支倉未起隆とは (ハゼクラミキタカとは) [単語記事]

よくぞ聞いてくれました。実はわたし、『宇宙人』なんです。

ジョジョの奇妙な冒険・第4部「ダイヤモンドは砕けない」に登場したキャラクター。
支倉未起隆というのは地球で生活する上での名前で、本名は「ヌ・ミキタカゾ・ンシ」というらしいが、当記事では記事名を地球での名前「支倉未起隆」とさせて頂く。

出身地：マゼラン星雲（自称）
年齢：216歳（自称）
職業：宇宙船のパイロット（自称）
趣味：動物を飼うこと（自称）
嫌いなもの：サイレンの音

仗助達の通う高校へ転校してきた謎の青年。仗助や億泰以上に装飾が多い服装や、鼻と耳を結ぶチェーンピアスが特徴的な容姿をしている（スーパーフライの回以降はピアスを付けていないが）。
記念すべき第三種接近遭遇はというと、スタンドの可能性を持つ者を探していた吉良吉廣に見定められるというもので、その際吉廣が投げたスタンドの矢を弾き返すという謎の現象を見せた（矢が刺さらずに弾かれるという現象は、後のシリーズを見てもこれ一度きりである）。そしてその後矢で傷を負った彼は、仗助と億泰が登校中にぶどうが丘の畑の中に出来ていたミステリーサークルの中から倒れていた状態で発見されるという奇妙な出会いを果たす。
宇宙人キャラのお約束として（？）、地球での一般常識には乏しく、ティッシュを食べ物と勘違いしたりした。また掴み所の無い性格をしており、億泰に曰く「あー言えばこー言う」と本当とも嘘とも解らない事を喋る。宇宙船を呼んでみろと言われると、「地上から遙か上空に待機しているのですぐには呼べない」とのらりくらりとかわしている。
また、鞄の中にハツカネズミを入れているので動物を飼うのは本当に好きらしい。（もっともそのハツカネズミも、後述の能力を行使して作ったものなのかもしれないが。）
しかし、消防車などのサイレンの音がアレルギーであるため、サイレンの音を聞くと悲鳴をあげたり全身に蕁麻疹ができてしまう。

後述の変身能力（スタンド能力）を知った仗助は、彼をサイコロに変身させ露伴にイカサマ博打（チンチロリン）を仕掛けるが、それが未起隆の常識に乏しい一面が災いしとんでもない方向に・・・
また、スーパーフライ（鉄塔）を巡る戦いではその変身能力を行使して仗助と億泰をサポートしてみせた。
そして第4部の最終話ではスタンド使いの仲間の1人として、杉本鈴美を見送るために顔を見せている。

他にも、未起隆の母親とされる女性も登場したが、こちらも彼に曰く「洗脳して自分の母親だと思い込ませている」との事。しかし母親役の女性からは「『自分は宇宙人だ』と言って転校する先々の学校を混乱させて困る」と言われている。
上記のプロフィールなどと合わせ、結局彼が本物の宇宙人なのか、それとも自らを宇宙人だと思い込んでいるただの電波男スタンド使いなのか、真実は第4部完結後も判明していない。
（作者・荒木飛呂彦も資料集の中で「彼が宇宙人かそうでないかは、わざと曖昧にした」と語っている）

スタンド

アース・ウインド・アンド・ファイヤー 【破壊力：C / スピード：C / 射程距離：なし / 持続力：A / 精密動作性：C / 成長性：C】: 未起隆のスタンド。隕石を自分の元へ引き寄せる人間や機械などの物へ変身する能力。
自分より物理的に大きなものや大きなエネルギー（パワー）を発揮するものには変身できない。しかし上記以外のものであれば靴や双眼鏡など、何にでも変身できる。またサイコロに変身するときはチンチロリンに必要な数たる3つに分裂しているため、複数に分かれる事も可能である。もっとも人間に変身しようとすると、「地球人の顔はみんな同じに見える」という未起隆自身の事情から似つかわない顔になってしまうようだ。
本人は「宇宙人としての能力」と語っているため、登場して暫くの間は仗助のクレイジー・ダイヤモンドが見えていなかったが、鋼田一との鉄塔を巡る戦闘ではスタンドが見えているように振る舞っている。そのため変身能力については作品中では詳しく語られていなかったものの、第4部後半に出てくる人物相関図では（スタンドが見えるらしい）
との記述があるため、スタンドによるものである可能性が示された。そしてその後、画集『JOJO A-GO!GO!』で初めてスタンド能力である事、及びその能力名が正式に判明することに。
名前の由来はアメリカ出身のバンド「Earth,Wind&Fire」より。