放送開始・終了 単語

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放送開始・終了とは、放送局の放送開始時(オープニング、OP)と放送終了時(クロージングCL)に流れる局名告知につけられているタグ

概要

無線局運用規則第138条exitにより、各放送局は放送開始時と終了時に呼出符号(コールサイン)または呼出名称(総務省に届け出る放送局名)を放送(テレビ放送では文字による視覚手段でも併せて放送)することが定められている。これを「局名告知」と言う。

放送局名は、放送局の法人名もしくは通称に「放送の種別」を付加したものが用いられる。FM放送であれば「エフエムほうそう」もしくは「エフエム」、テレビであれば「(デジタルテレビジョン」もしくは「(デジタルテレビ」を付加しなくてはならない。ただし、法人名もしくは通称にこれらの文言が最初から含まれている場合は省略することもできる。なお、種別を何も付加する必要がないのはAM放送のみに限られる。

地上波テレビジョン放送

前述の規則に則るだけならば、画面に「JOxx-(D)TV ○○(デジタル)テレビジョン」と表示し、アナウンサーが淡々とこれを読み上げれば済む話である。

しかし、各テレビ局とも趣向を凝らした映像や歌などを駆使し独自色溢れるオープニングエンディングを作り上げてきた。中には奇をてらいすぎて恐怖心すら煽るものやそのテレビ局の顔にまでなるものまである。例を挙げればTBSの「ガラス棒」は「なぜここまでして不安を煽る音にする必要があるのか」というほどの仕上がりであり、日テレの「鳩の休日」は「日テレといえばこれ」と言わしめるほどの認知度を得ている。元来法令を満たすためだけに作られており、しかも時間帯としては深夜にしか流れないものであるから、何故そこまでして凝ったものを作り上げなくてはならないのか不思議ではある。きっと制作者としての創作意欲をかき立てる何かがあるのだろう。

視聴者としても、深夜帯の番組を当てで眠い擦りながら見ていたもののうたた寝してしまい、不意に起きたら流れていたり、逆に番組を見ようとが覚めたために偶然の当たりにして記憶に残ることが多い。第一、これらは新聞ラテ欄に載っていない(若干の例外あり)。そうして自らの住んでいる地域の他局はどのようなものを流しているのだろうか、と興味を抱くのは当然と言えよう。

そこから生して「他の地域のテレビ局はどんなものなのだろうか」とさらなる興味をかき立てられるのも当然の帰結と言えよう。今までなら出先で偶然にするなどでしかおにかかれなかったものが、インターネットの普及によりそれらをにすることはかなり容易になった。このようにして、日々ネット局や地方局のあらゆるオープニングクロージング映像が発信・共有され、さらなるファンが産まれるのである。

ちなみに、これらの映像総務省に届ける必要があるため、同じ映像を長期間変えずに使用することでフィルムやテープが劣化したり、カラー化後もモノクロで残ったりすることもあった。数年程度で新しくなる場合も多く、新しくなる度にがっかり感が増す場合もあるが、時折傑作を連発することもある(フジテレビのI・eye・目玉タウン未来都市、など)。巷間話題になっているのを逆手に取っているとしか思えない中国放送呪いのハープ)、マスコットが有名なので押しまくる北海道テレビ制作担当者は何を考えたんだろうかと思わざるを得ないテレビ新広島テレビヒーロー)など、各放送局とも切磋磨しているようだ。

開局当初の映像を長期使用していた放送局でも、2003年から2011年にかけて行われた地デジ化によりほとんどが新調されてしまった。「50年持つものを」と製作されたテレビ愛知のOPCLは28年でお蔵入りになっている。静岡第一テレビシーソー)のように地デジになってからも一貫して同じ映像を使い続け(周波数・コールサイン部分のみ差し替え)ていたところも、2015年末をもって使用終了している。

地上波ラジオ放送

概要に示した規則はもちろんのことラジオ局にも適用されるため、AMFM、短波放送を問わず局名告知は行われる。ラジオ放送の場合はステーションブレイクと称して、番組の合間に短い告知を行うこともよくある(これも規則に定められている正式な運用)。

ラジオに特徴的なのは、その放送局の愛唱歌などを告知前に流す例がしばしば見られる。文化放送の「QRソング(正式には「QRの歌」)、TBSラジオの「聞けば、見えてくる。」、ラジオ大阪の「OBCソング」(正式には「ラジオ大阪の歌」)などが染みかと思われる。

衛星放送(BS・CS)

実は、現在衛星放送(BSデジタル各局、スカパー!各局)には局名告知の義務がない。これは、概要に示した「放送局」の定義には地上波放送のみが該当して衛星放送は含まないためであると同時に、以下の事情も加味されている物と思われる。

現在BSデジタルテレビジョン放送は、番組を制作する法人と実際に電波を発射している法人が別であるため、放送局自体にはコールサイン(呼出符号)が付与されていない。地上から電波を発射するパラボラアンテナ地球局)そのものは東京都渋谷区NHK放送センター内にあるが、運用しているのは「放送衛星システム」という別法人であり、ここから各局のデータが一斉に送信されている。コールサインを所持しているのはこの「放送衛星システム」なので、局名告知の要件たる「呼出符号又は呼出名称を放送しなくてはならない」を満たせないことから、この規則の範囲外とされているのではないかと推測される。同様に、スカパー!各局も電波の送信はスカパー!が一括して行っているので、もちろんコールサインは存在しない(所持しているのはスカパー!)。

とはいえ、設備点検などで放送を休止、再開する必要はあるため、局名告知に準じた短い映像そのものは存在する。どの場合は放送局名と休止する旨、休止理由をアナウンス、表示するに留まる。

ただし、制作電波発射が分離される以前は放送局自身にコールサイン(JO2n-BS-TV、JO2nn-BS-HDTV)が付与されていたため、局名告知が放送されていた。ニコニコ動画では特に、ハイビジョン実用化試験放送(いわゆるアナログハイビジョン)のNHKおよび民放各局のものがいくつか見られる。

主な代表作(アナログ地上波テレビジョン放送の例)

いずれも俗称。

特に、今様サイケアニメ呪いのハープ自殺キャンドルの4つは、その不気味さから恐怖TVOPCLとして恐れられている。

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