術ここに極まりである。

しかしながら、ファンの目を楽しませてくれるこうした光景も近隣住民にとってはたまったもんじゃない。何しろ間隔が詰まっていると言う事は開かずの踏切となってしまうからである。無論、高架化や地下化されていたりすれば関係ないのだが、何しろ針の穴のように隙のないダイヤの中で遅延が発生すればずっと電車が通りっぱなしであり、踏切が閉まりっぱなしとなる。

また、人身事故などでも似たような事態となる。当該区間をぶった切った上で運転再開させた場合、その区間で折り返し運転となってしまう為、線路の容量よりも車両数が多くなってしまう事もままあり、こういう事態にもなりうる。但し、間隔調整等で出来るだけ詰まらないようにしているので、こういう事態になる事はあまりない。また、極端に在線が偏っている場合、逆に「何もない」状況となってしまう。